ロードレース世界選手権 オーストラリアグランプリ マルク・マルケス
ロードレース世界選手権 MotoGP 第16戦オーストラリアGPのフリー走行は、午前中は青空が広がるまずまずのコンディションだったが、午後になると雲が空を覆い、強い風が吹く厳しい条件となった。

その中で、総合首位のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が順調にメニューを消化して初日2番手につけた。午前のFP1では1分29秒台から30秒台で連続ラップをこなし、ベストタイムを記録。

午後のFP2では、トップタイムこそアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)に譲ったが、1分29秒台の安定したタイムで2番手につけ、4年連続のポールポジション獲得と2年ぶりの優勝に向けて、好調子をアピールした。

4番手につけたのは昨年のウイナーのカル・クラッチロー(LCR Honda)で、1回目のセッションではタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず10番手だったが、2回目の走行では1分29秒台に入れて4番手へと浮上した。しかし、安定したタイムを刻めていないことから、土曜日のフリー走行、予選では、アベレージを上げることに全力を注ぐ。

前戦日本GPではトレーニング中に右脚を負傷して欠場、2戦ぶりに復帰のジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、地元ファンの声援を受けて1回目のセッションで3番手。2日回目のセッションでも6番手と、今季最も気合の入った走りでファンを喜ばせた。「今大会の目標はトップ10に入ってダイレクトにQ2進出を果たすこと」と語るジャック・ミラー。 その目標達成に向けて、まずは一歩前進となった。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、低い路面温度によるグリップ力の不足と強風に苦戦し、思うようにタイムを伸ばせなかった。2日目のフリー走行と予選では、フロントのフィーリング改善とリアのスピニング対策に集中する。

ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)もセットアップに苦戦、午後のセッションでは転倒を喫し、思うようにタイムを短縮できなかった。2日目のセッションではタイムの短縮とポジションアップに挑む。

マルク・マルケス (MotoGP 2番手)
「今日は満足しています。FP1からいいベースのセットアップでスタートできました。そしてすぐにいい感触をつかめました。ペースは速く、タイヤを使っていい仕事ができました。明日はもっとセットアップを進めたいです。特に高速コーナーでのマシンの安定性に取り組みたいです。その部分に取り組んで一歩進むことができれば、さらに速くなる箇所がまだ数箇所あります。今日の気温は低く、また風も強かったので、時折りフロントがホールドしそうになりました。でも、こういうことは、このサーキットでは普通のことですから、それを防ぐためのセットアップと妥協点を見つけていかなくてはなりません」

カル・クラッチロー (MotoGP 4番手)
「一日を終えてみて、自分たちのパフォーマンスには十分に満足していますが、今夜は一晩中、マシンのセッティングを変える必要がありそうです。今日はタイヤの感触があまりよくありませんでしたが、最後は大きく前進できたと思います。明日の予選と日曜日で、どれだけ力を発揮できるか楽しみです。おそらく激しいバトルになると思います。どのような結果になるか楽しみです」

ジャック・ミラー (MotoGP 6番手)
「アドレナリンが出ているからなのか、体調はあまり悪く感じませんでした。このサーキットは高速コーナーが多く、切り返しがたいへんなのでまだ少し力が足りません。いつものような速さを感じませんが、一日を通していいスピードがありましたし、自分のペースには満足しています。午前中に3番手となり、これで勢いに乗りました。FP3でラップタイムが上がるかどうか分からないので、午後のセッションも速く走ることが重要だと分かっていました。そのため、今日の大きな目標はトップ10に入ることでした。このサーキットは大好きです。雰囲気も大好きです。多くのファンがサポートしてくれるので、とてもうれしいです」

ダニ・ペドロサ (MotoGP 9番手)
「今日はいいセッティングを見つけるのに少し苦労しました。いくつか試しましたが、まだ改善の余地はあります。タイヤをいくつか試しましたが、セットアップを少し調整しなければなりません。午後はアスファルトの温度が午前中より少し上がりましたが、風と曇り空で気温は下がりました。今のところ、スピンに少し苦戦しています。フロントのフィーリングも上げなければなりません。明日は一歩前進できることを願っています」

ティト・ラバト (MotoGP 19番手)
「今日は、朝のセッションでとても速かったにもかかわらず、楽なスタートにはなりませんでした。FP1では一度もタイヤを変えずに走って、気持ちのいいペースをつかむことができました。FP2も同じように周回数を重ねたかったのですが、10周目に転倒してしまいました。この転倒がなければ、ポジティブな一日でした。トップタイムからは1.3秒しか離れていませんが、まだ問題をたくさん抱えながらの走行です。もっと扱いやすいマシンにできれば、決勝ではもっと戦えるようになっていると思います。ブレーキングからの立ち上がりで、もう少しスピードに乗せてマシンを切り返せるようにしていきたいと思います」

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カテゴリー: F1 / MotoGP