MotoGP
MotoGP シーズン後半戦の初戦となった第10戦チェコGPのフリー走行は、トップタイムをマークしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から1秒差以内に12台という接戦となり、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が7番手、カル・クラッチロー(LCR Honda)が8番手、そしてマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が10番手という結果だった。

FP1はウエットコンディションとなり、このセッションもトップから1秒差以内に12台という接戦が展開された。このセッションでは、マルク・マルケスが2番手、ダニ・ペドロサは4番手につけた。

7月中旬にブルノで2日間のテストを実施しているRepsol Honda Teamのマルク・マルケスとダニ・ペドロサにとっては順当なポジションだったが、7月のテストでウエットコンディションを経験していない両選手にとって、貴重な走行となった。

これで、ドライ、そしてウエットでのデータを収集したRepsol Honda Teamは、ドライコンとなった午後の走行では、7月のテストとは異なるセットアップにトライ。そのため、ダニ・ペドロサが7番手、マルク・マルケスは10番手という順位だったが、ベストのセッティングで挑む予選では、ポールポジション争いに加わることが予想される。

7月のテストに1日だけ参加したクラッチローは、この日の走行では思ったほどテストのアドバンテージを発揮できず、不満を抱えたが、土曜日の予選では、Repsol Honda Teamの両選手ともに上位への進出が期待される。

鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場したジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、スーパーバイクからMotoGPマシンへの乗り換えにやや苦労したが、午後の走行では徐々に本来のリズムを取り戻し19番手。チームメートのティト・ラバトは21番手につけた。土曜日のフリー走行、そして予選では、タイムの短縮とポジションアップに期待がかかる。

ダニ・ペドロサ(MotoGP 7番手)

「ウエットコンディションでのいいテストができました。今日は雨は降らないと思っていたし、もし降ったとしてもそれほどの降りではないと思っていました。夏休みの間にここでテストをしましたが、2日間ともにドライコンディションだったので、今日のウエットコンディションでの走行は有意義な経験でした。ドライになった午後も、ポジティブなセッションとなりました。このセッションでは、7月にテストした新しいフェアリングを使いました。そのフェアリングの可能性を探るために少しずつセットアップを進めています。今日はソフトタイヤで走る状態ではなかったので、同じタイヤで走り続けました。明日もドライコンディションになり、路面にラバーが乗るのを待ちたいです」

カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)

「難しい一日になりました。ウエットコンディションになった午前のセッションは、あまりいいフィーリングではありませんでしたが、それでも前進することができました。ラップタイムは接戦ですが、7月にテストしていることを考慮すれば、我々にとっては、あまりいいとは言えません。ブルノは、我々のマシンにとってベストサーキットとは言えないので、さらにいい状態に仕上げなくてはいけません。明日の予選、そして日曜日の決勝でもベストを尽くします。とても楽しみです」

マルク・マルケス(MotoGP 10番手)

「午前中のウエットコンディションはいい走りができたので、とてもハッピーです。マシンはとても快適だったし、雨になったときの決勝を考えれば、今日の結果はとても重要なものでした。午後はドライコンディションになりましたが、7月のテストのときに比べるとグリップレベルは少し低かったのですが、全体的には同じようなフィーリングでした。今日は違うセットアップをいくつか試しましたが、明日は7月のテストの状態に戻します。今日は新しいフェアリングを使用して、フィーリングもよかったです。このフェアリングのセットアップを進めていきます」

ジャック・ミラー(MotoGP 19番手)

「鈴鹿8時間耐久ロードレースでスーパーバイクに長い間、乗っていたので、MotoGPマシンのフィーリングに戻るのにちょっと時間がかかりました。ドライになった午後のセッションは、自分の望むポジションではありませんでしたが、順調にセットアップを進めることができました。今日はトリッキーなコンディションでしたが、夏休み期間中にテストをしたほかのHondaライダーたちがそれほど先に行っていないということを感じました。今日の最大の問題は、スタジアムセクション(T2)でフロントの接地感に苦しんだことです。この区間を改善できれば、さらに上位グループに近づくことができると思います」

ティト・ラバト(MotoGP 21番手)

「ウエットコンディションだった午前中は、前戦ドイツGPのザクセンリンクよりも自信を持って走れたし、とても満足できるものでした。しかし、ドライコンディションになった午後は、それほど簡単ではありませんでした。ミディアムコンパウンドで走行しましたが、路面コンディションがよくなく、リアタイヤのスライドが激しく、フロントタイヤは軟らかすぎる感じでした。そのあと、リアタイヤをソフトに変えてグリップを向上させましたが、今度はブレーキングの際にフロントの安定性がありませんでした。しかし、明日に向けてセットアップを進める準備はできているし、どんな天候になっても前進できると確信しています」

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カテゴリー: F1 / MotoGP