MotoGP
MotoGP 第7戦カタルニアGPの予選は、最高気温30℃、路面温度が50℃を超える厳しいコンディションとなった。そのため転倒者の多い一日となったが、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が快調にラップを刻み、今季2度目のポールポジション(PP)を獲得した。

初日はセットアップに集中してFP2で7番手。2日目は今大会に向けて新設されたシケインが危険との判断で、昨年使用したF1シケインへと変更された。

そのため、全長は4.652kmから4.655kmに変わり、FP3のタイムでQ2進出が決まることになった。

このセッションで2番手タイムをマークしてQ2にダイレクトで進んだダニ・ペドロサは、その後に行われたFP4で転倒を喫するが、このセッションでトップタイムをマーク。セットアップも決まり、上り調子でQ2を迎え、ただ一人1分43秒台をマークして今季2度目のPPを獲得した。

初日トップタイムをマークしたチームメートのマルク・マルケスは、2日目も好調なスタートを切った。FP3では、この日、最も転倒者が多かった10コーナーでスリップダウン。しかし、再スタートを切ったマルケスは、順調にタイムを短縮してトップタイムでQ1進出を果たした。

その後に行われたFP4では、12コーナーでこの日2度目の転倒を喫するが3番手タイムをマーク。そして今季3度目のPPを狙った予選Q2では、セッションで2度の転倒を喫して4番手。2列目から決勝に挑むことになった。

ホームグランプリを迎え、地元ファンのために最後までプッシュしたマルク・マルケス。PPを獲得できなかったが、大きな拍手が送られた。決勝では、ペドロサとともに優勝争いに挑む。

厳しいコンディションとなった土曜日のフリー走行と予選。ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は15番手、カル・クラッチロー(LCR Honda)はQ1で転倒を喫し17番手、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)もアタックがうまくいかず19番手だったが、決勝では、3選手の後方からの追い上げのレースに注目される。

ダニ・ペドロサ (MotoGP ポールポジション)

「ポールを獲得するのはいつも難しいことなので、今日の結果にはとても満足しています。地元ファンの前でそれを達成できたことはすばらしいことです。昨年は多くの苦労を経験してきましたが、今年はこれで2度目のポールポジション獲得となりました。チームに感謝したいです。今年は予選で速く走ることに真剣に取り組んできました。どんどんいい状態になっています。今日はとても難しいコンディションでした。非常に暑かったし、特にタイヤに関しては厳しい条件となり、グリップに関してはベストな状態ではありませんでした。今日はこの状況の中で、タイヤライフをいかに延ばせるかというセットアップに集中しました。明日の決勝のカギを握るのはタイヤなので、今日と同じようなフィーリングにしたいです。明日はベストを尽くします」

マルク・マルケス (MotoGP 4番手)

「4番グリッド、そして4度のクラッシュ。今日は我々にとってチャレンジングな一日になりましたが、実際はそれほど悪くはありませんでした。今日はいいスタートが切れました。FP3はとても快適に走ることができました。FP4では転倒してしまいましたが、予選に向けて準備は整っていました。しかし、気温が上がり、路面コンディションは同じではありませんでした。路面温度が非常に高くなり、フロントタイヤの動きが大きくなりました。しかし、ホームグランプリだったので、地元ファンの前で100%の走りをしました。その結果、転倒しましたが、4番グリッドを獲得することができました。落ち着いてスムーズに乗れば大丈夫だと思います。明日はすばらしいレースをして表彰台争いができることを楽しみにしています」

ジャック・ミラー (MotoGP 15番手)

「先週のムジェロよりマシンのフィーリングはよかったです。フロントのグリップもよくて、すべてのセッションで順調にセットアップを進めることができました。もう少しいいグリッドを獲得したかったのですが、ここで行われたテストに参加していなかったので、その分、セットアップが遅れました。しかし、レースに向けてペースは悪くありません。タイヤは数周するとグリップが落ち始めるので、決勝ではタイヤのマネージングが重要です。タイヤライフをいかに長持ちさせるかにかかっています」

カル・クラッチロー (MotoGP 17番手)

「とても難しいレースウイークとなりました。そして、17番グリッドというのは理想的な状況ではありませんが、不思議なことに今日の結果には満足しています。予選のポジションは、すべてを反映したものではありません。Q1の最初のアタックは問題があり、タイヤの交換をして2度目のアタックに出ました。しかし、アウトラップでノーブレーキで転んでしまいました。しかし、転んだのは自分だけではありません。この状況をどうにかしなくてはいけないし、ここでいいリザルトを獲得するために解決しなくてはいけません。レースディスタンスでマシンの状態はよくなっているので、明日のレースが楽しみです」

ティト・ラバト (MotoGP 19番手)

「今日の予選結果はとても残念でした。もっと速く走ろうとがんばりましたが、これ以上は無理でした、マシンのフィーリングはよかったのですが、タイムを出すためにあるライダーを待っていてミスをしてしまいました。自分のポテンシャルをフルに発揮できませんでした。フランス、イタリアと過去2戦、11位でフィニッシュしました。今大会もレースに集中して、ポイントを獲得したいです」

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カテゴリー: F1 / MotoGP