【MotoGP】 ホンダ:2016 第17戦 マレーシアGP プレビュー
MotoGP 第17戦マレーシアGPが、10月28日(金)〜30日(日)の3日間、クアラルンプール郊外のセパン・サーキットで開催される。
マレーシアGPは、1991年にシャーアラムでスタートした。その後、ジョホールへと舞台を移し、99年からはクアラルンプール国際空港に近い、セパンで開催されるようになった。マレーシアGPは今年で26度目、セパンでは18度目の開催となる。
セパンは一周5.543km。2本の長いストレートとバラエティーに富んだコーナーが組み合わさったレイアウトで、MotoGPマシンのテストに適していることから、ウインターテストの舞台として定着した。マレーシアは熱帯地方であり気候が安定しているため、一年中走行することができる。今年は2月上旬に公式テストが行われた。
チームや選手にとって、セパンはシーズンを通して最もデータが豊富なサーキットと言える。ECU(エンジン・コントロール・ユニット)の共通ソフトウエアの採用とブリヂストンからミシュランへのタイヤ変更が行われた今年は、シーズン最初のテストがセパンで開催されている。テストから8カ月。選手たちにとって、マシンのセットアップなどがどう進化したのか確かめられる大会となる。
前戦オーストラリアで今季7度目、歴代1位となる65度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)。決勝でもトップを快走しながら、時間を追うごとに冷えていく路面でのブレーキングミスで転倒を喫した。今大会ではシーズン6勝目に挑む。
すでに3連戦最初の大会となった第15戦日本GPで最高峰クラス3度目のタイトルを獲得したマルク・マルケス。オーストラリアGPではチャンピオンらしい走りを存分にみせてくれたものの、結果につなげらなかった。今大会では2年ぶりのPP獲得と大会制覇を目指ます。
マルク・マルケスはオーストラリアGPの後にインドネシアで行われたイベントに参加。大勢のファンにチャンピオン獲得の報告をした。今大会ではマレーシアのファンに、チャンピオンの走りを見てもらうことになる。
チームメートのダニ・ペドロサは、日本GPのフリー走行で右鎖骨を負傷して今大会も欠場。代役として青山博一が出場する。日本GPでは土曜日のFP3から代役出場し、厳しい条件の中で15位フィニッシュ。Repsol Honda Teamにとって貴重な1ポイントを獲得した。
大会開幕前の10月25日に35歳の誕生日を迎えた青山博一は、250ccクラス時代の2007年と09年に優勝。08年には2位になり、表彰台に立っている。また、MotoGPでは10年に7位という成績を残している。Repsol Honda Teamにとって、セパンはウインターテストでもしっかり走り込んでいるサーキット。青山博一は今大会でもペドロサの代役をしっかりこなし、チームタイトル獲得に向けてポイントを重ねる意気込み。今季2度目の代役出場に注目だ。
前戦オーストラリアGPで今季2勝目を挙げたカル・クラッチロー(LCR Honda)は、シーズン3勝目と今季5度目の表彰台獲得を狙う。フィリップアイランドとは違い、これまでセパンではあまりよい成績を残していない。しかし、シーズン後半戦に入ってから安定した走りとリザルトを残しているだけに、今大会でも活躍が期待される。16戦を終えて総合6位で、欠場しているペドロサとのポイント差は14点。総合4位も視野に入ってきた。
オーストラリアで行われた前戦で10位だったジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、マレーシアGPに向けて気合いを入れている。シーズン後半戦はケガのために思うような結果を残せなかったが、ホームグランプリの前戦オーストラリアGPでは予選5番手。決勝では7番手争いの大集団で走り、10位でフィニッシュ。完全復調を感じさせた。今大会も引き続き上位フィニッシュを目指す。
チームメートのティト・ラバトは、得意とするマレーシアGPを楽しみにしている。今大会は、ウインターテストからの自身の成長を知る絶好のチャンス。今季ベストを狙う。
マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「オーストラリアはすばらしいレースにしようとがんばりました。うまくはいきませんでしたが、いつも前向きに考えています。今回もたくさんのことを学ぶことができました。今後同じような状況になったときには注意深く走ります。しかし、フィーリングがよくて、走行を楽しんでいるときには、自身をコントロールするのはとても難しいことです。しかし、前回はいい教訓になりました。 今いるセパンは2月に毎回テストをするところで、よく知っています。ウインターテストでは、まだマシンのセットアップの方向性に苦戦していました。さらにテスト後に、路面が完全に再舗装されました。そのため今週末はどんな状態なのかを見たいと思います。どれだけ路面がスムーズになったのか、どれだけ速く走れるのか、改修されたコースに関してはとても興味があります」
カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
「マレーシアGPがとても楽しみです。モーターサイクル産業と僕たちのスポンサーにおいてもとても大事な場所です。MotoGPとLCR Hondaのファンに会えるのがとても楽しみです。過去のリザルトからは、このサーキットではあまり戦闘的になれないかもしれませんが、最近のペースはとてもいいので、ここでもいい仕事ができることを願っています。シーズン序盤に新しいアスファルトでテストをしています。今週末、自分の力を試すのが楽しみです」
ジャック・ミラー(MotoGP 総合18位)
「今年初めのウインターテストはケガのために走行していませんが、大きな不利益にはならないと思います。なぜなら路面が新しくなっているからです。路面がかなりバンピーになっていたので新しいアスファルトになりうれしいです。どのように変わったのか見るのが楽しみですが、いずれにしても早く攻略しなけばいけません。フィリップアイランドはいいレースでした。今回もエキサイティングなバトルをして、さらにいい結果が出せることを願っています」
ティト・ラバト(MotoGP 総合20位)
「マレーシアの天気がオーストラリアよりもよくなることを願っています。新しい路面を攻略し、いくつかのコーナーがどのように変わったのかを理解するために、ドライコンディションでしっかり走る必要があります。2月にセパンでMotoGPマシンをテストしました。新しいアスファルトのセットアップのためにどれだけのインフォメーションを使えるかを把握しなければなりません。このマシンでどうすれば速く走れるのか早く理解し、一歩前進できるようにがんばります」
青山博一(MotoGP 総合27位)
「再びRepsol Honda Teamから走るチャンスをいただきとてもうれしく思っています。日本GPでは土曜日の午前中のFP3からスタートとなり、マシンに合わせ、リズムをつかむのが少し難しかったです。今回は最初からいいフィーリングをつかんでうまくいくことを願っています。だれもがダニ(ペドロサ)の一日も早い復帰を願っていますが、彼が回復するまでHonda、そしてRepsol Honda Teamのためにベストを尽くします。今週の火曜日は僕の35歳の誕生日でした。大好きな国の一つであるマレーシアで祝えてもらい、うれしいです。セパンサーキットでのレースが楽しみにしています」
カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1
マレーシアGPは、1991年にシャーアラムでスタートした。その後、ジョホールへと舞台を移し、99年からはクアラルンプール国際空港に近い、セパンで開催されるようになった。マレーシアGPは今年で26度目、セパンでは18度目の開催となる。
セパンは一周5.543km。2本の長いストレートとバラエティーに富んだコーナーが組み合わさったレイアウトで、MotoGPマシンのテストに適していることから、ウインターテストの舞台として定着した。マレーシアは熱帯地方であり気候が安定しているため、一年中走行することができる。今年は2月上旬に公式テストが行われた。
チームや選手にとって、セパンはシーズンを通して最もデータが豊富なサーキットと言える。ECU(エンジン・コントロール・ユニット)の共通ソフトウエアの採用とブリヂストンからミシュランへのタイヤ変更が行われた今年は、シーズン最初のテストがセパンで開催されている。テストから8カ月。選手たちにとって、マシンのセットアップなどがどう進化したのか確かめられる大会となる。
前戦オーストラリアで今季7度目、歴代1位となる65度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)。決勝でもトップを快走しながら、時間を追うごとに冷えていく路面でのブレーキングミスで転倒を喫した。今大会ではシーズン6勝目に挑む。
すでに3連戦最初の大会となった第15戦日本GPで最高峰クラス3度目のタイトルを獲得したマルク・マルケス。オーストラリアGPではチャンピオンらしい走りを存分にみせてくれたものの、結果につなげらなかった。今大会では2年ぶりのPP獲得と大会制覇を目指ます。
マルク・マルケスはオーストラリアGPの後にインドネシアで行われたイベントに参加。大勢のファンにチャンピオン獲得の報告をした。今大会ではマレーシアのファンに、チャンピオンの走りを見てもらうことになる。
チームメートのダニ・ペドロサは、日本GPのフリー走行で右鎖骨を負傷して今大会も欠場。代役として青山博一が出場する。日本GPでは土曜日のFP3から代役出場し、厳しい条件の中で15位フィニッシュ。Repsol Honda Teamにとって貴重な1ポイントを獲得した。
大会開幕前の10月25日に35歳の誕生日を迎えた青山博一は、250ccクラス時代の2007年と09年に優勝。08年には2位になり、表彰台に立っている。また、MotoGPでは10年に7位という成績を残している。Repsol Honda Teamにとって、セパンはウインターテストでもしっかり走り込んでいるサーキット。青山博一は今大会でもペドロサの代役をしっかりこなし、チームタイトル獲得に向けてポイントを重ねる意気込み。今季2度目の代役出場に注目だ。
前戦オーストラリアGPで今季2勝目を挙げたカル・クラッチロー(LCR Honda)は、シーズン3勝目と今季5度目の表彰台獲得を狙う。フィリップアイランドとは違い、これまでセパンではあまりよい成績を残していない。しかし、シーズン後半戦に入ってから安定した走りとリザルトを残しているだけに、今大会でも活躍が期待される。16戦を終えて総合6位で、欠場しているペドロサとのポイント差は14点。総合4位も視野に入ってきた。
オーストラリアで行われた前戦で10位だったジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、マレーシアGPに向けて気合いを入れている。シーズン後半戦はケガのために思うような結果を残せなかったが、ホームグランプリの前戦オーストラリアGPでは予選5番手。決勝では7番手争いの大集団で走り、10位でフィニッシュ。完全復調を感じさせた。今大会も引き続き上位フィニッシュを目指す。
チームメートのティト・ラバトは、得意とするマレーシアGPを楽しみにしている。今大会は、ウインターテストからの自身の成長を知る絶好のチャンス。今季ベストを狙う。
マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「オーストラリアはすばらしいレースにしようとがんばりました。うまくはいきませんでしたが、いつも前向きに考えています。今回もたくさんのことを学ぶことができました。今後同じような状況になったときには注意深く走ります。しかし、フィーリングがよくて、走行を楽しんでいるときには、自身をコントロールするのはとても難しいことです。しかし、前回はいい教訓になりました。 今いるセパンは2月に毎回テストをするところで、よく知っています。ウインターテストでは、まだマシンのセットアップの方向性に苦戦していました。さらにテスト後に、路面が完全に再舗装されました。そのため今週末はどんな状態なのかを見たいと思います。どれだけ路面がスムーズになったのか、どれだけ速く走れるのか、改修されたコースに関してはとても興味があります」
カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
「マレーシアGPがとても楽しみです。モーターサイクル産業と僕たちのスポンサーにおいてもとても大事な場所です。MotoGPとLCR Hondaのファンに会えるのがとても楽しみです。過去のリザルトからは、このサーキットではあまり戦闘的になれないかもしれませんが、最近のペースはとてもいいので、ここでもいい仕事ができることを願っています。シーズン序盤に新しいアスファルトでテストをしています。今週末、自分の力を試すのが楽しみです」
ジャック・ミラー(MotoGP 総合18位)
「今年初めのウインターテストはケガのために走行していませんが、大きな不利益にはならないと思います。なぜなら路面が新しくなっているからです。路面がかなりバンピーになっていたので新しいアスファルトになりうれしいです。どのように変わったのか見るのが楽しみですが、いずれにしても早く攻略しなけばいけません。フィリップアイランドはいいレースでした。今回もエキサイティングなバトルをして、さらにいい結果が出せることを願っています」
ティト・ラバト(MotoGP 総合20位)
「マレーシアの天気がオーストラリアよりもよくなることを願っています。新しい路面を攻略し、いくつかのコーナーがどのように変わったのかを理解するために、ドライコンディションでしっかり走る必要があります。2月にセパンでMotoGPマシンをテストしました。新しいアスファルトのセットアップのためにどれだけのインフォメーションを使えるかを把握しなければなりません。このマシンでどうすれば速く走れるのか早く理解し、一歩前進できるようにがんばります」
青山博一(MotoGP 総合27位)
「再びRepsol Honda Teamから走るチャンスをいただきとてもうれしく思っています。日本GPでは土曜日の午前中のFP3からスタートとなり、マシンに合わせ、リズムをつかむのが少し難しかったです。今回は最初からいいフィーリングをつかんでうまくいくことを願っています。だれもがダニ(ペドロサ)の一日も早い復帰を願っていますが、彼が回復するまでHonda、そしてRepsol Honda Teamのためにベストを尽くします。今週の火曜日は僕の35歳の誕生日でした。大好きな国の一つであるマレーシアで祝えてもらい、うれしいです。セパンサーキットでのレースが楽しみにしています」
カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1