MotoGP:復帰戦のマルク・マルケスがフロントローからスプリント5位
MotoGP:土曜日に行われたスプリントレースでマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ル・マン・サーキットにつめかけた大観衆の前で、またしても魅力あふれるレースを披露した。マルケスは、4戦ぶりとなる復帰戦でフロントローを獲得するだけでなく、スプリントレースではすばらしいバトルを繰り広げて5位でフィニッシュした。また、チームメートのジョアン・ミルは、さらによいフィーリングを見つけるための重要な1日となった。

土曜日のル・マンは、サーキットの隅々まで熱狂的なファンが埋め尽くした。今大会はグランプリ1000回目を迎える記念すべき大会で、青空が広がるすばらしい天候となった。その中で予選とスプリントレースが行われ、観客の大歓声がサーキットを包み込んだ。

マルケスは、復帰したばかりの予選セッションで、またしてもポールポジション争いに加わり、フロントロー2番手を獲得した。世界チャンピオンに8度輝いているマルケスは、1回目のアタックで5番手以内につけると、セッション後半には、1分30秒763をマークして首位に浮上。その後、ディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)が、わずか0.058秒速いタイムをマークしたことで、惜しくもPP(ポールポジション)を逃した。

Repsol Honda Teamはフロントローを獲得した喜びもつかの間、すぐに13周で行われるスプリントレースの準備に入った。そして、フロントローから好スタートを切ったマルケスは、オープニングラップからトップグループに加わる。その後、ブラッド・ビンダー(KTM)、そしてバニャイアとのバトルを繰り広げる。その後も3位争いのグループの中で全力を尽くし、5位でチェッカーを受けた。このレースでマルケスは、HRCにとって貴重なデータを得ることに成功した。

ジョアン・ミルにとっては、Honda RC213Vが、さらなる進歩を遂げるための1日となった。Q1では1分31秒810をマーク。16番グリッドを獲得。そして迎えたスプリントレースでは14位でチェッカーを受けた。世界タイトルを2度獲得しているミルとRepsol Honda Teamは、RC213Vのフィーリングとスピードを向上させるために、スプリントレースで多くのデータを収集した。

メインイベントとなる日曜日のフランスGP決勝は、現地時間14:00にスタートする。決勝日はさらに多くのファンがサーキットに足を運ぶことが予想され、1000回大会を迎えるMotoGPにとっては、記念すべきマイルストーンとなることだろう。

マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「レースに復帰するだけではなく、いいレースができて、とてもよかったです。今日はトップ5に入ることが最大の目標でしたが、それを達成することができました。チームも僕も長い間、こうした結果から遠ざかっていたので満足しています。もし、すべての面で完璧なレースができていたら、表彰台争いができたかもしれませんが、今日はマルティン(ドゥカティ)とビンダーが本当に速いレースをしました。今日の最大の驚きは、レース終盤の自分のペースでした。周回を重ねるごとにマシンのフィーリングがよくなりました。明日の決勝レースは、さらにマシンの改善を続けるいいチャンスになります」

ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)
「正直、今日は難しいレースでした。そして、RC213Vのパフォーマンスを引き出すことができませんでした。最大限の力を引き出すためにも、さらに努力を続けなければなりません。チームも僕も、少しずつスタイルを変えながら、パフォーマンスを引き出すためには何がより効果的なのかを考えていますが、現状では、僕たちが望む状況ではありません。明日はまた別のレースがあるので、現状を理解し、一歩前進しなくてはいけません」

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カテゴリー: F1 / MotoGP