MotoGP:ヤマハ 2023年 ポルトガルGP 決勝レポート
Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロはスタートで出遅れたあと挽回し、8位でチェッカー。チームメイトのフランコ・モルビデリは思い通りのバトルはできなかったものの、14位でゴールしてポイントを獲得した。
予選結果11番手のクアルタラロは、E・バスティアニーニ(ドウカティ)の欠場を受けてグリッド10番手に並んだ。
ここから前日のスプリントよりも良いスタートを目指したが思い通りにはいかず、1ラップ目を終えた時点で15番手まで後退。それでも懸命の挽回とM・オリベイラ(アプリリア)、M・マルケス(ホンダ)の転倒リタイアにより順位を上げ、9ラップ目にはトップ10まで復活した。
しかし前車との差は大きく、またJ・マルティン(ドウカティ)が背後に迫っているため一瞬も気を緩めることはできない。プッシュを続けたクアルタラロは残り6ラップの第2コーナーでL・マリーニ(ドウカティ)をパス。さらにはマルティンの転倒もあり、残り5ラップでは4位争いに加わる可能性が見えてきた。あと2ラップというところでA・エスパルガロ(アプリリア)をとらえて8番手に上がり、さらに上を目指したが届かず、そのまま8位でチェッカー。トップとの差は8.543秒だった。
一方、グリッド16番手からスタートしたモルビデリは第1コーナーの混乱に巻き込まれて一時、最後尾まで後退。ここから懸命の挽回を目指すも思うようなフィーリングがつかめず、なかなかペースが上がらなかった。それでもポイント獲得を目指してF・ディ・ギャナントニオ(ドウカティ)、A・フェルナンデス(アプリリア)とバトルを展開。前方での数台のリタイアもあり、最終的には14位まで上げてチェッカーを受けた。トップとの差は27.050秒。
この結果、クアルタラロは8ポイントを獲得してランキング10位。モルビデリは2ポイント獲得でランキング17位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計10ポイントでチーム・ランキング8位。ヤマハは合計8ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位。
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ(8位)
「当然ながら難しいレースになりました。おもにグリッド位置がその原因です。昨日はローンチ・コントロールに不具合がありましたが、今日は私がラインの選択を間違えたことで、さらに大きく後退してしまいました。ペース自体はそれほど悪くありませんでした。ラストラップを見れば、去年の私自身のファステスト・ラップにかなり近づいているのです。つまり今回は全員のペースが非常に速くなっていたのだと思います。次回アルゼンチンでは、もっと前のほうで戦えるよう頑張ります」
フランコ・モルビデリ(14位)
「非常にタフなレースでした。とは言え、テストのときは0.6秒差、今日は0.5秒差と0.1秒前進しているのですから、良かった点にも目を向ける必要があるでしょう。わずかながら進化していて、しかも決勝中の走りは非常に安定していました。そして最後まで走り切り、2ポイントを獲得することができたのです。次のアルゼンチンでは、もっと多くの良い部分が見つかることを期待しています。楽しみです」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「オープニング・ラウンドは期待通りにはいきませんでした。ファビオ(クアルタラロ)は今日もスタートで出遅れており、この点については修正が必要です。昨日のスプリント同様、彼のペース自体は非常に良かったのですから、スタート時の後退が、その後の展開の大きな妨げとなったわけです。その意味でも序盤の15番手から8位まで挽回したことはポテンシャルの高さを証明しています。モルビデリのほうは彼自身が望んでいたような進化が得られませんでした。これからデータを分析し、次回はマシンのポテンシャルをもっと引き出せるようにしなければなりません。私たちはここから直接、アルゼンチンへ向かいます。欠けている部分を埋め合わせるべく決意を持って臨みます」
カテゴリー: F1 / MotoGP
予選結果11番手のクアルタラロは、E・バスティアニーニ(ドウカティ)の欠場を受けてグリッド10番手に並んだ。
ここから前日のスプリントよりも良いスタートを目指したが思い通りにはいかず、1ラップ目を終えた時点で15番手まで後退。それでも懸命の挽回とM・オリベイラ(アプリリア)、M・マルケス(ホンダ)の転倒リタイアにより順位を上げ、9ラップ目にはトップ10まで復活した。
しかし前車との差は大きく、またJ・マルティン(ドウカティ)が背後に迫っているため一瞬も気を緩めることはできない。プッシュを続けたクアルタラロは残り6ラップの第2コーナーでL・マリーニ(ドウカティ)をパス。さらにはマルティンの転倒もあり、残り5ラップでは4位争いに加わる可能性が見えてきた。あと2ラップというところでA・エスパルガロ(アプリリア)をとらえて8番手に上がり、さらに上を目指したが届かず、そのまま8位でチェッカー。トップとの差は8.543秒だった。
一方、グリッド16番手からスタートしたモルビデリは第1コーナーの混乱に巻き込まれて一時、最後尾まで後退。ここから懸命の挽回を目指すも思うようなフィーリングがつかめず、なかなかペースが上がらなかった。それでもポイント獲得を目指してF・ディ・ギャナントニオ(ドウカティ)、A・フェルナンデス(アプリリア)とバトルを展開。前方での数台のリタイアもあり、最終的には14位まで上げてチェッカーを受けた。トップとの差は27.050秒。
この結果、クアルタラロは8ポイントを獲得してランキング10位。モルビデリは2ポイント獲得でランキング17位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計10ポイントでチーム・ランキング8位。ヤマハは合計8ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位。
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ(8位)
「当然ながら難しいレースになりました。おもにグリッド位置がその原因です。昨日はローンチ・コントロールに不具合がありましたが、今日は私がラインの選択を間違えたことで、さらに大きく後退してしまいました。ペース自体はそれほど悪くありませんでした。ラストラップを見れば、去年の私自身のファステスト・ラップにかなり近づいているのです。つまり今回は全員のペースが非常に速くなっていたのだと思います。次回アルゼンチンでは、もっと前のほうで戦えるよう頑張ります」
フランコ・モルビデリ(14位)
「非常にタフなレースでした。とは言え、テストのときは0.6秒差、今日は0.5秒差と0.1秒前進しているのですから、良かった点にも目を向ける必要があるでしょう。わずかながら進化していて、しかも決勝中の走りは非常に安定していました。そして最後まで走り切り、2ポイントを獲得することができたのです。次のアルゼンチンでは、もっと多くの良い部分が見つかることを期待しています。楽しみです」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「オープニング・ラウンドは期待通りにはいきませんでした。ファビオ(クアルタラロ)は今日もスタートで出遅れており、この点については修正が必要です。昨日のスプリント同様、彼のペース自体は非常に良かったのですから、スタート時の後退が、その後の展開の大きな妨げとなったわけです。その意味でも序盤の15番手から8位まで挽回したことはポテンシャルの高さを証明しています。モルビデリのほうは彼自身が望んでいたような進化が得られませんでした。これからデータを分析し、次回はマシンのポテンシャルをもっと引き出せるようにしなければなりません。私たちはここから直接、アルゼンチンへ向かいます。欠けている部分を埋め合わせるべく決意を持って臨みます」
カテゴリー: F1 / MotoGP