MotoGP:ホンダ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 予選レポート
MotoGP 第3戦アルゼンチンGPは4月2日、テルマス・デ・リオ・オンドでフリー走行と予選を行い、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が4番グリッドを獲得した。惜しくもフロントローには並べなかったが、2列目という好位置から決勝に挑む
今大会は、貨物機の故障で機材の到着が遅れ、金曜日のセッションがすべてキャンセルされた。そのため大幅にスケジュールが変更され、土曜日はフリー走行と予選を一日で行う過密スケジュールとなり、忙しい一日となった。
その中でポル・エスパルガロは、FP1では3番手と好調なスタートを切ったが、FP2で転倒し17番手に後退。Q1からとなった予選では、Q1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たし4番グリッドを獲得するという、FP2のミスを見事にリカバリーする一日となった。しかし、Q1からの予選となったため、リアにソフトタイヤが1本しか残っておらず、アタックはセッション終盤に一度だけ。それでも今季ベストのグリッドを獲得し好調をアピールした。
アルゼンチンGPに向かうためのPCR検査で陽性判定となり、一度は欠場を決めた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、再検査で陰性判定となり、急きょ、アルゼンチンGPに参加した。貨物機の故障で金曜日の走行がキャンセルになったことは、中上にとってラッキーな出来事だった。
迎えたFP1では、セッション序盤から快調にラップを刻んで1番手タイムをマーク。FP2では大接戦の中で13番手までポジションを落としQ1からの予選となったが、Q1ではポル・エスパルガロに続く2番手でQ2に進出。10番グリッドを獲得した。
チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、フリー走行で19番手。Q1では9番手に終わり、19番グリッドが確定した。雨となった前戦インドネシアGPでは13位になり今季初ポイントを獲得。好天が予想される今大会は、ドライコンディションで2戦連続ポイント獲得と今季初表彰台獲得に挑む。
前戦インドネシアGPの決勝日のウォームアップで転倒し、今大会を欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役で出場しているステファン・ブラドルは24番手だった。HondaのMotoGPマシンのテストライダーを務めるブラドルは、昨年、一昨年と代役やワイルドカードで出場し、たびたびトップ10フィニッシュを果たしている。今回もトップ10フィニッシュを目指すが、一日でフリー走行と予選を行う過密スケジュールでは、レギュラーライダーたちとの経験値の差は大きく、厳しい戦いを強いられた。フリー走行ではトップから1秒差に17台という接戦。決勝では、これまでの経験を活かし、追い上げのレースに挑む。
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「精神的にストレスの多い一日でした。転倒したことでQ1からの予選となりましたが、Q2に進出し、それからフロントロー争いに加わることになりました。午前中は忙しい一日になることが分かっていましたが、僕は手伝うことができませんでした。チームは本当によくがんばってくれました。最後の最後に予選用のセッティングを見つけましたが、Q2ではタイヤが1本しか使えず、とても残念でした。それでも4番手タイムを出すことができました。アタックしているときに1コーナーの進入で危ない瞬間があり、それが原因でフロントローを逃すことになってしまいました。今日は一日を通して路面コンディションが大きく変わり、それに対応しなければなりませんでした。明日はライバルがたくさんいますが、僕たちは戦う準備ができています」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「朝9時くらいにサーキットに到着し、FP1の開始まで3時間しかありませんでした。数日前にはPCR検査で陽性となり、アルゼンチンGPの欠場が決まっていました。しかし、幸いにも最終的な検査で陰性となり、ここに来ることができました。FP1はいいスタートとなり、トップになることができました。最終的に10番グリッドからの決勝となりますが、トップグループで戦えるチャンスはあると思います。このサーキットはとても楽しいので、ベストを尽くします。明日はトップ5か6で戦えることを願っています」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「いくつかのことに苦戦していますが、全体的には悪くありません。いろいろなことを試しています。マシンを理解しようと努力しています。一番苦戦しているのはコーナリングです。MotoGPマシンでこのサーキットを走行するのは初めてです。コース上でタイムを落としているところもあるので、明日、40分間のウォームアップでは一歩前進できるようにがんばります。レースではいいスタートを切り、レースペースとタイヤをうまくコントロールしたいと思います。長いレースになるので、いろいろうまくコントロールしなければなりません」
ステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)
「新しいスケジュールになり、みんなにとって難しい週末になりました。そういう状況だったので、僕にはさらにたいへんな一日でした。フリー走行のペースはまずまずでしたが、予選で走りをまとめるのは簡単ではありませんでした。明日はいくつかポジションを上げられると思います。なぜならリズムは今日の順位よりかなりいいからです。いくつかセットアップの変更をしたので、ウォームアップではそれをチェックし、引き続きフィーリングを改善していきたいと思います。一歩一歩前進しています。どうなるか楽しみです。MotoGPに戻った最初の週末はいろいろなチャレンジが加わり、とてもたいへんです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
今大会は、貨物機の故障で機材の到着が遅れ、金曜日のセッションがすべてキャンセルされた。そのため大幅にスケジュールが変更され、土曜日はフリー走行と予選を一日で行う過密スケジュールとなり、忙しい一日となった。
その中でポル・エスパルガロは、FP1では3番手と好調なスタートを切ったが、FP2で転倒し17番手に後退。Q1からとなった予選では、Q1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たし4番グリッドを獲得するという、FP2のミスを見事にリカバリーする一日となった。しかし、Q1からの予選となったため、リアにソフトタイヤが1本しか残っておらず、アタックはセッション終盤に一度だけ。それでも今季ベストのグリッドを獲得し好調をアピールした。
アルゼンチンGPに向かうためのPCR検査で陽性判定となり、一度は欠場を決めた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、再検査で陰性判定となり、急きょ、アルゼンチンGPに参加した。貨物機の故障で金曜日の走行がキャンセルになったことは、中上にとってラッキーな出来事だった。
迎えたFP1では、セッション序盤から快調にラップを刻んで1番手タイムをマーク。FP2では大接戦の中で13番手までポジションを落としQ1からの予選となったが、Q1ではポル・エスパルガロに続く2番手でQ2に進出。10番グリッドを獲得した。
チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、フリー走行で19番手。Q1では9番手に終わり、19番グリッドが確定した。雨となった前戦インドネシアGPでは13位になり今季初ポイントを獲得。好天が予想される今大会は、ドライコンディションで2戦連続ポイント獲得と今季初表彰台獲得に挑む。
前戦インドネシアGPの決勝日のウォームアップで転倒し、今大会を欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役で出場しているステファン・ブラドルは24番手だった。HondaのMotoGPマシンのテストライダーを務めるブラドルは、昨年、一昨年と代役やワイルドカードで出場し、たびたびトップ10フィニッシュを果たしている。今回もトップ10フィニッシュを目指すが、一日でフリー走行と予選を行う過密スケジュールでは、レギュラーライダーたちとの経験値の差は大きく、厳しい戦いを強いられた。フリー走行ではトップから1秒差に17台という接戦。決勝では、これまでの経験を活かし、追い上げのレースに挑む。
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「精神的にストレスの多い一日でした。転倒したことでQ1からの予選となりましたが、Q2に進出し、それからフロントロー争いに加わることになりました。午前中は忙しい一日になることが分かっていましたが、僕は手伝うことができませんでした。チームは本当によくがんばってくれました。最後の最後に予選用のセッティングを見つけましたが、Q2ではタイヤが1本しか使えず、とても残念でした。それでも4番手タイムを出すことができました。アタックしているときに1コーナーの進入で危ない瞬間があり、それが原因でフロントローを逃すことになってしまいました。今日は一日を通して路面コンディションが大きく変わり、それに対応しなければなりませんでした。明日はライバルがたくさんいますが、僕たちは戦う準備ができています」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「朝9時くらいにサーキットに到着し、FP1の開始まで3時間しかありませんでした。数日前にはPCR検査で陽性となり、アルゼンチンGPの欠場が決まっていました。しかし、幸いにも最終的な検査で陰性となり、ここに来ることができました。FP1はいいスタートとなり、トップになることができました。最終的に10番グリッドからの決勝となりますが、トップグループで戦えるチャンスはあると思います。このサーキットはとても楽しいので、ベストを尽くします。明日はトップ5か6で戦えることを願っています」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「いくつかのことに苦戦していますが、全体的には悪くありません。いろいろなことを試しています。マシンを理解しようと努力しています。一番苦戦しているのはコーナリングです。MotoGPマシンでこのサーキットを走行するのは初めてです。コース上でタイムを落としているところもあるので、明日、40分間のウォームアップでは一歩前進できるようにがんばります。レースではいいスタートを切り、レースペースとタイヤをうまくコントロールしたいと思います。長いレースになるので、いろいろうまくコントロールしなければなりません」
ステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)
「新しいスケジュールになり、みんなにとって難しい週末になりました。そういう状況だったので、僕にはさらにたいへんな一日でした。フリー走行のペースはまずまずでしたが、予選で走りをまとめるのは簡単ではありませんでした。明日はいくつかポジションを上げられると思います。なぜならリズムは今日の順位よりかなりいいからです。いくつかセットアップの変更をしたので、ウォームアップではそれをチェックし、引き続きフィーリングを改善していきたいと思います。一歩一歩前進しています。どうなるか楽しみです。MotoGPに戻った最初の週末はいろいろなチャレンジが加わり、とてもたいへんです」
カテゴリー: F1 / MotoGP