MotoGP:ドゥカティ 2021年 第16戦 エミリア・ロマーニャGP 決勝レポート
2021 MotoGP 第16戦のエミリア・ロマーニャ&リビエラ・ディ・リミニGPが10月24日にイタリアのミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バニャイアとジャック・ミラーは、ともにリタイアを余儀なくされた。

予選でポールポジションを獲得した“ペッコ”バニャイアは、同じく2番グリッドを確保したジャック・ミラーと並んでスタート。バニャイアは、そのまま首位をキープして、ミラーも2番手に続く展開となった。その後、ドゥカティ・レノボ・チームの2人のライダーは、3番手のマルク・マルケス(ホンダ)とのギャップを広げるため、すぐにプッシュを開始。しかし、ミラーは4周目にクラッシュし、レースを途中で終了した。

その後もバニャイアはリードを保ち、残り5周でマルケスとの差を少し広げたが、ターン15でフロントのグリップを失い、リタイアを余儀なくされた。“ペッコ”のクラッシュの結果、このレースで4位となったファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が、2021年のMotoGPタイトルを獲得した。バニャイアは、ライダーズ・ランキング2位をキープしている。第16戦終了時点で、ジャック・ミラーはライダーズ・ランキング5位となっている。ドゥカティは、コンストラクターズ・ランキングで首位の座をキープし、チーム・ランキングは2位となっている。

今回のレースでは、ドゥカティのマシンを駆るエネア・バスティアーニ(エスポンソラマ・レーシング・チーム)が3位に入り、MotoGPキャリア2度目となる表彰台に登壇した。バスティアーニは、9月に同じサーキットで開催されたサンマリノGPでも3位に入っている。ワイルドカードで参戦したテストライダーのミケーレ・ピッロは、22番グリッドからスタートして12位でフィニッシュした。

フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) リタイア
「今日、チャンピオンシップを決着させないために全力を尽くしたが、残念ながらそれは叶わなかった。今週末も、僕たちのマシンは非常に高い戦闘力を保っていた。最終的な結果には失望したが、今日のレースでのパフォーマンスには満足している。ファビオを祝福したい。昨年もチャンピオン争いを演じた彼は、このタイトルを獲得するにふさわしいライダーだ。残りのレースでも、トップグループに留まれるようにハードワークを続けたい。来シーズンの目標も、今年と同じで、タイトルを獲得することだ」

ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) リタイア
「レースではフロントにハードタイヤを使用したが、おそらくそれが最良の選択ではなかったのだと思う。午後1時頃、天候は曇りで、気温は予想よりもかなり低くなった。ターン8で、僕はペッコのすぐ後ろを走っていた。ハードブレーキをかけたが、このときにフロントタイヤの温度に何らかの影響を及ぼした可能性がある。ターン15でフロントのグリップを失ったときは、クラッシュを避けるために何もすることができなかった。チームにとっても僕にとっても本当に残念な結果となったが、週末を通してベストを尽くした。気持ちを切り替えて、次のレースに臨む。今シーズンをできるだけ高いランキングで終了できるようにしたい」

ミケーレ・ピッロ(ドゥカティ・レノボ・チーム #51) 12位
「昨日の予選では結果を出すことができなかったので、今日の目標は、できるだけ多くポジションアップすることだった。ジャックとペッコは、期待とは裏腹にクラッシュしてしまったことは残念だったが、僕たちはベストを尽くした。ライダーズ・チャンピオンシップは終了してしまったが、僕たちの戦闘力は高く、来年もチャンピオンシップ争いができると確信している。素晴らしい仕事をしてくれたドゥカティ・テストチームのすべてのスタッフと、今週末にサーキットで僕たちを応援してくれたすべてのファンに感謝したい」

MotoGP第17戦のアルガルヴェGPは、11月5日~7日に、ポルトガルのアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催される。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / MotoGP