【MotoGP】 ホンダ:第4戦 スペインGP 予選レポート
MotoGP 第4戦スペインGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、今季初のポールポジション(PP)を獲得した。初日のフリー走行でトップタイムをマークしたカル・クラッチローは、2日目3回目のフリー走行で総合2番手につけてQ2進出を決めると、上位12台で行われたQ2では、2回目のアタックでベストタイムをマークし、おととしのイギリスGP以来、2年28戦ぶりのPP獲得となった。通算4回目のPPを獲得したクラッチローは、第2戦アルゼンチンGP以来となる今季2勝目にチャレンジする。
初日2番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、2日目の予選でもクラッチローに続き2番手タイムをマーク。2年連続のPP獲得は果たせなかったが、2年連続フロントローから2年連続大会制覇と表彰台獲得を目指す。ペドロサは第2戦アルゼンチンGPで後続車にぶつけられて転倒し、右手首を負傷。前戦アメリカズGPでは、完全にはほど遠い状態でありながらも予選9番手、決勝7位と熱走を見せた。今大会も右手の状態は完全ではないが、地元ファンの声援の中で、08年、13年、そして17年に続く4度目の大会制覇に挑む。
初日5番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行で総合首位に浮上。トップタイムでQ2進出を果たしたが、予選直前のFP4で今大会2度目の転倒を喫し、その影響もあり、予選では5番手に終わった。決勝に向けて完ぺきな状態ではないが、アベレージではクラッチロー、ペドロサとともに優勝争いの筆頭。決勝では、Honda勢の優勝争いと今季初の表彰台独占も期待される。
3戦連続ポイント獲得とトップ10フィニッシュを目指す中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行で総合17番手。総合11番手以下で競うQ1では、4番手につけて14番グリッドを獲得した。今大会、わずかの差でQ2進出を逃した中上だが、Q2進出を逃した悔しさを本番にぶつける意気込みだ。
フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、セッションをこなすたびに確実にタイムを上げ、フリー走行で総合21番手。Q1では5番手タイムをマークして15番グリッドを獲得した。チームメートのトーマス・ルティも着実にセットアップを進め、フリー走行では総合23番手。Q1では8番手タイムをマークして18番グリッドを獲得している。
決勝レースでは、中上、モルビデリ、ルティらMotoGPクラスのルーキー3選手の追い上げにも注目が集まる。
カル・クラッチロー(MotoGP ポールポジション)
「ポールポジションを獲得できてうれしいです。しかし、大事なのは明日の決勝なので、引き続き、気持ちを引き締めなくてはいけません。過去2戦の予選がひどかったので、今日のPP獲得は、チームとHondaのおかげです。今週のコンディションはマシンにとって厳しいものでした。特にフロントタイヤには神経を使わなくてはいけません。予選では3本のリアタイヤを使い、賭けをしました。1本目は必要以上にプッシュしませんでした。2本目は思っていたよりもグリップがあったので、こうしてポールポジションを獲得することができました。ウインターテストとシーズン序盤の努力が証明されたのでうれしいです。僕はもちろんのこと、みんなにとって楽しくていいレースになることを願っています。今大会は、いいペースで走っているライダーがたくさんいるので、きっとバトルが見られると思います」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「フロントローを獲得できて驚いています。そして、うれしいです。このサーキットでフロントローを獲得することはとても重要です。今週末のチームのすべての努力に感謝したいです。体調が100%ではないときは、マシンの完ぺきなフィーリングを見つけることも簡単ではありません。でもチームがよく助けてくれました。感謝しています。まだ、決勝に向けてタイヤを決めていないので、正しいタイヤの選択をしなければなりません。何人かのライダーはいいペースがあるので、自分の走りに集中して、いいスタートを切れるようにがんばらなければなりません。今年のレースは例年より2周短くなるので、それも重要です。コンディションがどうなるのか様子を見て、なにができるかを見極めなければなりません」
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「正直、予選の自分の走りには満足していません。今日はパーフェクトなラップを見つけられなかったので、自分自身、注意しながらの走行でした。最初のスティントでスムーズに落ち着いて走ったときが今日の自己ベストでした。そのあとは、たくさんミスをしてしまい、タイムを更新できませんでした。でも2列目なので、それほど悪くありません。いいペースもあります。しかし、チームメートだけではなく、ミディアムやハードリアタイヤでいいペースをキープできるライダーがほかにもいるので、楽なレースにはならないし、長く厳しい戦いになると思います。今日はかなり暑い一日でしたが、明日はさらに気温が上がりそうです。路面がかなり滑りやすくなり、どのクラスも転倒がたくさんあったので、セットアップが重要になります。コンディションに合わせて調整し、正しいリアタイヤを選び、ベストを尽くさなければなりません」
中上貴晶(MotoGP 14番手)
「昨日課題だったソフトタイヤのパフォーマンスをうまく引き出すことができました。昨日はリアにソフトの新品を入れると、グリップがよすぎてフロントをプッシュしてしまい、タイムにつなげることができませんでした。ヘレスはそのバランスがすごく難しく、今日は前後新品のタイヤでアタックすることにしました。その結果、バランスがよくなり、いい走りができました。しかし、あとコンマ1秒ちょっとでQ2にいけたと思うと、フィーリングがよくなってうれしい反面、すごく悔しいです。今日は、全体的にペースは上がったのですが、セクター3が遅く、その区間だけでかなりロスしているので、その部分を明日は攻略したいです。今日は電子制御のセッティングをカルやダニ、マルクと同じにしてすごく乗りやすくなり、タイムも安定しました。明日は前戦アメリカズGPで課題になった1周目の走りをしっかり克服して、いいレースにしたいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 15番手)
「残念ながら予選では8コーナーでミスをしてしまい、マシンのポテンシャルを完全に引き出すことができませんでした。今大会は、コーナー出口の安定性を上げようとがんばりました。その結果、速さはあるし、レースでポイント争いができるような気がします。フリーの最後の走行では、中古タイヤでいいバランスを見つけることができました。レースに向けてはポジティブです」
トーマス・ルティ(MotoGP 18番手)
「ようやくいい予選セッションになりました。マシンのフィーリングがぴったり合い、タイムも上がりましたが、引き続き、レースのリズムを改善する必要があります。新品の状態ではいいのですが、数周してタイヤが消耗していくと、タイムが落ちます。明日の午前中のウォームアップで解決策を見つけられることを願っています。力強いレースにしたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
初日2番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、2日目の予選でもクラッチローに続き2番手タイムをマーク。2年連続のPP獲得は果たせなかったが、2年連続フロントローから2年連続大会制覇と表彰台獲得を目指す。ペドロサは第2戦アルゼンチンGPで後続車にぶつけられて転倒し、右手首を負傷。前戦アメリカズGPでは、完全にはほど遠い状態でありながらも予選9番手、決勝7位と熱走を見せた。今大会も右手の状態は完全ではないが、地元ファンの声援の中で、08年、13年、そして17年に続く4度目の大会制覇に挑む。
初日5番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行で総合首位に浮上。トップタイムでQ2進出を果たしたが、予選直前のFP4で今大会2度目の転倒を喫し、その影響もあり、予選では5番手に終わった。決勝に向けて完ぺきな状態ではないが、アベレージではクラッチロー、ペドロサとともに優勝争いの筆頭。決勝では、Honda勢の優勝争いと今季初の表彰台独占も期待される。
3戦連続ポイント獲得とトップ10フィニッシュを目指す中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行で総合17番手。総合11番手以下で競うQ1では、4番手につけて14番グリッドを獲得した。今大会、わずかの差でQ2進出を逃した中上だが、Q2進出を逃した悔しさを本番にぶつける意気込みだ。
フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、セッションをこなすたびに確実にタイムを上げ、フリー走行で総合21番手。Q1では5番手タイムをマークして15番グリッドを獲得した。チームメートのトーマス・ルティも着実にセットアップを進め、フリー走行では総合23番手。Q1では8番手タイムをマークして18番グリッドを獲得している。
決勝レースでは、中上、モルビデリ、ルティらMotoGPクラスのルーキー3選手の追い上げにも注目が集まる。
カル・クラッチロー(MotoGP ポールポジション)
「ポールポジションを獲得できてうれしいです。しかし、大事なのは明日の決勝なので、引き続き、気持ちを引き締めなくてはいけません。過去2戦の予選がひどかったので、今日のPP獲得は、チームとHondaのおかげです。今週のコンディションはマシンにとって厳しいものでした。特にフロントタイヤには神経を使わなくてはいけません。予選では3本のリアタイヤを使い、賭けをしました。1本目は必要以上にプッシュしませんでした。2本目は思っていたよりもグリップがあったので、こうしてポールポジションを獲得することができました。ウインターテストとシーズン序盤の努力が証明されたのでうれしいです。僕はもちろんのこと、みんなにとって楽しくていいレースになることを願っています。今大会は、いいペースで走っているライダーがたくさんいるので、きっとバトルが見られると思います」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「フロントローを獲得できて驚いています。そして、うれしいです。このサーキットでフロントローを獲得することはとても重要です。今週末のチームのすべての努力に感謝したいです。体調が100%ではないときは、マシンの完ぺきなフィーリングを見つけることも簡単ではありません。でもチームがよく助けてくれました。感謝しています。まだ、決勝に向けてタイヤを決めていないので、正しいタイヤの選択をしなければなりません。何人かのライダーはいいペースがあるので、自分の走りに集中して、いいスタートを切れるようにがんばらなければなりません。今年のレースは例年より2周短くなるので、それも重要です。コンディションがどうなるのか様子を見て、なにができるかを見極めなければなりません」
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「正直、予選の自分の走りには満足していません。今日はパーフェクトなラップを見つけられなかったので、自分自身、注意しながらの走行でした。最初のスティントでスムーズに落ち着いて走ったときが今日の自己ベストでした。そのあとは、たくさんミスをしてしまい、タイムを更新できませんでした。でも2列目なので、それほど悪くありません。いいペースもあります。しかし、チームメートだけではなく、ミディアムやハードリアタイヤでいいペースをキープできるライダーがほかにもいるので、楽なレースにはならないし、長く厳しい戦いになると思います。今日はかなり暑い一日でしたが、明日はさらに気温が上がりそうです。路面がかなり滑りやすくなり、どのクラスも転倒がたくさんあったので、セットアップが重要になります。コンディションに合わせて調整し、正しいリアタイヤを選び、ベストを尽くさなければなりません」
中上貴晶(MotoGP 14番手)
「昨日課題だったソフトタイヤのパフォーマンスをうまく引き出すことができました。昨日はリアにソフトの新品を入れると、グリップがよすぎてフロントをプッシュしてしまい、タイムにつなげることができませんでした。ヘレスはそのバランスがすごく難しく、今日は前後新品のタイヤでアタックすることにしました。その結果、バランスがよくなり、いい走りができました。しかし、あとコンマ1秒ちょっとでQ2にいけたと思うと、フィーリングがよくなってうれしい反面、すごく悔しいです。今日は、全体的にペースは上がったのですが、セクター3が遅く、その区間だけでかなりロスしているので、その部分を明日は攻略したいです。今日は電子制御のセッティングをカルやダニ、マルクと同じにしてすごく乗りやすくなり、タイムも安定しました。明日は前戦アメリカズGPで課題になった1周目の走りをしっかり克服して、いいレースにしたいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 15番手)
「残念ながら予選では8コーナーでミスをしてしまい、マシンのポテンシャルを完全に引き出すことができませんでした。今大会は、コーナー出口の安定性を上げようとがんばりました。その結果、速さはあるし、レースでポイント争いができるような気がします。フリーの最後の走行では、中古タイヤでいいバランスを見つけることができました。レースに向けてはポジティブです」
トーマス・ルティ(MotoGP 18番手)
「ようやくいい予選セッションになりました。マシンのフィーリングがぴったり合い、タイムも上がりましたが、引き続き、レースのリズムを改善する必要があります。新品の状態ではいいのですが、数周してタイヤが消耗していくと、タイムが落ちます。明日の午前中のウォームアップで解決策を見つけられることを願っています。力強いレースにしたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP