MotoGP ロードレース世界選手権
2017 MotoGP 第11戦のオーストリアGPがレッドブル・リンクで開催され、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾが印象的で記憶に残るパフォーマンスでこのレースを制した。

予選2番手、フロントローからスタートを切ったドヴィツィオーゾは、常に先頭グループを走行しつつ、18周目に首位に立った。

その後、一時的にマルク・マルケス(ホンダ)にオーバーテイクされたものの、22周目に再逆転。最終ラップの最終コーナーでは、マルケスが最後のアタックをかけてきたが、これを巧みに退けて首位のままチェッカーを受けた。

アンドレア・ドヴィツィオーゾは、これで今季3勝目。25ポイントを追加してランキング2位にポジションを上げた。首位のマルケスとは16ポイント差に迫っている。

ホルヘ・ロレンソも素晴らしいレースを見せて4位でフィニッシュした。フロントローからスタートしたロレンソは、オープニングラップで首位を奪い、マルケスとドヴィツィオーゾを引き連れて周回。11周目までラップリーダーを務めたが、ドヴィツィオーゾにパスされた後、2台のホンダにもオーバーテイクされた。しかし、その後の追撃は許さず、着実に4位でチェッカーフラッグを受けた。ロレンソはこれで今季通算79ポイント。ランキング7位につけている。

第12戦英国GPは、2週間後の8月25~27日にシルバーストン・サーキットで開催される。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 1位

「クレイジーなレースだったが、週末を通して信じられないような展開だった。特に最終ラップの最終コーナーは、マルケスが最後のアタックをかけてくると予想していたので、冷静に対処できたと思う。マルクがコーナー出口で進路を塞いで来たら、僕は行き場所を失って彼に譲るしかないという難しい状況だった。しかし、何とか彼のアタックを退けて勝利を掴むことができた!自分のパフォーマンスだけでなく、チーム一丸となったマネージメントにも満足感を覚えている。タイヤチョイスが難しいサーキットだが、僕たちは完璧な選択をすることができた。レースも素晴らしく、チャンピオンシップでも差を詰められた。タイトルを狙う準備は整っている」

ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 4位

「個人的には今季のベストレースだと思う。フロントローからスタートして、11周にわたって首位をキープできた。最終的にはウィナーとのタイム差も6秒ほどだった。3周目以降は燃料消費をコントロールするためにマップを変更したため、若干パワーを落とさざるを得なかった。おかげで、ストレートでライバルに大きく遅れを取ってしまった。リアタイヤの右側が消耗して、首位グループについて行けなくなった。だが、レース毎に状況が良くなっている。自信を持ってライディングできるようになっているうえ、マシン・ポテンシャルを引き出すこともできている。あとコンマ数秒で優勝を狙える位置に行けるので、満足すべき状態だ。今日は非常に難しいレースだったが、アンドレアは優勝にふさわしいパフォーマンスを見せてくれた。おめでとう!」

ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)

「戦術的にも、タイトル争いの点で言っても、アンドレアは本当に素晴らしいレースを見せてくれた。最終ラップの最後のふたつのコーナーの戦いを制して掴んだ勝利だ。観ていた私もアドレナリンが体中を駆け巡った。ドヴィは素晴らしい仕事をした。完璧なレースだった。ホルヘも良い仕事をしてくれた。序盤の11周を首位で走行して、最終的に4位でフィニッシュした」

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カテゴリー: F1 / MotoGP