F1メキシコGP 予選:トップ10ドライバーコメント

マクラーレンのランド・ノリスが圧巻のパフォーマンスを見せ、今季5回目のポールポジションを獲得した。低グリップと高地特有の空気密度に苦しむ中でも完璧なアタックを決め、2番手シャルル・ルクレールに0.26秒差をつける堂々の首位。フェラーリ勢が2番手・3番手とフロントロウを固め、続くメルセデス、レッドブル勢を抑えた。
トップ10には、アントネッリの健闘やサインツの好アタック、ルーキーたちの奮闘も光った。マクラーレンのオスカー・ピアストリは8番手にとどまったが、レーシングブルズのアイザック・ハジャーとハースのオリバー・ベアマンがQ3に進出し、若手勢が上位を脅かす構図となった。
1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「ポールポジション!とても満足している。最後のラップは素晴らしかったし、自然に走れた。あの差でポールを取れたのは本当にいい気分だ。明日に向けてまだ多くの仕事が残っているから、今夜はしっかり準備してレースに備える。」
2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日は、そしてこの週末を通して、クルマの調子は本当に良かった。ただ、このグリップの低いサーキットでは、ほんの小さなミスでも大きな代償になる。Q3の2周とも満足している。気温が少し下がったことでグリップが改善し、クルマの反応も良くなった。スタートが僕たちのチャンスだ。ターン1まででランドに並びかけてリードを奪いたい。チームにとって勝利を持ち帰ることは大きな意味を持つから、全力でそれを目指す。」
3番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「シャルルと並んでトップ3に入れたことを本当に嬉しく思う。チームにとっても素晴らしい結果で、彼らは本当にそれに値する。今週末はアップグレードを持ち込んでいないから、僕たちはプロセスを改善し、クルマからすべてを引き出すことに集中した。そのアプローチが今日の違いを生んだ。3番手スタートは良いポジションで、明日は全力で挑む。これまで築いてきた良い流れを続けたい。グラツィア・トゥッティ──ファンのみんな、現場のチーム、そして工場の全員に感謝している。」
4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日の予選にはまずまず満足している。1周の純粋な速さでは、ランド(ノリス)とフェラーリ勢に少し差をつけられていたから、最良の結果はP4だった。それがまさに僕たちの位置だ。全体的に非常に接戦で、ピアストリとはわずか1/10秒差しかなかったけれど、彼はP8だった。僕が彼とフェルスタッペンより前にいるのは、明日の表彰台争いに向けて良いチャンスになる。ターン1までの距離は長いし、明日は長いレースになる。どこまでやれるか見てみよう。コンストラクターズ選手権2位争いのためにも、フェラーリ勢と戦うことが重要だ。ロングランのペースは金曜に良かったし、それを発揮したい。」
5番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「多くのことを試したけど、予選ではうまくまとまらなかった。努力が足りなかったわけじゃない。ある部分では改善したけど、別の部分では悪くなって、全体的にとてもドライブしづらくなった。バランスが予測できず、プッシュできなかったし、スライドが多くて、このサーキットではそれが致命的だ。グリップがなく、ペースも足りなかった。週末全体として良いとは言えない。ロングランについてはまだわからないけど、1周のペースより劇的に良くなるとは思えないし、オーバーテイクも難しいだろう。できる限りのことをやるだけだ。前のクルマたちとのバトルは激しくなるだろうし、暑くてタイヤにも厳しいレースになる。最も大事なのはトラブルを避けることだ。とても長いレースになるからね。僕たちは全力を尽くして、可能な限り最大の結果を目指す。」

6番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「Q1はかなり散漫で、リズムをつかめなかった。それで予選の序盤が少し不利になったけど、最後のラップごとに改善できた。Q3が一番きれいな走りだったね。フロントロウから数コンマしか離れていないP6は、最終的に悪くない結果だと思う。明日は面白い戦いになるはずだ。どのタイヤも使える可能性があるし、未知数が多い。スタートがとても重要だと思う。ターン1まで長い距離があるから、うまく抜け出せれば前を狙える。フェラーリ勢が前にいるけど、チャンスはある。」
7番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「おそらく今シーズンで一番の予選ラップだったと思う。クルマの感触を楽しめていたし、今日はとても堅実な予選を戦えた。このポジティブな感触を持って、明日に集中したい。ペナルティで順位を下げるのは残念だけど、ダーティエアと冷却の問題で厳しい戦いになるだろう。それでもレースペースには自信があるし、全力でポイント圏内に戻るつもりだ。ファンの声援も本当に素晴らしい。あの歓声の中で走るのは最高だ。」
8番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「理想とは違う予選だった。今週末はずっとペースに苦しんでいて、その問題は今日も続いた。ターン1までの距離は長いから、今夜できることを学んで、ペースを引き出せるようにしたい。」
9番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「チームが昨日からよく立て直してくれたことにとても満足している。夜通しでクルマを見直して、正しい方向に進めた。それが今日のQ3進出に繋がった。運転面でもいい仕事ができたと思う。Q1からすぐにリズムをつかめたけど、少しオーバーに攻めすぎて、最後のラップで良い走りにまとめられた。明日はオースティンの挽回を果たしたい。ターン1まで距離が長いから、チャンスが来たら逃さず掴むつもりだ。」
10番手:オリバー・ベアマン(ハース)
「全体的に満足している。今日は持っているパッケージを最大限に生かせたし、そのラップにはすごく満足している。先頭で走るのは理想ではないけど、実際P9かP10くらいが精一杯だったと思う。明日は良いレースになるはずだ。昨日のロングランでのペースは良かったから、自信を持って臨める。すごく楽しみにしている。」
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