メルセデス W08:エンジンカバーにT字型の“カモメウィング”
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メルセデスは23日(木)、シルバーストンでW08の新車発表会を開催。発表会の前にはルイス・ハミルトンが、発表会の後にはバルテリ・ボッタスが新車W08で初走行を行っている。
メルセデス W08のフロントノーズには醜い突起は見当たらない。洗練された美しい外観のこのノーズは、“速いクルマ”を印象付ける。W08は、前年モデルから約17%のコンポーネントが引き継がれており、Sダクトのコンセプトもそのまま移行されている。
メルセデス W08には、シャークフィンが装着されていないが、午後にバルテリ・ボッタスが走らせたマシンには、シェイクダウンや発表会時には見られなかった興味深いコンポーネントが装着された。
カモメのようなT字型のこのフィンは、ルールブックに残された2016年のリアウィングの幅と高さを再現していると考えられる。レース仕様で残るかどうかは不明だが、シャークフィンの代わりにリアウィングへの乱気流を整える効果があると考えられる。
メルセデスのエンジニアリングディレクターを務めるアルド・コスタは、この“Tウィング”はひとつのアイデアだが、バルセロナでのプレシーズンテストではノーマルなシャークフィンも評価すると述べた。
「他のクルマの多くの写真を見てきたが、我々には開幕戦までに連続的な進化プログラムがある」とコメント。
「皆さんが目にしたように、発表スペックにはなかったTウィングをテストした。バルセロナでは日々異なる構成のテストを続けていく。メルボルンにむけた新しいリアウィングと組み合わせてテストされたよりロングテールの構成もある。基本的に今からメルボルンまでの空力的にあらゆる点が変化していく」
ちなみにメルセデスはW08からマシン名称を一部変更。昨年モデルは『Mercedes-Benz F1 W07 Hybrid』が正式名称だったが、今年のモデルは『Mercedes-AMG F1 W08 EQ Power+』という正式名称となった。EQは“Electric Intelligence”を表しているという。
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メルセデス、W08を発表 / 2017年F1マシン
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カテゴリー: F1 / メルセデスF1