メルセデスF1代表 アントネッリ起用継続を明言「将来の王者候補に疑いなし」

イタリアメディアでは現在、フェラーリの苦戦とイタリア出身の若手アントネッリの台頭という2つの話題が中心となっている。アントネッリはメルセデスからF1に参戦しているものの、その活躍は母国イタリアでも大きな注目を集めており、最近では高校卒業試験を終えたことが報じられた。
「メルセデスのドライバーであるアントネッリは筆記試験をクラスメートと一緒に受け、口頭試験を早めてオーストリアGPに間に合わせた」と『La Gazzetta dello Sport』は伝えている。
将来的なフェラーリ入りを予想する声もあるアントネッリだが、彼のキャリアを支えてきたのはトト・ヴォルフその人であり、ヴォルフは彼の家族とも長年の付き合いがある。
しかし、もし2026年にマックス・フェルスタッペンがメルセデスに加入した場合、アントネッリの立場が危うくなる可能性もあると指摘されている。
「もしヴォルフがフェルスタッペンを取れば、2人のドライバーを同時に入れ替えることになる」と、レッドブル関係者が独『Auto Motor und Sport』に語っている。「フェルスタッペンはアントネッリを潰してしまうだろう」

だがヴォルフは、米『Bloomberg』のインタビューで、アントネッリの将来について明確なビジョンを示した。
「今のF1ではタイヤマネジメントが非常に難しくなっている」とヴォルフは語る。「速く走るだけでは足りず、滑らずオーバーヒートさせずにタイヤを活かすことが求められる」
「オスカー・ピアストリを見てほしい。彼がランド・ノリスのレベルに到達するまで1年半かかった。そして2025年になって、初めてノリスを上回る存在になっている」
ヴォルフはさらに続ける。
「アントネッリも、おそらく3年間のプログラムが必要だ。経験豊富で速いチームメイトと戦えるようになるには、それだけの時間がかかる」
「ただし、私たちは将来ワールドチャンピオンになれると信じているドライバーにしかシートを与えない。アントネッリもその一人だ」
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