ラッセルとの契約停滞の背景に?メルセデスF1に“フェルスタッペン待ち”説

こうした交渉停滞を巡り、関係者の間では“フェルスタッペン待ち”ではないかという憶測が広がっている。
チーム代表のトト・ヴォルフは、モナコGPの週末にその見方を否定。「そんなに長くはならない」と断言した。
「ジョージと私は、これがどう進むかについて完全に理解し合っているし、100%同じ方向を向いている。この件を引き延ばすなんてことは絶対にしない。我々のやり方ではないからね」
だが一方で、ヴォルフが過去にも似た対応をとったことを思い出す者も少なくない。昨年、ルイス・ハミルトンの後任としてキミ・アントネッリと契約したのは9月のモンツァ。今回も“保留”の理由が別のトップドライバーの動向にあるのではと見る声があるのだ。
オランダのレーシングパーソナリティ、トム・コロネルは、ラッセルの新契約は近くまとまると予想する。ただしそのタイミングは、フェルスタッペンが契約に含まれる特定の解除条項を行使できる時期と一致すると指摘。
「関係者は皆、状況を見守っている」とコロネルはViaplayで語る。
「マックスはすでにトト・ヴォルフと話をしている。我々もそれは知っている。選択肢を広げておいて、最終的にマックスが選ぶ時が来る。その時期はモナコGPの後になるだろう」
今のところすべては推測の域を出ない。しかし、ラッセルの契約が進まないこと、そしてヴォルフの慎重な姿勢が、フェルスタッペンの将来と無関係とは言い切れない。
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