メルセデスF1 ライバルも注目のW15のトップフラップの巧妙なマウント
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メルセデスは水曜日、ルイス・ハミルトンが2025年にフェラーリに移籍する前にレースする最後のF1マシンとなる『W15』をシルバーストーンで公開し、初披露した。
このマシンは2022年と2023年のコンセプトとは大きく異なるものであり、チーム代表であるトト・ヴォルフによれば、その中身も「完全に異なっている」という。
その一部はレッドブルのようなプッシュロッド式リアサスペンションへの変更だが、W15に搭載される真の革新は、新型メルセデスのレンダリング画像では示されなかった。
Auto Motor und Sportのトビアス・グルーナー記者が「フロントウイングのトリック」と表現したものが確認できたのは、シルバーストーンのピットレーンにマシンが姿を現したときだけだった。
「トップフラップがノーズ内側に取り付けられていない」と彼は気づいた。「これにより、エレメントの外側とシャシーの間に隙間ができ、そこを空気が妨げられることなく流れる。このような形のソリューションは、他の車では見たことがない」
実際、この方法でフロントウイングにいわゆる“Y250渦”を発生させることは、2022年のまったく新しい空力ルールの導入とともに禁止された。
関係者は、フロントウイング最上部のフラップを技術的には一本の細いカーボンワイヤーでノーズに接続することで、メルセデスが抜け穴を発見したと信じている。
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メルセデスF1のチームを務めるトト・ヴォルフは、1年ごとに新車を投入するだけで、レッドブルに追いつき、追い越すことができるとは考えていない。「スポーツに奇跡はない」と彼は言う。
しかし、レッドブルのマルコは警戒している。
「今言えることは、我々の新車は最高のパッケージだった昨年のマシンを進化させただということだ」とレッドブルF1のトップコンサルタントはOsterreichに語った。
「いくつかのウィークポイントを取り除けば、それほど大きな問題は起きないはずだ。しかし、誰にもわからない。もしかしたら、ライバルが開発中に特別なトリックを見つけたかもしれない」
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