メルセデスF1代表のフェルスタッペンへの“ウィキペディア”発言に非難殺到
メルセデスF1のトト・ヴォルフは、マックス・フェルスタッペンの10連勝というF1新記録の偉業を軽視した発言で批判が集中している。

フェルスタッペンは2023年F1第15戦イタリアGPで優勝し、2013年末に元レッドブルドライバーのセバスチャン・ベッテルが達成した9連勝を超えて、完全な記録保持者となった。

しかし、その直後、ヴォルフはSky Sports F1のインタビューでフェルスタッペンの功績を非難した。

「チーム内で2人のドライバーが争っていたので、我々の状況は少し違っていたかもしれない」とヴォルフはSky Sports F1に語った。

「彼が記録を気にしているかどうかは分からないが、私にとってそれはどのような数字であっても重要なことではない。これはウィキペディア用のものであり、どうせ誰も読まない」

「私にとっては、この手の記録はまったく関係ない」

「メルセデスでのいい時代には関係ないことだった、 何連勝したのかも知らないし、何連勝したかというカウントがあることさえ知らなかった(2回10連勝)」

「だから、ある偉業についてコメントを求めらるのは難しい。それは私の生涯で一度も役立ったことがないからね」

「だが結果そのものは、偉大なドライバーと偉大なマシンが非常に高いレベルで戦っていることを示している」

1996年のF1チャンピオンであるデイモン・ヒルは、ヴォルフの発言に驚きを隠せなかった。

「少しずうずうしく聞こえるし、あまり礼儀正しくない。普段はとても正々堂々としているトトらしくない発言だった」とヒルはSky Sports Newsに語った。

「彼は今、少し傷ついていると思う。彼は今少し痛んでいると思う。彼らは支配されることがどのようなものかを知っているが、表彰台にも上がれなかった」

「彼らは少し手詰まりになっているようだし、どうすればいいのかわからないようだ。でも、誰ができる?」

元F1ドライバーで現在Sky SportsのF1解説者を務めるマルティン・ブランドルもまた、ヴォルフを非難し、週末初めにフェルスタッペンより強いチームメイトがいたと発言したルイス・ハミルトンも同様に叱責した。

ブランドルは「スポーツは部族的であってよいし、そうであるべきだ。しかし、他の人々の卓越性も当然評価しなければならない」とコラムに寄稿した。

「なぜなら、2014年から2020年にかけての完全制覇の間、ルイス・ハミルトンとトト・ヴォルフは正当な尊敬と感謝を受けたからだ。だから、週末にこの偉業を軽視したことに少し驚き、そして残念に思った」

「同時に、マックスとレッドブルは、一部の分野で現在の評価レベルを薄めた過去の行動や発言を間違いなく反省するだろう。

「しかし、これほど激しく競争する人々を同じ空間に置く以上、それはすべて予想されることだ」

これに対し、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは反論することを我慢できなかったようで、メルセデスがもはや真剣なライバルではないことを示唆した。

「ウィキペディアは最も読まれているメディアのひとつだ。もしかしたら誰かがヴォルフ氏に教えてくれるかもしれない」とServus TVに語った。

「それが我々と彼らの違いだ。我々は最高のパフォーマンスを得るために自分たちのチームを見ている」

「我々は、彼らのようにこの種の話をでっち上げることはせずに、ひたすら自分たちの仕事を進めている」

「しかし、彼らが我々にとって重大なライバルでない限り、我々はメルセデスについて心配する必要はない」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / マックス・フェルスタッペン