メルセデスF1代表、レッドブルの大勝に嘆声「F1マシンとF2マシンの戦い」
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ハンガリーGPを制した34秒差で制したレッドブル RB19がフィールドの残りを「F2マシン』のように見せているとジョークを飛ばした。

ハンガリーGPの週末、ルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンに0.003秒差をつけてポールポジションを獲得し、メルセデスF1は束の間の歓喜に沸いた。

これはハミルトンにとっては2021年サウジアラビアGP以来となる今季初ポールポジションで、ハンガロリンクでは9回目のポールポジション。1つのサーキットにおける最多ポールポジションの新記録となった。

しかし、優勝へのハミルトンの願望は、レースの最初のコーナーで打ち砕かれた。フェルスタッペンはインサイドを突いてリードを奪い、今シーズン9回目の優勝に向けて態勢を整えた。

フェルスタッペンは、マクラーレンのランド・ノリスに34秒差をつけての勝利だったが、ハミルトンはさらに5秒遅れての4位でフィニッシュした。

7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、メルセデスのエンジンモードに疑問を呈している。

「現実は僕たちに十分な速さがないということだ。今朝の戦略では、レッドブル勢より少なくともコンマ6秒か5秒は遅かった。マックスとの戦いではなかった」

ノリスやセルジオ・ペレスには敗れたものの、メルセデスF1のチーム代表であるヴォルフは、W14は日曜日のグリッドで2番目に速いマシンだったと考えているが、それでも30数秒の差で負けている以上、それは「関係ない」と認めた。

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1

メディアの取材に対し、ヴォルフは「この週末を通して、我々は『2位になっていたかもしれない』『2位になっていただろう』と言い合うことができる」と語った。

「でも、ある意味、そんなことは関係ない。なぜなら、前にマシンがいて、その差は30秒もある。おそらく長時間クルージングしていたはずだ。それがより大きな現実だ」

「F2マシンとF1のようなものだ」

「実力主義だ。レギュレーション内で行動している限り、全体的に見ればより良い仕事をしたということであり、我々はそれを認める必要がある」

ハミルトンにとっては、最初の2コーナーで4番手に落ちていなければ、また、オープニングスティントのペースが、ペレスに迫った最終スティントの速さに匹敵していればというケースだった。

しかし、最終的にRB19は後続を圧倒し、ヴォルフによると、まるでその他は「F2マシン」のようだったと語った。

「序盤に大きくタイムを失ったが、終盤に大きくタイムを戻した」とヴォルフは語った。

「しかし、それはバランスの問題だ。我々はそのバランスを正しく取ることを検討する必要がある」

「そして、驚くべきことに、データから見ると、残りの世界では速かった。F2マシンでは速かった。F1マシンが30秒の差で勝利した」

「だから、ある意味では関係ない。次のレースで何ができるかを計算し、そこから最適化する必要がある」

メルセデスはコンストラクターズチャンピオンシップで2位を維持しているが、現在レッドブルに229ポイントの差をつけられている。しかし、アストンマーティンに対する彼らのアドバンテージは39ポイントに拡大した。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / レッドブル・レーシング