メルセデスF1代表 「予算上限を引き上げなければスタッフの給与にしわ寄せ」
いくつかのF1チームは、今年の22レースすべてでレースをするのに十分な予算がないことをすでに警告しているが、トト・ヴォルフは、スタッフの給与にコスト削減のしわ寄せがいくことを懸念している。
新型コロナウイルスとロシアのウクライナ侵攻を受けて世界中でインフレが急激に上昇し始める数年前に、1億4000万ドルのコスト上限が合意されたが、トト・ヴォルフは給与がもはや追いついていないと指摘した。
今週、トト・ヴォルフは「より多くの利益を生み出したいというわけではない」と予算上限の引き上げに賛成することを主張し、小規模なチームを「打ち負かす」ためではないと付け加えた。
「それは文字通り人々が彼らが苦しんでいる異常なインフレのために彼らの給料に補償させることを可能にする」とトト・ヴォルフは語る。
トト・ヴォルフは、F1チームのコストを監視し、エネルギーと貨物の上昇のみを考慮に入れるのは簡単だと語り、現在の予算上限をあと800万ドル引き上げることが必要になると見積もっている。
「我々はそれを非常に簡単に実証できると思う。ブラックリーでのエネルギーコストは250万ポンドから650万ポンドに上昇した。これは輸送コストも同様だ」とトト・ヴォルフは説明した。
「収支計算書でそれをフォローすることができる」
「これが我々が調整の観点で求めているものであり、それによって賃金を上げるためにその一部を回すことができる」
「我々は突然もっと多くを欲しがっているわけではない。だが、事実を受け入れるべきだ。我々がシーズンに入ったとき、そして、我々が昨年を終えたという前提で今数字を見よう。我々が調整する方法を見つけることを願っている」
「このスポーツにとって最悪のことは、いくつか小さなチームが、大きなチームがアドバンテージを得ようとしていると考えて頑固な立場をとることだ。実際には、これを許可しないならば彼らに顔をしかめている。反対側では、天井を持ち上げようとしている。我々はそれはやりたくない」
「チームオーナーとしての立場から言えば、基本的に当初のコンセプトを出し抜いて、コスト上限をこれまよりも増加させるために天井を持ち上げたいわけではない」
「コスト上限を引き上げるために毎年交渉するべきではないが、我々は例外的な状況に直面していると思う」
「しかし、特にこのような厳しい状況では、私は私の人材が十分に支払われることを望んでいる」
チームは、初期のコスト上限目標を達成するために、すでにスタッフ数を大幅に削減する必要があったが、トト・ヴォルフはこれ以上貴重なチームメンバーを失いたくないと語る。
「コスト上限は、小さなチームが大きなチームと同じ金額を使うことができるようにするという特定の目的のために導入された」とトト・ヴォルフは語った
「我々は、いかなる状況においても、チームとして、そして、業界にとって本当に損害を与えるような方法で大きなチームを再編成し、再構築することを避けたいと思っている」
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