メルセデスF1 「MGU-Kの問題がレッドブル・ホンダに負けた理由ではない」
メルセデスF1は、F1アブダビGPの予選と決勝でレッドブル・ホンダF1に負けたのはMGU-Kに潜んでいた問題が理由ではないと語る。

レッドブル・ホンダF1は、シーズン最終戦でようやく笑顔をみせた。マックス・フェルスタッペンがスリリングな予選を制してポールポジションを獲得し、決勝でもヤス・マリーナ・サーキットでのレースを完全に支配した。

メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、カスタマーチームのレーシング・ポイントとウィリアムズに信頼性問題を引き起こしたMGU-Kに懸念があったため、出力を下げていたことを明らかにしている。

メルセデスのF1ドライバーを務めるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、パワーが下がっていたことに気づかなかったと語っており、メルセデスのチーフストラテジストを務めるジェームス・ボウルズは、それがメルセデスが勝てなかった理由ではないと主張する。

「バーレーンのペレス(レーシング・ポイント)には最終的に彼をストップさせることになったいくつかの問題があった」とジェームス・ボウルズはメルセデスのアブダビの報告で述べました。

「また、アブダビの週末中にはジョージ(ラッセル/ウィリアムズ)に問題を検出した。予防策、我々は週末の特定の時点でのみMGU-Kのパワーセッティングの一部をデチューンすることにした」

「明確にすると、それは予選でのファステストラップには影響しなかった。最大限にプッシュしていた。タイヤの速さが十分ではなかった」

「レース自体に関しては、システムやMGU-Kの使用方法の数値についてもう少し控えめに使っていたパフォーマンスは劇的ではなく、1周あたり約0.1秒ほどであり、システムの使用をやめていたわけではなかった。通常よりも使用量が少なかっただけだ」

「それが予選や実際に日曜日のレースで負けた理由ではないのは確かだ。おそらくそれはレッドブルが我々が望んでいたよりも少しだけ引き離した理由についての単なる要素にすぎなかった」

ジョームス・ボールズは、メルセデスが完敗を喫した理由の根底は完全には明らかにしていないが、レッドブル・ホンダが最終戦に先立ってマシンにアップデートをもたらしていた事実を強調した。

「信じてほしいが、我々は今日も自分自身に問いかけているし、何が起こったのかを実際に結論付ける十分な答えが得られるまで続けていく」とジェームス・ボウルズは語った。

「何よりもまず、レッドブルはシーズンを通してそれくらいのレベルだった。彼らは車を開発してきた。今週末もマシンの新しいリアウィングに関して新たに開発を持ち込んでいた。速くならなければ、そのようなものを投入することはない」

「つまり、ある時点で、レッドブルのような競争力のあるチームが我々を捕まえようとしていたことは明らかだ。しかし、それがすべてを説明しているわけではあない」

「我々は間違いなくフィールドに対して一歩後退していた。何が悪かったか? 予選では、以前に回答したようにタイヤが完全に機能させられなかったという証拠がいくつかある」

「しかし、それはレースの答えにはならない。レースはミディアムコンパウンドとハードコンパウンドで行われ、我々はそれらに関してかなり良い範囲にあると思う」

「マシンのバランスを見ると、酷いアンダーステアに悩まされていた。このトラックはそれが罰となる。実際、右フロントタイヤを労わる必要がある」

「ほとんどのトラックはリアが支配的だ。アブダビはコーナリングによって、右フロントが非常に問題となる」

「それによって我々がレースで最高のパフォーマンスを発揮できていなかったのは確かであり、バランスがそのように方向向いてしまったのは我々の意図ではなかった。それがすべてを説明しているか? よくわからないが、最終的にはそれが今週のすべてだ」

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