メルセデスF1技術者 「保守的なエンジンモードの影響は0.1秒以下だった」 / F1アブダビGP
メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、F1アブダビGPでメルセデスの2台がフルパワーで走行していなかったことを確認しつつも、結果に大きな影響を与えることはなかったと主張する。

F1アブダビGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得し、全ラップをリードして勝利を収めた。一方、メルセデスはパワーユニット時代には負け知らずだったヤス・マリーナー・サーキットで通常の支配的なパフォーマンスとはかけ離れていた。

メルセデス勢はマックス・フェルスタッペンに勝負を挑むことができなかっただけでなく、終了間際にはルイス・ハミルトンが、アレクサンダー・アルボンから表彰台を奪われる脅威に晒された。

実際、メルセデスF1のトト・ヴォルフは予選でMGU-Kに懸念があったためパワーを下げていたことを認めており、マックス・フェルスタッペンはメルセデスがF1パワーユニットの出力を下げていたとレース後に語っていたが、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスはそのような事実は知らされていないと否定していた。

メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、メルセデスが“保守的”なエンジンモードを走らせていたことを確認したが、パフォーマンスに劇的な影響を与えることはなかったと語った。

「特定の問題を強く認識していたわけではなく、もしろ問題を回避するためにできる限り保守的な方法でパワーユニットを運用していたと言いたい」とアンドリュー・ショブリンは Insideracing.com に語った。

「しかし、一連の問題を正確に理解していない場合、我々にできることはとにかく注意を払うことだけだ」

「レース中、我々はその義務をわずかに減らしようとしていていたが、ドライバーは必ずしもそれを認識していなかった。それは我々がバックグラウンドで管理しようとしていたことだからだ」

「レース結果を決定づけるほどではなかった。0.1秒以下の話だ。1秒や2秒の違いではない」

メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフもアンドリュー・ショブリンの発言に呼応し、レッドブル・ホンダはF1アブダビGPで“正々堂々”と勝利を収めたと王者のプライドをみせた。

「誰にでも弱点はあり、今週末は我々は“Aゲーム”に参加していなかった。単純にそれが事実であり、レッドブルは正々堂々と勝利を収めた」とトト・ヴォルフは語った。

「アルボンも非常に良いレースをしていたのを見えることができたと思う。彼らは非常に良いレースカーを持っていた。そして、それは彼らのマシンが正しい場所にあるとき、両方のドライバーが本当に良い仕事をすることができることを示している」

「おそらく最後のアルボンのペースは我々たちよりも速かったし、我々にとってはさらに悪い結果に終わった可能性がある」

「我々は軽い懲らしめとともに今回のレースを去ることになった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1アブダビGP