メルセデス、ホンダのF1エンジンの進歩を警戒「2020年は真剣勝負になる」
メルセデスF1チームの両ドライバーは、F1ブラジルGPでのホンダのF1エンジンの進歩を目の当たりにして、2020年のF1世界選手権におけるレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンを警戒している。

F1ブラジルGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションから今季3勝目を挙げた。ピットストップでルイス・ハミルトンにリードを奪われながらも、その都度コース上でオーバーテイクしての完全な勝利だった。

また、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーもルイス・ハミルトンを抑えて2位でフィニッシュ。ホンダのF1エンジンが1-2フィニッシュでブラジルを後にした。

ルイス・ハミルトンは、ホンダのF1エンジンが追いついているのは明らかかであり、2020年のF1世界選手権は、メルセデス、フェラーリ、そして、レッドブル・ホンダによる3つ巴の戦いになると予想している。

「明らかにホンダは大きな一歩を踏み出した。そして、今の彼らのように強いマニュファクチャーを見るのは素晴らしいことだ」とルイス・ハミルトンはコメント。

「来年は3つ巴、いや、4つ巴の真剣勝負になることを願っている。それはF1にとって素晴らしいことだ」

ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンやシャルル・ルクレールからの挑戦は“避けられない”が、自分はまだ彼らと十分に戦うことができると主張している。

ルイス・ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスは、レッドブル・ホンダがメルセデスを追い抜いたかもしれないと考えている。

「彼らが強いことはわかっていたけど、僕たちが期待していたよりもさらに彼らは強力だった」とバルテリ・ボッタスはコメント。

「彼らはコーナーで優れたクルマを持っているだけでなく、今はストレートで僕たちよりも優れている。以前はかなり類似していた」

1998年と1999年のF1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンも、ホンダのF1エンジンがすでにストレートでマックス・フェルスタッペンにアドバンテージを与えている可能性があることに同意する。

レッドブルが低速でツイスティなトラックで速いことには慣れているが、標高が高く、空気の薄いインテルラゴスでは、ホンダのF1エンジンもフェルスタッペンに小さなアドバンテージを与えていた」とミカ・ハッキネンは Unibet のコラムで語った。

「ホンダのF1エンジンはフェラーリとメルセデスよりも速かった」

マックス・フェルスタッペンは、2020年がF1史上最年少ワールドチャンピオンを達成する最後のチャンスとなり、それを実現させることを決意している。

「最近、僕たちは多くのことを学んだと思うし、それが来年の良い兆候になることを願っている。ホンダは大幅に改善しているし、とても嬉しく思う」とマックス・フェルスタッペンは宣言した。

トップ3チームのパフォーマンスはシーズン序盤と比較してより拮抗している。だが、バルテリ・ボッタスは必ずしも来シーズンの序盤に同じような勢力図になるとは限らないと語る。

「シーズン序盤からシーズン終盤までを見れば、レッドブル・ホンダは確実な進歩を遂げている。グラフを書けば、来年もそうなるだろう」とバルテリ・ボッタスはコメント。

「でも、もちろん新しいクルマによる完全に新しいシーズンだ。僕たちを含め、テスト中に新車が進歩を遂げたと確信している」

「だから、実際に予測するのは不可能だ。レギュレーションの変更はそれほど多くはないけど、誰もゼロからスタートする。新しいクルマだ」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1