マクラーレンF1 レッドブルRB22の革新サイドポッドに注目「全チームが研究する」

2026年からF1は新たな技術レギュレーション時代に入り、グラウンドエフェクト主体からオーバーボディ空力へと設計思想が変化。
各チームはそれぞれ異なる解決策を模索しており、フェラーリの“マカレナ”リアウイングやメルセデスの独創的フロントウイングに続き、レッドブルは極端なサイドポッド形状で注目を集めている。
レッドブルの新型サイドポッドが話題に
マイアミでレッドブルが投入した新型サイドポッドは、上部形状を大きく変更し、大胆なエアダクトを配置したものだった。
狙いはエアフロー効率、ダウンフォース、そして熱分散性能の改善とされており、ライバル勢とは明確に異なるアプローチだった。
ステラは、この時代のF1マシンはまだ開発初期段階にあり、各チームの方向性は収束していないと説明した。
「技術的な観点から見ると、我々はいま非常に興味深い段階にいる」
「レッドブルが投入したサイドポッドコンセプトを見ると、メルセデスやフェラーリとはかなり異なっているし、マクラーレンのスタイルもさらに違う」
「いずれは安定化し、収束していく段階が来ると思うが、まだそこからはかなり遠い」
「だからこそ、お互いのマシンを観察し、テストし、研究する段階にある。各チームは間違いなくレッドブルのコンセプトを調べ、その利点を確認しているはずだ」
“合法的な抜け道”を活用した革新
ステラは、レッドブルの設計手法そのものにも感心している様子を見せた。
「彼らは合法性の余地を非常に賢く、革新的に活用して、あのジオメトリーを成立させている」
「マシン全体のデザインは、まだ収束には程遠い」
「ただ、一部では“みんなが同じ方向へ向かっている”と感じられる要素も出始めている」
2022年からのグラウンドエフェクト時代では、数年後には各チームのマシン形状が似通っていった。しかし2026年世代では、まだ各チームが独自解を模索している段階だという見方だ。

フェルスタッペン復調で注目集まるRB22
レッドブルはマイアミで7種類の新パーツを投入。その成果もあり、マックス・フェルスタッペンは予選で今季最高となる2番手を獲得した。
ポールポジションのキミ・アントネッリとの差はわずか0.16秒。マイアミ以前には最大0.8秒差をつけられていたことを考えれば、大幅な前進だった。
ただし、マクラーレンも同じく7種類のアップデートを投入しており、スプリントでは1-2フィニッシュを達成。決勝でも2位・3位を獲得している。
ステラ「メルセデスは依然として最速」
一方で、ステラは依然としてメルセデスが基準となる速さを持っていると分析している。
「マイアミでは多くのチームがアップグレードを投入したことで、勢力図に変化が見られた」
「マクラーレン、フェラーリ、レッドブルが差を縮めたのは確かだ」
「ただ、メルセデスは依然として全チームに対してコンマ数秒のアドバンテージを持っていると思う」
さらに、マクラーレンの強みとしてタイヤ性能の安定性を挙げた一方、純粋なレースペースではメルセデスが上回っていると認めた。
「レースでは、もし何か強みがあったとすれば、マクラーレンは昨年からタイヤへの優しさを維持していることだと思う」
「一方で、メルセデスの我々に対する最大の優位性は純粋な速さだ。単純に彼らのマシンの方が速い」
“実行力”が勝敗を分ける時代へ
ステラは、2026年F1が極端な接戦状態に入っていると分析する。
4チームが僅差で争う状況では、マシン性能そのものだけではなく、戦略や適応力、実行力が決定的要素になるという。
「これほど接近していて、4チームが僅差で争っていると、実行力、適応、最適化が決定的要素になる」
「我々は非常にポジティブな週末を過ごしたが、決勝では“実行と最適化”の問題によって勝利の可能性を逃したかもしれない」
「我々は自分たちより速いマシンと戦っていた。しかし、もしランド・ノリスをトップで維持できていれば、そのまま勝てていた可能性もあった」
2026年F1は“コンセプト戦争”の段階へ
2026年F1は、まだ各チームが最適解を探している開発初期段階にある。グラウンドエフェクト時代のような“収束”は起きておらず、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンがそれぞれ異なる哲学でマシンを作り上げている。
その中で、レッドブルRB22の大胆なサイドポッドは、フェルスタッペンの復調によって一気に注目を集めた。マクラーレンのアンドレア・ステラ代表が「全チームが研究している」と認めたことは、このコンセプトが単なる奇抜なデザインではなく、実際にパフォーマンス改善へ結びついている可能性を示している。
ただし、ステラの見立てでは、依然として基準となる速さを持っているのはメルセデスだ。今後は各チームが互いのアイデアを取り込みながら進化を続けることになりそうで、2026年F1は“開発競争そのもの”が最大の見どころになりつつある。
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