ルイス・ハミルトン フェラーリF1に“エンジン改善”要求「マシンは素晴らしい」

FIA(国際自動車連盟)がADUOによるエンジン性能調整の判断を控えるなか、ハミルトンはフェラーリも追加開発の対象に含まれるべきだという立場をにじませた。
ハミルトン「僕たちにはエンジン改善が必要」
マイアミGPを6位で終えたハミルトンは、現在のフェラーリF1がレッドブルやメルセデスに対してパワー面で苦戦していると認めた。
「僕たちに切実に必要なのはエンジンアップグレードだ。今はレッドブルとメルセデスのパワーに対抗するのが非常に厳しい」
「両方とも僕たちに対して大きなアドバンテージを持っている。それ以外では僕たちには素晴らしいマシンがある。おそらく最高のマシンかもしれない。だからこの問題を解決する必要がある」
「それができれば、勝利争いにもっと加われるはずだ」
ADUO議論でフェラーリも支援対象か
FIAは現在、物議を醸しているADUOルールのもとで、どのメーカーに追加開発の自由度を認めるかを検討している。
メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、対象はホンダだけであるべきだとの考えを示しているが、ハミルトンの発言は、フェラーリも対象に含まれるべきだと受け取れる内容だった。
フェラーリはマイアミGPで大規模アップデートを投入したが、ハミルトンはライバル勢の進歩の方が大きかったと語った。
「チームはこのアップデートを導入するうえで素晴らしい仕事をしてくれた。前進ではあるけれど、他も同じことをしている」
「マクラーレンは予想以上にうまく機能したアップデートを投入したと聞いた。僕たちにはその効果はなかった」
フロントウイングの違いにも注目
ハミルトンは、メルセデス、マクラーレン、レッドブルとフェラーリでは、フロントウイングの考え方そのものが異なっていると指摘した。
「彼らは何か違うことをしている。メルセデス、マクラーレン、レッドブルは、僕たちとはフロントウイングへのアプローチが違う」
「これはコンセプトの問題だ。彼らのウイングと僕たちのウイングを見れば、明らかに違う。それがすべての理由かどうかは分からないけれど、このコンセプトが実際に何をしているのかには興味がある」

シミュレーターにも不満「間違った方向に導く」
ハミルトンは、現在のフェラーリF1のシミュレーターについても疑問を口にした。
「正直に言えば、シミュレーターは僕を間違った方向に導いていると思う」
「今はしばらく使うのをやめる時期なのかもしれない」
また、自身の決勝結果についても不満を隠さなかった。
「6位に満足しているわけではない。僕が目指している結果ではない」
バスール「エンジンだけの問題ではない」
一方、チーム代表のフレデリック・バスールは、フェラーリF1の課題はエンジン単体ではなく、マシン全体のパッケージにあると説明した。
「これはパッケージの問題であって、エンジンだけの問題ではない」
「我々はすべてに取り組まなければならない。ただ、最終戦までタイトルを争うことはできる。重要なのは、勝利を争えるペースを持つことだ」
「修正すべき問題はいくつかあるが、我々は何をすべきか分かっている」
フェラーリF1は“戦える土台”を手にしつつあるのか
今回のハミルトンの発言で興味深いのは、フェラーリF1のシャシーや基本コンセプト自体には強い手応えを感じている点だ。
その一方で、パワーユニット性能やエネルギーマネジメント、さらにはシミュレーター精度にまで言及したことから、現在の弱点もかなり明確に見えていることがうかがえる。
マイアミGPではアップデートによる前進も確認できたが、マクラーレン、メルセデス、レッドブルとの差は依然として残った。フェラーリF1が“素晴らしいマシン”を本当に勝てるパッケージへ仕上げられるのか。今後の開発とFIAのADUO判断が、タイトル争いの行方を左右することになりそうだ。
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