マクラーレン F1ピットストップ作業改善へ「課題はまだ残る」

チームは極めて競争力の高いマシンを提供しており、コンストラクターズ選手権の獲得に向けて順調に進んでいるが、まだ欠けている部分があり、そのひとつがピットストップであることが判明した。
戦略そのものが悪いわけではないが、ひとつの遅いピットストップがレース全体に悪影響を与えかねない。
モンツァでは、終盤にノリスをピットインさせたが、5.9秒のストップで1ポジションを落とした。先週のバクーでも同じ事態が繰り返され、今季は他の複数のレースでも起きている。この問題に注目し、チーム代表アンドレア・ステラは改善の必要性を強調した。
「しかし確かに、ピットストップに関しては、すでに我々が努力を集中させている分野だ」とステラは語った。
「だから、残りのシーズンに向けても、来年のマシンを見据えても、ピットストップの分野ではやるべき仕事がある。ピットストップの実行そのものに関しても、またピットストップをより容易で自然に行えるようにするハードウェアの面においてもだ」
さらに彼は、モンツァでのエラーはこれまでのものとは異なると説明した。
「今日(バクー)のピットストップの問題は、モンツァでのものとは違う。今回は明らかに、オペレーターとスクリュードライバーとの相互作用に関連していた」
マクラーレンはシーズン序盤から選手権の最有力候補と見なされてきたが、ステラはドライバーズ選手権については大きな変化があり得ると感じている。
マクラーレン、フェルスタッペンを「真剣なタイトル候補」と見なす
オスカー・ピアストリがドライバーズ選手権をリードし、僅差でチームメイトのノリスが続いている。マックス・フェルスタッペンは開幕から選手権3位に位置していたが、ピアストリとの差は大きく、タイトル争いで真剣な脅威とは見なされていなかった。
しかし、それはすぐに変わるかもしれないとステラは警告する。モンツァでフェルスタッペンが勝利した後、マクラーレン代表は、レッドブルがいくつかのアップグレードを導入し、オランダ人ドライバーが大幅に調子を上げてきたと語った。彼はまた、レッドブル・レーシングがドライバーズ選手権における「真剣な候補」になり得ると示唆した。
「今やフェルスタッペンは以前よりもはるかにグラウンディングについて語っており、彼らはパフォーマンスを解き放ったのかもしれない」とステラは述べた。
「モンツァでポールポジションと勝利、そしてここでもポールポジションを獲得している。レッドブルがこの勢いを続けることに全く驚かない。彼らはレースに勝つ真剣な候補であり、ドライバーズ選手権の真剣な候補だ」
一方、コンストラクターズ選手権はマクラーレンにとって簡単に手に入るものとなる見込みだ。バクーでフェラーリを9ポイント上回ればタイトル獲得が決まっていたが、それは叶わなかった。だが、次戦シンガポールで王者に輝くと予想されている。
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム