マクラーレンF1 ダブルスタック見送りの判断は「欲が出た」 F1イギリスGP
マクラーレンはシルバーストーンで1位と2位につけ、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは湿ったコンディションで勢いづくMCL38を利用してメルセデスのドライバーたちを追い抜いた。
しかし、マクラーレンは、雨が強まった際にコース上での走行を余儀なくされたピアストリが多くのタイムを失うなど、その優位性を無駄にしてしまった。
この段階でのピアストリの素晴らしいペースは、結局は彼の敗北を招いた。ノリスの後ろに隠れていたため、マクラーレンは両車を同じラップでピットインさせないことを選択した。
しかし、コンディションが悪化し、ピアストリがスリックタイヤで慎重に走らなければならなかったことで多くのタイムを失い、アウトラップでノリスに追いつかれそうになったため、この判断は誤りだった。
終盤にトラックが乾き始めたところで、優勝したルイス・ハミルトンに12秒差で4位となったピアストリについて、ステラはマクラーレンがミスを犯したと認めた。
ピアストリが1周早くピットインするためにもっとプッシュすべきだったという意見は公平かと問われると、ステラは「とても公平だ。彼はプッシュすべきだっただけでなく、我々もダブルスタックのためにもっとプッシュすべきだった。なぜなら、オスカーのピットストップを1周遅らせたことで、ダブルスタックのピットストップで失ったであろうタイムよりもずっと多くのタイムを失ったからだ。」
「だから、後から考えれば、両方のマシンを同時にストップさせるのが正しい判断だった。この経験から学んだことを生かして、次回はもっとうまくやっていくつもりだ」
ピアストリはサインツをアンダーカットし、最終的に4位に返り咲いた。アンドレアス・テラは、オスカー・ピアストリがいずれにせよ負けるだろうということをマクラーレンは受け入れるべきだったし、大胆な決断でその損失を最小限に抑えようとすべきではなかったと認めている。
「ダブルスタックでタイムロスを被ることを受け入れようとしなかったのは、少し欲張りだったと思う」とステラは説明した。
「しかし、辛抱強く、タイムロスを覚悟して正しいことを行うしかないときもある。1周多く走ってもそれほど大きな損失にはならないと期待するよりもね」
「特に雨がかなり降り続いていたので、あと1周走っても楽な状況になるわけではなかった。そういうことだ」
「今日、オスカーはレースに勝つチャンスという点では、少なくともランドと同じくらい、本当に強い立場にいたと思う。」
一方、ステラは、マクラーレンがクロスオーバーをスリックに戻すタイミングとコンパウンドの選択を間違えたため、ノリスが1位から3位に落ちたことも認めた。
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