F1 マクラーレン スペイングランプリ マクラーレン・MCL33
マクラーレンは、F1スペインGPで2018年F1マシン『MCL33』に奇抜なノーズを含めた“Bスペック”とも言える大幅なアップグレードを落ち込んだ。

マクラーレンは、プレシーズンテストでトラブルが多発。開幕戦までに空力パッケージの開発を終えることができず、過去4戦ではノーズステーの“ギザギザ”を含め、事実上昨年マシンのリファイン版とも言える空力パッケージを走らせてきた。

そして、ヨーロッパシーズンの初戦となるF1スペインGPで、マクラーレンは“ほぼ新車”と言えるほどのアップデートをMCL33に施してきた。

最も目を引くのは奇抜な形状が施された新型ノーズ。先端には3つの穴が設けられ、真ん中の穴はノーズ下、左右2つの穴はノーズ脇に伸びたほぼウイングともいえるフェアリングへの気流を流す効果を狙っていると思われる。ノーズサイドにも溝状にフェアリングが施され、湾曲したカメラマウントを含め、ノーズ上面とノーズサイドの整流が意図されている。

この新型ノーズは4月14日にクラッシュテストに合格しており、本来であれば中国GPで投入可能な状況にはあったが、コース上と風洞との相関における数値が一致しなかったため、修正のために投入が延期にとなった。

フロントウイングもメルセデスやレッドブルを思い起こさせる複雑な形状のフラップへと変貌を遂げている。これらはレッドブルでエイドリアン・ニューウェイと仕事をしてきた空力責任者をピーター・プロドロモウの仕事だ。

フロントだけでなく、後方に向かってもかなりの変更が施されている。バージボードは前方から見ても美しい曲線を描くデザインとなり、これまでとは異なり、サイドにバージボードから生えるカタリのフラップが搭載されている。バージボードの先端にはノーズ内に空気を導くための入り口が設けられるなど細かな部分まで改善が図られている。

リアも非常に複雑な形状となっとおり、ギアボックスウイングは大型化。ブレーキ周りのフラップは何枚装着されているか確認できないほどの数となっている。

マクラーレンは、今回のアップグレードで0.5秒の短縮を目指しているが、他チームもF1スペインGPには大小様々なアップデートを持ち込んでおり、フェルナンド・アロンソ曰く、“魔法の弾丸”はないと上位勢とのギャップについては慎重だ。

ただし、マクラーレンは今回のアップグレードはシーズン中の開発の始まりに過ぎないとしており、全レースでアップデートを投入していくと述べている。

マクラーレンは、開幕4戦でフェルナンド・アロンソが連続入賞、ダブル入賞も3戦で果たしており、現在、コンストラクターズ選手権でルノーに1ポイント差の4位につけている。

マクラーレンのドライバーを務めるストフェル・バンドーンは「今週末を重要な週末だとは見なしていない」とコメント。

「多くのパーツをもたらした1週間にすぎない。今後のレースでも僕たちは多くの新しい開発をするし、シーズンを通して継続的に開発を進めていく。これが良い方向性のスタートとなって、ここから開発を継続できることを願っている」

まだ、今シーズンここまで予選ではQ3進出を果たしておらず、空力パッケージのドラッグの大きさが指摘されてきた。フラップ類が増加した今回の空力パッケージでそれがどこまで改善されているか、特に予選は注目を集めることになりそうだ。

F1スペインGPのフリー走行1回目は、このあと18:00(現地時間11:00)から行われる。

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