マクラーレン・ホンダ F1 カナダGP
マクラーレン・ホンダは、F1カナダGP 金曜フリー走行で、フェルナンド・アロンソが7番手タイム、ストフェル・バンドーンが19番手タイムを記録した。

FP1では、両マシンがセッションの大半を予定していたプログラム通りに走行したものの、フェルナンド・アロンソは、パワーユニットに油圧系の漏れが生じたため、終了間際にコース上にマシンを止める結果となった。アロンソは13周を走行し、16番手でセッションを終了した。

一方、ストフェル・バンドーンにとっては、アロンソよりも実りの多いセッションとなった。29周を走行する中で、通常のセットアップ変更や空力整合作業を行い、11番手のタイムだった。

FP2は、2人のドライバーの運が逆転するかたちとなった。バンドーンはセッションをスムーズに開始し、予定されていたフロア交換が終了次第、コースに復帰。しかしながら、セッション終了間際にMGU-Hの問題を検知したため、走行時間が15分短縮される結果となった。この不具合については、現在分析中。それでもバンドーンは20周を走行し、19番手でセッションを終了した。

ガレージの反対側では、FP1で油圧系の漏れが発生したアロンソのマシンをコースに戻すために、チームは精力的に仕事をした。幸いにも、大がかりなコンポーネント交換を必要としない、簡単な作業で済んだ。アロンソはセッション終了まで残り約30分のところでコースに復帰。19周を走行し、7番手タイムをマークした。

フェルナンド・アロンソ (7番手)

「今日は難しい一日だった。油圧系の漏れにより、FP1およびFP2の大半の時間を失ってしまった。走行時間が十分になかったため、マシンはまだ完ぺきにチューニングされておらず、セットアップに関しては改善の余地がある。ただ、僕たちはこのサーキットをよく知っていると思うし、ここでは長年レースをしてきた。予選と決勝での攻め方は理解しているし、今日の時間のロスがあまりハンディキャップにならないことを願っている。ここでは、トップ10周辺のポジションになることを予想しているけど、セッション終盤には、バルセロナのときと同様にいいラップを数周走行し、最終的に7番手に入った。明日の目標はQ3進出だけど、それを実現するには、いい仕事をする必要がある」

ストフェル・バンドーン (19番手)

「今日は、チームにとって少し難しい一日だった。僕の方は、FP1はかなり順調に進んだ。ここでドライブするのは今回が初めてなので、コースを理解するために時間を費やした。最初はアスファルトにかなりほこりがたまっていたものの、セッションが進むにつれてずいぶん改善した。最終的にはマシンに対してまずまずの感触を持つことができたと思う。FP2では、順調にセッションを開始し、午前と午後のセッションの合間に行ったセットアップ変更が正しい方向に向かっていると感じた。残念ながら、セッション終盤にウルトラソフトタイヤでスピンを喫し、その直後にMGU-Hの不具合を発見したため、午後の走行を終了することになった。全体的に、トラブルに悩まされる一日となったのは残念だ。ただ明日はすべてのことが再びうまく機能し、自分たちのポジションを改善できることを願っている」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「今日もまた、我々にとってフラストレーションのたまる一日だった。フェルナンドのマシンには油圧系の不具合、ストフェルにはMGU-Hの問題が発生したため、思うようにセッションを進めることができなかった。それでも両ドライバーは、マシンのバランスと感触にはそこそこ満足しており、フェルナンドはFP2の終盤に非常にすばらしいラップを走行した。明日、また新たな一日を迎える。PUの信頼性が確保できれば、予選に向けて満足のいく準備ができるはずだ」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

「例年、熱心なファンが多く詰めかけ、温かい雰囲気で迎えるカナダGPの初日ですが、我々にとっては難しいスタートになってしまいました。午前のFP1では、2台ともに順調にスタートを切ったものの、終盤にフェルナンドのマシンに油圧系の問題が発生してしまいました。問題自体は大きくなかったものの、修復に時間を要し、FP2のスタートが遅れてしまったことは残念に思っています。ストフェルについては、午前から順調にプログラムをこなし、セットアップを進めていたものの、午後のFP2終盤にMGU-Hの異常を検知し、セッション途中でマシンを止めることを決めました」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1カナダGP