マクラーレン・ホンダ
マクラーレン・ホンダがF1日本GPの予選で競争力を発揮できなかったのは、パワーユニットだけが原因ではないとエリック・ブーリエと長谷川祐介は認める。

ホンダのホームレースである鈴鹿に向けて意気込んでいたチームだったが、予選15番手と17番手に低調な結果に終わった。

1週間前のF1マレーシアGPではジェンソン・バトンが予選9番手に入り、フェルナンド・アロンソは45グリッド降格のペナルティを受けながらも7位でフィニッシュしていた。

これまでマクラーレンは、シャシーに関してはグリッド上でトップクラスに入ると豪語していたが、日本では1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを使うトロ・ロッソの2台に大差をつけられた。

レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、予選の敗因が単純なパワー不足だけでないとし、シャシーのパフォーマンス不足も関係していると認める。

「マクラーレンとホンダは、どちらもできる限りのことをしている」とエリック・ブーリエはコメント。

「もちろん、ホンダの参戦は少し遅かったため、彼らは周りに追いつこうとしている最中だ。我々マクラーレン側でも、昨年に一度マシンの哲学をリセットしたので、同様に追い上げているところだ」

「一部、我々の苦手とするコーナーがある場所ではマシンの挙動が条件付けられてしまう傾向がある。反対に別のタイプのコーナーでは我々がベストな場所もある。これはGPSではっきり比較できる」

「このコースは我々のシャシーには向いておらず、エンジン面でもメルセデスのパフォーマンスレベルにはかなわない。その両方が組み合わさって困難な週末になっている」

「同じ理由によって、他のコースレイアウトでは驚くほど良いこともある。パワーユニットの力を引き出し、得意な分野でマシンの良い挙動を生かすことができる。そうした一部のコンディションであれば、ベストシャシーと言ってもおかしくはないだろう」

マクラーレンがメルセデスのパワーユニットを搭載していたらどうなっていたかと質問されたエリック・ブーリエは「この週末でグリッドのトップに立つのは無理だったと思うが、ずっと良い位置にいたのは間違いないだろう」と述べた。

ホンダのF1プロジェクト責任者を務める長谷川祐介は「鈴鹿はとてもタフですし、パワーユニット、ダウンフォース、ドライバーたちも含めて、全ての面でチャレンジです。もちろん、もっとパワーは必要ですし、ドライバーパフォーマンスを除いて全てのエリアで大幅な改善が可能でしょう」

アップデートされたエンジンを日本で使えるようにフェルナンド・アロンソはマレーシアで45グリッドのペナルティを受けている。

「もちろん、この結果は非常に残念ですし、我々はもっと上を目指しています」と長谷川祐介は述べた。

「このサーキットはマシン特性に合っていないので、とても不運でした。ですが、マレーシアで大きなペナルティを受けたのは、もちろんこのイベントのためです」

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