フェリペ・マッサ インタビュー “引退と復帰”
フェリペ・マッサが、F1引退撤回と復帰についてF1公式サイトでインタビューに答えた。
昨年9月、F1イタリアGPが行われたモンツァ・サーキットでフェリペ・マッサはF1引退を発表。母国ブラジルGPでは熱狂的なファンからスタンディングオベーションを受け、F1に別れを告げた。
しかし、F1ワールドチャンピオンを獲得したニコ・ロズベルグが突然の引退を発表。
メルセデスは、ウィリアムズと契約を結んでいたバルテリ・ボッタスを引き抜き、フェリペ・マッサはF1の世界へと呼び戻されることになった。
F1公式サイトのインタビューで、フェリペ・マッサはF1引退を撤回することになった経緯を詳しく語った。
――― フェリペ、我々が前回話したのは、あなたが長く輝かしいF1キャリアに別れを告げたときでした。3ヵ月経ち、あたなは再びここにいます。ニコ・ロズベルグが電撃引退を発表してから、あなたが引退を撤回することになった12月のその週のことを話していただけますか?
そうだね、前回僕たちが話したときから全てが変わってしまったね!(笑) こう言い換えた方がいいかな。僕にとっては何も変わっていない。2016年の最終戦で走り、2017年の開幕戦で走る。ほぼいつも通りの仕事だよね。本当にクレイジーな週だったよ。ある時点では、引退の“瞬間”を楽しんでいた。ニコが引退を決断した後のわずかな期間だったけどね。12月12日にクレア(ウィリアムズ)から電話があった。それはファクトリーのみんなにさよならを言ったクリスマスパーティ後の月曜日だった。もちろん、彼女にもね。そのあと、彼女はSMSで引退をやめることはできるかと尋ねてきた。それにはかなり驚いたよ! 僕は『おそらく話し合う必要がある』と返したよ。そして、すぐに彼女から電話がかかってきた。
僕たちは何度か電話で話をしたけど、僕は『直接会って話をした方がいいと思う』と伝えた。そで僕はイングランドに向かった。実施あ、僕たちが会った場所は、僕が初めてウィリアムズに加入することをフランク(ウィリアムズ)と議論したのと同じ場所だった。ターミナル5にあるアポートホテルだ。かなり奇妙なデジャブだったよ!(笑) 僕たちはしばらく話をしたけど、サインはしなかった。チームの周りには、メルセデスやバルテリのような重要なことがかなりたくさんあったし、まずはそれをまとめなければならなかったからね。でも、皆さんご存知のように全てがうまくいった。そして僕はまたここにいることになった!
――― 心に描いていた新しい人生から再びF1ドライバーになることへと方向を変えることはどれくらいエモーショナルでしたか? 頭の中ではF1レースを辞めていたと思います。ですが、再びそれが訪れました・・・
ブラジルでは本当に素晴らしいお別れをしてもらった。僕がファンにしてもらったような感動的なお別れをしてもらったドライバーは他に見たことがない。永遠に忘れるおとはないし、繰り返すこともできない。だから、今年はシンプルにみんなにさよならを言うつもりだ。去年、すでに特別な瞬間を与えてもらっているからね。
――― ニコ・ロズベルグがレースを辞めるという大胆な決断をしなければ、あなたは今、自宅でくつろいでいたでしょう。感謝していますか? それともその反対ですか?
去るという自分の決断には満足していた。僕は常にプロとして、自分が重要な存在でいられるチームとF1にいたかったので正しいタイミングだった。参加するだけではなくね。そして、僕にはそのチャンスがある。理由があって物事が起こることがある。おそらく、僕のF1での時間はあまだ終わっていなかっただろうね。
――― あなたがレースをしなければ、今年グリッドにブラジル人がいなくなるところでした。ブラジルのF1の伝統からすれば考えられないことです。そこも決定の一因でしたか?
確かにそれは復帰するもうひとつの理由でもだった。そうだね、最初は復帰するかしないかは個人的な決断だった。でも、その後、そんな状況になったし、決心する助けになったよ!
――― 全てのドライバーが新車の要求に合わせてトレーニングを強めていました。再びその“身体的な拷問”にコミットするのは大変でしたか? 身体をさらにプッシュしましたか?
すぐに新しいトレーナーを連れてきて、すぐに毎日ハードなトレーニグを開始したよ。これまで以上にトレーニングをしているよ。僕は35歳なので、さらに多くのトレーニングが必要だ。大きなタスクだった。でも、復帰すると決めたからには、きちんとした方法でそれをしなければならない。
――― 去年、2017年F1マシンでレースをすることはないと考えていたと思いますが、どれくらい興味を持っていましたか?
そうだね、引退すると決断したときは、新車にはごくわずかな興味しかなかった。でも、僕はもうここにいる。ファクトリーに戻ってきたし、過去数年とのクルマの違いを理解しようとしていた。新しいレギュレーションに関する知識という点でもギャップを埋めようとしていたね。すぐに物事を習得するのはチャレンジだ。
――― 新車はキャリア序盤でのレースを思い出させますか?
ちょっとはね。でも、このクルマはこれまで最もワイドだ。タイヤもね。でも、以前になったダウンフォースだ。2004年から2008年のクルマを少し上回っているとしてもね。他の人よりも状況を素早く理解するためのちょっとしたアドバンテージになるかもしれない。見てみよう!
――― 今シーズン、ウィリアムズはかなり異なります。シートのひとつには若いルーキードライバーが座り、パット・シモンズはテクニカルチームから去り、パディ・ロウが彼の後任になるとされています。どのような感じですか?
再構成はチームにとって重要な瞬間だと思う。そして、それは僕が実際に関与する瞬間でもある。僕たちは2015年の結果に戻れるかもしれない。確かに大きなタスクだけど、今年僕たちが重要な仕事ができることを願っているよ。
――― バルテリは、あなたのことを“フェアリーゴッドマザー”だと考えているに違いありません。あなたが復帰しなければ、彼はメルセデスとの“人生のチャンス”が得られなかったかもしれません。
彼には彼のチャンスがある。それは確かだ。
――― 彼はルイス・ハミルトンの隣で生き残るために必要なものを持っていますか?
彼は良い仕事をすると思う。彼はすでにトップチームにいるチャンスがあったと思うし、それを生かせるかどうかは彼次第だ。そうだね、ルイスはたぶん最も楽なチームメイトではないだろうけど、バルテリはフィニランド人だ。それが助けになるはずだ!(笑)
――― 2017年はあなたにとってF1レースでの天から与えられた時間です。シーズン終了時にそれを賢く使ったと言うには何が必要ですか?
F1にはルール、マネジメント構成といった大きな変化が起こっている。そのような面白い時代の一員であることを嬉しく思っている。でも、何よりも僕は競争的でいたいね。
カテゴリー: F1 / フェリペ・マッサ / ウィリアムズ・レーシング
昨年9月、F1イタリアGPが行われたモンツァ・サーキットでフェリペ・マッサはF1引退を発表。母国ブラジルGPでは熱狂的なファンからスタンディングオベーションを受け、F1に別れを告げた。
しかし、F1ワールドチャンピオンを獲得したニコ・ロズベルグが突然の引退を発表。
メルセデスは、ウィリアムズと契約を結んでいたバルテリ・ボッタスを引き抜き、フェリペ・マッサはF1の世界へと呼び戻されることになった。
F1公式サイトのインタビューで、フェリペ・マッサはF1引退を撤回することになった経緯を詳しく語った。
――― フェリペ、我々が前回話したのは、あなたが長く輝かしいF1キャリアに別れを告げたときでした。3ヵ月経ち、あたなは再びここにいます。ニコ・ロズベルグが電撃引退を発表してから、あなたが引退を撤回することになった12月のその週のことを話していただけますか?
そうだね、前回僕たちが話したときから全てが変わってしまったね!(笑) こう言い換えた方がいいかな。僕にとっては何も変わっていない。2016年の最終戦で走り、2017年の開幕戦で走る。ほぼいつも通りの仕事だよね。本当にクレイジーな週だったよ。ある時点では、引退の“瞬間”を楽しんでいた。ニコが引退を決断した後のわずかな期間だったけどね。12月12日にクレア(ウィリアムズ)から電話があった。それはファクトリーのみんなにさよならを言ったクリスマスパーティ後の月曜日だった。もちろん、彼女にもね。そのあと、彼女はSMSで引退をやめることはできるかと尋ねてきた。それにはかなり驚いたよ! 僕は『おそらく話し合う必要がある』と返したよ。そして、すぐに彼女から電話がかかってきた。
僕たちは何度か電話で話をしたけど、僕は『直接会って話をした方がいいと思う』と伝えた。そで僕はイングランドに向かった。実施あ、僕たちが会った場所は、僕が初めてウィリアムズに加入することをフランク(ウィリアムズ)と議論したのと同じ場所だった。ターミナル5にあるアポートホテルだ。かなり奇妙なデジャブだったよ!(笑) 僕たちはしばらく話をしたけど、サインはしなかった。チームの周りには、メルセデスやバルテリのような重要なことがかなりたくさんあったし、まずはそれをまとめなければならなかったからね。でも、皆さんご存知のように全てがうまくいった。そして僕はまたここにいることになった!
――― 心に描いていた新しい人生から再びF1ドライバーになることへと方向を変えることはどれくらいエモーショナルでしたか? 頭の中ではF1レースを辞めていたと思います。ですが、再びそれが訪れました・・・
ブラジルでは本当に素晴らしいお別れをしてもらった。僕がファンにしてもらったような感動的なお別れをしてもらったドライバーは他に見たことがない。永遠に忘れるおとはないし、繰り返すこともできない。だから、今年はシンプルにみんなにさよならを言うつもりだ。去年、すでに特別な瞬間を与えてもらっているからね。
――― ニコ・ロズベルグがレースを辞めるという大胆な決断をしなければ、あなたは今、自宅でくつろいでいたでしょう。感謝していますか? それともその反対ですか?
去るという自分の決断には満足していた。僕は常にプロとして、自分が重要な存在でいられるチームとF1にいたかったので正しいタイミングだった。参加するだけではなくね。そして、僕にはそのチャンスがある。理由があって物事が起こることがある。おそらく、僕のF1での時間はあまだ終わっていなかっただろうね。
――― あなたがレースをしなければ、今年グリッドにブラジル人がいなくなるところでした。ブラジルのF1の伝統からすれば考えられないことです。そこも決定の一因でしたか?
確かにそれは復帰するもうひとつの理由でもだった。そうだね、最初は復帰するかしないかは個人的な決断だった。でも、その後、そんな状況になったし、決心する助けになったよ!
――― 全てのドライバーが新車の要求に合わせてトレーニングを強めていました。再びその“身体的な拷問”にコミットするのは大変でしたか? 身体をさらにプッシュしましたか?
すぐに新しいトレーナーを連れてきて、すぐに毎日ハードなトレーニグを開始したよ。これまで以上にトレーニングをしているよ。僕は35歳なので、さらに多くのトレーニングが必要だ。大きなタスクだった。でも、復帰すると決めたからには、きちんとした方法でそれをしなければならない。
――― 去年、2017年F1マシンでレースをすることはないと考えていたと思いますが、どれくらい興味を持っていましたか?
そうだね、引退すると決断したときは、新車にはごくわずかな興味しかなかった。でも、僕はもうここにいる。ファクトリーに戻ってきたし、過去数年とのクルマの違いを理解しようとしていた。新しいレギュレーションに関する知識という点でもギャップを埋めようとしていたね。すぐに物事を習得するのはチャレンジだ。
――― 新車はキャリア序盤でのレースを思い出させますか?
ちょっとはね。でも、このクルマはこれまで最もワイドだ。タイヤもね。でも、以前になったダウンフォースだ。2004年から2008年のクルマを少し上回っているとしてもね。他の人よりも状況を素早く理解するためのちょっとしたアドバンテージになるかもしれない。見てみよう!
――― 今シーズン、ウィリアムズはかなり異なります。シートのひとつには若いルーキードライバーが座り、パット・シモンズはテクニカルチームから去り、パディ・ロウが彼の後任になるとされています。どのような感じですか?
再構成はチームにとって重要な瞬間だと思う。そして、それは僕が実際に関与する瞬間でもある。僕たちは2015年の結果に戻れるかもしれない。確かに大きなタスクだけど、今年僕たちが重要な仕事ができることを願っているよ。
――― バルテリは、あなたのことを“フェアリーゴッドマザー”だと考えているに違いありません。あなたが復帰しなければ、彼はメルセデスとの“人生のチャンス”が得られなかったかもしれません。
彼には彼のチャンスがある。それは確かだ。
――― 彼はルイス・ハミルトンの隣で生き残るために必要なものを持っていますか?
彼は良い仕事をすると思う。彼はすでにトップチームにいるチャンスがあったと思うし、それを生かせるかどうかは彼次第だ。そうだね、ルイスはたぶん最も楽なチームメイトではないだろうけど、バルテリはフィニランド人だ。それが助けになるはずだ!(笑)
――― 2017年はあなたにとってF1レースでの天から与えられた時間です。シーズン終了時にそれを賢く使ったと言うには何が必要ですか?
F1にはルール、マネジメント構成といった大きな変化が起こっている。そのような面白い時代の一員であることを嬉しく思っている。でも、何よりも僕は競争的でいたいね。
カテゴリー: F1 / フェリペ・マッサ / ウィリアムズ・レーシング