マノー・マルシャ
マノー・マルシャのチーム代表を務めるジョン・ブースは、7月に亡くなったジュール・ビアンキが事故に遭ったF1日本GPの地に戻るにあたり、チームは「非常に感情的な1週間」を過ごすことになると語った。

悪天候に見舞われた昨年のF1日本GPで、当時マルシャを駆っていたジュール・ビアンキはスピンを喫し、他車の回収作業にあたっていた車両に突っ込んだ。この事故でジュール・ビアンキは頭部重傷を負い、9カ月間、意識不明の状態が続いていたが、今年のF1ハンガリーGP目前にこの世を去った。

ジョン・ブースは「ポジティブなシンガポールGPを後え、我々は今週末も同じような力強いパフォーマンスを期待して日本に向かう」とコメント。

「だが、我々のチームにとって鈴鹿は、昨シーズンのここでジュールの衝撃的な事故を経験しているだけに、むしろチャレンジングな背景がある。我々にとって非常に感情的な週になるという事実からは逃れられないだろう」

「スクデリア・フェラーリの同僚、そして、もちろんリザーブドライバーとして昨年鈴鹿にいたウィルとアレキダンダーを含め、2014年に我々といた多くのチームメンバーは今年も我々とともに戻る」

「我々のチームにとって多くの特別な思い出が詰まったモナコ、そして、大いに愛された友人であり同僚に我々全員が非常に難しいお別れを言わなければならなかったハンガリーとは異なる感情的な経験になるだろう」

「我々は毎日ジュールのことを考えている。彼は永遠に我々のチームの一員だ。疑いなく、我々の思い出はハッピーなものであり、我々のレースカーでの彼の驚くべき業績と、一緒に共有した楽しい時間を祝うものだ。ジュールの葬儀は、彼が多くの人々にとって特別なギフトだったかを思い起こさせた。我々の思いと祈りは常にビアンキ家と共にある」

「我々はジュールのチームだ。そして、それを念頭に、私は皆さんにお願いしたいことがある。今週末、鈴鹿に戻る上でわれわれはプライベートな形でその経験と向き合いたいと思っているので、皆さんにはそれを理解し、尊重していただきたい。非常に難しい状況であっても、チームに仕事ができる適切な環境を提供するのが私の仕事だ。それが私の主な焦点だ。ジュールは2014年のあの恐ろしい日から我々の心の中にいるだけでなく、彼の名前は全レースで我々のクルマにも刻まれている。これはトリビュートであり、我の素晴らしいジュールの記憶、そして、我々のチーム内にある友情は、今週末の鈴鹿で彼に敬意を表してレースをするために必要な全てだ」

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カテゴリー: F1 / マノー / F1日本GP / マルシャ