BYDがドメニカリとF1参入を協議 副社長ステラ・リー「技術を試す本当の機会」

中国の電気自動車大手であるBYDは、F1が12番目のチーム枠を残すなかで参入候補として浮上している。FIA会長モハメド・ビン・スライエムも12チーム体制を支持しており、その中に中国とアメリカのチームを含めたい考えだとされる。
BYD副社長がF1参入協議を認める
ステラ・リーは3月のF1中国GPでドメニカリと面会した。F1のグリッドは今季、キャデラックの加入によって11チームに拡大したが、規則上は12番目のチームが参入できる余地が残されている。
「上海でステファノ・ドメニカリとお会いしました」とリーはSportMediasetに語った。
「私はF1が好きです。F1には情熱があり、文化があり、人々はF1にいることを夢見ています」
「はい、それは我々が協議していることです。自分たちの技術を試す本当の機会だと考えています」
BYDは電動化技術を中核とする自動車メーカーであり、F1の技術競争をブランドと技術の実証の場として捉えている。ただし、SportMediasetはBYDのF1参入について「決まっているわけではない」とも伝えている。

FIA会長は12チーム体制と中国チームを支持
モハメド・ビン・スライエムは、F1が12チーム体制になることを望んでいるとされる。特に、アメリカのチームに加えて、中国からのチームがグリッドに加わることを支持しているという。
F1は新規参入に対し、シリーズに「本物の価値」を加えることを条件としている。キャデラックも、ゼネラルモーターズがアンドレッティの参入計画を引き継ぐ形になって初めて、F1から最終的な承認を得た。
一方で、新規チームとしてF1に参入するハードルは極めて高い。キャデラックの参入に際しては、既存10チームに対する反希薄化手数料として3億5800万ポンドが必要になったとされ、チーム設立や運営コストを含めれば、BYDにとっても大きな判断となる。
新規参入か既存チーム買収か
BYDがF1参入を進める場合、新規チームを立ち上げるだけでなく、既存チームを買収する選択肢も浮上している。
報道では、BYDがアストンマーティンを買収候補として見ているとの見方がある。ローレンス・ストロールが売却を検討する段階に近づいているとみられているためだ。
また、レッドブルがレーシングブルズをBYDに売却する可能性も伝えられている。ただし、このファエンツァ拠点のチームには中国のライバルである吉利も関心を持っているとされ、BYDと吉利はいずれも、F1参入する場合には新チーム設立を好むともみられている。
BYDのF1参入はまだ構想段階にあるが、ステラ・リーが「協議している」と明言したことで、単なる噂から一歩進んだ。F1がアメリカに続いて中国メーカーを迎えることになれば、グリッド拡大だけでなく、シリーズの商業的・技術的な重心にも大きな変化をもたらす可能性がある。
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