レーシングブルズF1代表 リアム・ローソンの課題を指摘「速さはすでにある」

一方で、パーメインはリアム・ローソンが次のステップへ進むためには、まだ重要な課題が残されていると考えている。それは「速さ」そのものではなく、“週末ごとの波をなくすこと”だ。
2025年の混乱から見せた立て直し
昨年のリアム・ローソンは、レッドブル・レーシング昇格直後から極めて難しい状況に置かれていた。限られたテスト走行しか与えられず、ピットレーンスタートを経験し、その後わずか数戦でレーシングブルズへ戻ることになった。
アラン・パーメインは、そうした背景を踏まえれば、今季の安定感は大きな前進だと説明する。
「シーズン開幕からチームの一員として準備できたことは大きかったと思う。昨年とは比較できない」
「1日半しかテストできず、2戦連続でピットレーンスタートになり、その後にチーム変更まであった。あれ以上悪い状況はなかった」
昨年のリアム・ローソンは“即結果”を求められる環境の中で、本来の力を十分に発揮できなかった。しかし2026年は、冬の準備段階からレーシングブルズと作業を進められたことで、ようやく本来のパフォーマンスを見せ始めている。
アラン・パーメインが評価する“本物の才能”
アラン・パーメインは、リアム・ローソンのスピード自体には一切疑問を持っていない。
「何度も言っているが、リアムには非常に大きな才能がある」
「昨年の彼のパフォーマンスの中には、本当に特別なものがあった」
パーメインが問題視しているのは、ピークパフォーマンスではなく“振れ幅”だ。
「重要なのはミスをなくすことだ」
「ある週末に予選3番手に入ったかと思えば、翌週にはQ1敗退してしまう。そういう波を減らさなければならない」
これは現在のF1で若手ドライバーが直面する典型的な壁でもある。現代F1は予選順位が極端に重要であり、わずかなミスがQ1敗退へ直結する。トップチーム昇格を視野に入れるなら、単発の速さ以上に“安定して結果を残せるか”が厳しく見られる。

“速さはすでにある”という評価
興味深いのは、アラン・パーメインがリアム・ローソンに対して「もっと速くなれ」とは求めていない点だ。
「最高到達点をさらに上げる必要はないかもしれない」
「悪い週末をなくし、我々が知っているレベルで毎週走れるようになれば、それだけで素晴らしい前進になる」
つまりレーシングブルズ内部では、リアム・ローソンの“純粋な速さ”についてはすでに十分F1上位レベルにあるという評価が固まっていることになる。
現在チームが重視しているのは、予選・決勝・タイヤマネジメント・週末全体を通じた再現性の向上だ。
「私は彼に絶対的な速さを求めるよりも、安定性を高めてほしいと思っている」
「そして彼は、まさにそこに取り組んでいるところだ」
レッドブル陣営はこれまでにも、突出した速さを持ちながら安定性に苦しむドライバーを数多く見てきた。リアム・ローソンが本当に次のステップへ進めるかどうかは、“速い時”ではなく、“苦しい週末でも崩れないか”にかかっている。
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