リアム・ローソン 2026年もレーシングブルズF1残留とニュージーランド紙
リアム・ローソンは、2026年のF1シーズンにおいてもレーシングブルズでの現在のレースシートを維持する見通しだと、母国ニュージーランドの報道機関が伝えている。

2025年シーズンの開幕時、ローソンはセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルのトップチームに昇格し、F1世界王者マックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢された。

しかし、その夢のような昇格は悪夢へと一変。連続してポイントを逃す苦戦が続き、わずか2戦で降格処分を受ける結果となった。

代わってレーシングブルズに復帰したローソンは、新人アイザック・ハジャーに後れを取る形が続いているが、オーストリアGPで6位に入賞し、チームにとって今季最高成績をもたらしている。

リアム・ローソンはオーストリアGPで6位入賞を果たし、レーシングブルズに今季最高成績をもたらした。

レース後、ローソンは「良い週末を結果につなげられて安心した」と語り、この勢いを今後に生かしていきたいと述べた。

「何かに応える一番の方法は、良いパフォーマンスを出すこと。それを目指して毎週末取り組んでいる」とローソンはMotorsport Weekなどのメディアに語った。

「F1にはさまざまな変数があって、時にはすべてが揃っていても結果が出ないことがある。スピードはずっとあったと思うけど、それが必要なときに噛み合わなかった。オーストリアではうまくいったけど、それを続けていくことが大事だ」

ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チームアービッド・リンドブラッドはシルバーストンでF1週末デビューを果たした。

ローソンのチームメイト候補は?

『ニュージーランド・ヘラルド』によると、レッドブルは2026年シーズンに向けてローソンにフルシーズンの機会を与える方向で考えているという。ローソンは2023年にレーシングブルズ(当時はアルファタウリ)でF1デビューを果たしており、その経験値と将来性が高く評価されている。

同紙は、2026年にF1のレギュレーションが大きく変わるなかで、ローソンがその技術的転換期におけるチームの主軸として理想的だとレッドブルが見なしていると伝える。

一方で、ローソンのチームメイトとなる可能性のあるドライバーについては、角田裕毅の今後の成績次第だという。

現在、角田はレッドブル昇格後に深刻なスランプに陥っており、ここ5戦連続でポイントを逃している。もし今季終了時点で放出されることになれば、ハジャーがトップチームに昇格し、その後任としてF2デビュー年から好成績を残しているアービッド・リンドブラッドが昇格するシナリオが現実味を帯びてくる。

リンドブラッドはシルバーストンでレーシングブルズのRB21をドライブし、フェルスタッペンのFP1タイムからわずか0.5秒差というパフォーマンスを披露。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコもその走りを高く評価している。

「我々の見解では、彼は素晴らしい仕事をした」とマルコはSpeedweekに語っている。

「彼のスピードは申し分なく、コメントも的確で、エンジニアたちも非常に満足していた。シルバーストンの翌週には再びRB21で100周以上を走り、優れた体力と競争力のあるラップタイムを示した」

2026年に向けての体制再編において、ローソンを軸に据えた新たな布陣が着々と固まりつつあるようだ。レッドブルの決断が確定するのは、角田とハジャーの今後のパフォーマンス次第となる。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / ビザ・キャッシュアップRB