ヨス・フェルスタッペン レッドブルF1昇格のリアム・ローソンに警告
ヨス・フェルスタッペンは、自身の経験を活かして2025年のF1シーズンを前にレッドブル・レーシングに昇格したリアム・ローソンにアドバイスを送った。

リアム・ローソンは、これまでのキャリアで11のグランプリ週末を経験しただけで、今年、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングの一員となった。

リアム・ローソンは、11回の週末グランプリで角田裕毅とともに印象的な走りを見せ、その活躍が認められてマックス・フェルスタッペンとチームメイトを組むことになったが、経験不足から、F1でのフルシーズンを前に、彼には多くの疑問符が付いている。

フェルスタッペンの容赦ない性格は、チームメイトを追い詰める者という評判を彼にもたらしている。経験豊富なセルジオ・ペレスは、昨年は冷静さを失った兆候を見せ、2024年の途中で契約延長したにもかかわらず、シーズン終了時にレッドブルと別れることになった。

リアム・ローソンにとって、これは大きな挑戦である。彼には、フェルスタッペンのコンマ数秒以内に留まり、ポイントを獲得し、レッドブルがコンストラクターズチャンピオンシップの奪還を目指す中で、全体としてフェルスタッペンの良きサポート役を務めることが期待されている。

リアム・ローソンは、自身の夢を胸に抱いていることは間違いないが、観察を続けること、フェルスタッペンから学ぶこと、レッドブルでの生活に慣れることについて、適切な発言をしている。

しかし、4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンと初めてのシーズンを過ごすにあたり、さらに高い目標を持っているのであれば、フェルスタッペンの父親がアドバイスをしている。

ヨス・フェルスタッペンは1994年にベネトンのテストドライバーとしてF1入りしたが、J.J.レートの負傷によりレースチームへの昇格が決まった。これにより、経験の浅いオランダ人ドライバーは、ミハエル・シューマッハのチームメイトとなり、シューマッハの7度目のタイトル獲得に貢献した。

ミハエル・シューマッハがタイトルを獲得した一方で、16戦中10戦に出場したフェルスタッペンは、表彰台に2度上ったものの、総合10位に留まった。そして、フェルスタッペンに遅れを取らないようにしようとするローソンに、アドバイスを送った。

「彼は、1994年に私がベネトンで犯したような過ちを犯してはならない。つまり、何としても遅れを取らないようにしようとしてはならない」とフェルスタッペンの父親はF1-Insider.comに語った。

「彼は非常に速く、非常に才能があり、チームのトップだった。私は彼と同じくらい速く走りたかった。特にレースではね」

「だが、当時の私の経験不足ではそれはできなかった。だからミスを犯したんだ。壁を突き破るような走りをしたかった」

フェルスタッペンベネトンでチームメイトだったヨス・フェルスタッペンとミハエル・シューマッハ

ヨス・フェルスタッペンはミハエル・シューマッハに屈辱的な敗北を喫したが、二人は親しくなり、マックス・フェルスタッペンとミハエルの息子ミック・シューマッハは子供の頃一緒に遊ぶほどだった。

ミハエル・シューマッハがパドックで幼少期のマックス・フェルスタッペンと会っている写真が数多く出てきているが、ヨスは、2人のF1ワールドチャンピオンには共通する性格の特徴があることは明らかだと語っている。

「マックスには、レーストラックでは妥協を許さないが、プライベートではある意味で親切で繊細で思いやりがあるという、マイケルと共通する部分がたくさんある」と彼は語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / レッドブル・レーシング