ランド・ノリス F1カナダGPで特別ヘルメット 認知症支援メッセージ発信
マクラーレンのランド・ノリスが、F1カナダGPで特別仕様のヘルメットを披露した。これは3度のF1ワールドチャンピオンであるジャッキー・スチュワート卿が主導する「Race Against Dementia(認知症との闘い)」を支援するために制作されたもので、妻ヘレンさんの認知症診断をきっかけに始まった活動への賛同を示すものとなっている。

ヘルメットは“健康な脳”と“シナプス喪失による影響を受けた脳”を左右で対比する大胆なデザインが特徴だ。科学的な視点と感情的なメッセージの両面を融合させたもので、Race Against Dementiaの研究員であるマウラ・マルペッティ博士と共同で開発された。

脳の変化をヘルメットで表現
ノリスは、このデザインについて次のように説明した。

「デザインは2つの側面で構成されている。片側は健康な脳、もう片側はシナプス喪失の影響を受けた脳を表現している」

また、ノリスの公式グッズショップではミニヘルメット版も販売され、収益はすべてRace Against Dementiaへ寄付されるという。

認知症は記憶やコミュニケーション能力、意思決定能力を徐々に蝕んでいく病であり、本人だけでなく家族全体にも大きな影響を及ぼす。ノリスは、ジャッキー・スチュワートが自身の経験を率直に語っていることに強く心を動かされたと明かした。

「ジャッキーを知り、認知症がヘレンや家族、そして周囲の人々にどれほど影響を与えてきたかを率直に語る姿を見て、この病気がどれだけ多くの人に影響を与えているかを改めて実感した」

ランド・ノリス F1カナダGP

F1界で続く支援の輪
Race Against Dementiaは2016年の設立以来、2000万ポンド以上を集めてきた。F1界では長年にわたりスチュワート卿の活動を支援する動きが続いており、今回のノリスの取り組みもその流れを受け継ぐものとなる。

F1がコンマ数秒を争う世界である一方で、こうした活動はより長い時間軸で人々に影響を与える取り組みでもある。

ノリスの投稿に対し、ジャッキー・スチュワート卿はInstagramで感謝のメッセージを送った。

「ありがとう、ランド。このような形で協力してくれて、とても誇りに思う。スポーツの頂点にいる君がRace Against Dementiaを支えてくれることは、本当に多くの家族にとって大きな意味を持つ」

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カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / ヘルメット / F1カナダGP