F1バルセロナGP初日は熱劣化が支配 ピレリは2回以上のピットを予想

ピレリは、決勝では少なくとも2回のピットストップが必要になるとの見方を示している。特にミディアムとソフトはグリップが高い一方で劣化傾向が近く、バルセロナの路面特性と気温上昇が戦略判断を複雑にしている。
7チームがFP1で若手ドライバーを起用
バルセロナはテストで広く使用されるコースであり、各チームが豊富なデータを持つ。そのため、FP1では7チームが若手ドライバーを起用した。
走行したのは、フレデリック・ベスティ(メルセデス)、ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)、レオナルド・フォルナロリ(マクラーレン)、岩佐歩夢(レッドブル・レーシング)、ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)、ポール・アロン(アウディ)、コルトン・ハータ(キャデラックF1)だった。
FP2最速はノリス 路面温度は50度に到達
FP1ではジョージ・ラッセルがソフトC4で1分16秒363を記録してトップに立った。FP2ではランド・ノリスが同じくソフトC4で1分15秒426をマークし、金曜日の最速タイムを記録した。
この日の気温は29度まで上昇し、路面温度は50度に達した。タイヤ面では3種類すべてのコンパウンドが使用されたが、ハードC2はFP1でハースの2台のみが使用し、FP2ではマックス・フェルスタッペンだけが走らせた。FP2後半は各チームがロングランに移行し、主にミディアムC3でデータ収集を行った。
ピレリ「全コンパウンドで熱劣化が大きい」
ピレリのチーフエンジニアであるシモーネ・ベラは、ハードを温存したチームが多く、決勝に向けて2セットを残す形になったと説明した。
「今日はほとんどのチームがハードを使わないことを選んだ。そのため、レースに向けて2セットを残すことになる」
「使用した少数のチームからは、ミディアムやソフトに比べてスライドが大きいという報告があった。その結果、表面温度が上がり、劣化という点ではミディアムやソフトに近づいている」
ベラは、バルセロナ特有のアスファルトと高温がタイヤに大きな負荷をかけていると指摘した。
「全体として、すべてのコンパウンドで熱劣化が大きくなっている。特に左フロントと左リアだ。これはバーレーンに次いで摩耗性の高い路面、サーキットの特性、そして今後さらに上昇すると見込まれる高い路面温度によるものだ」
「パフォーマンスランでは、ドライバーたちは2回目のアタックに向けて十分にタイヤを冷やすことに苦労していた。この状況では、よくても前のタイムに並ぶ程度だ」

決勝は最低2ストップが基本線
ピレリは、日曜日の決勝について少なくとも2回のピットストップが必要になると予想している。ソフトとミディアムはどちらも高いグリップを持ち、劣化率も近いが、初期データではミディアムの方がバルセロナに適応しやすい傾向が見られている。
「日曜日は少なくとも2回のピットストップがあるレースになると予想している。ミディアムとソフトは最も高いグリップを提供する2種類のコンパウンドで、劣化率は似ている。ただし初期データでは、イエロータイヤの方がバルセロナのトラックにより適応しやすいことが示されている」
「この2種類の性能差は、およそ0.5秒から0.6秒の範囲だ」
高温、左側タイヤへの負荷、そして2回目のアタックに向けた冷却の難しさは、予選だけでなく決勝戦略にも直結する。金曜日の段階では、ミディアムを軸にしながらソフトをどう組み込むかが、各チームにとって重要な判断材料になりそうだ。
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