ランド・ノリス F1アメリカGPスプリント予選「レッドブルとの差は驚きではない」

ノリスはSQ1とSQ2をトップで通過したが、最終ラップでレッドブルのフェルスタッペンに0.071秒差で逆転され、2番手となった。それでもチームメイトでありタイトル争いのライバルであるオスカー・ピアストリを上回り、スプリント決勝をフロントローからスタートする。
「もちろんポールを取りたかったけど、最近はレッドブルのほうが少し速いから驚きではない。それでもかなり満足している」とノリスは語った。
「どれくらい差があったのか正確にはわからないけど、細かい部分で改善できるところはいくつかあったと思う。少しバンプに引っかかってミスしたところもあったし、このサーキットはそういう難しさがある。それ以外はすべて順調だった」
スプリント決勝に向けた手応え
ノリスは、マクラーレンの強みは依然としてレースペースにあると強調した。
「通常、僕たちはレースペースのほうがいい。予選ではずっと苦しんできたし、特にこうして接戦のときは難しい。だから驚きではないけど、スプリントではまた前に出られると期待している」
ピアストリは「スクラッフィーなラップ」
ピアストリは3番手を獲得したものの、フェルスタッペンからは約0.4秒、ノリスからも0.3秒離された。
「正直、かなりスクラッフィー(荒れた)なラップだった」とピアストリは認めた。「すべてをまとめきれなかったから、3番手でいられたのは運が良かったと思う」
「でもマシンのペースは良いし、大きな問題はない。今日は少し雑なラップになっただけで、明日はうまくまとめたい。スタートで良い発進ができれば、1コーナーで正しいポジションに入れるようにしたい」

チーム代表ステラ「レッドブルはすべてのサーキットで勝てる」
マクラーレンF1チーム代表のアンドレア・ステラは、フェルスタッペンの速さについて「レッドブルが再びどんなサーキットでも勝負できるようになったことを証明した」と語った。
「彼らがマシンを確実に改善したことを示している。いまやあらゆるタイプのサーキットで勝利とポールを狙える状態だ」とステラはSky Sports F1に語った。
「もちろん我々はポールを狙っていたから満足ではないが、明日のスプリントに向けて良い基盤ができた。微調整でさらにパフォーマンスを引き出せると思う。通常、我々のマシンはタイヤデグラデーションがある状況で強いので、その点でも明日のスプリントが楽しみだ」
分析:マクラーレンは“予選での詰め”が課題
フェルスタッペンに対して0.071秒差のノリス、そして0.4秒差のピアストリという結果は、マクラーレンのスプリント1周ペースの限界を示すものだった。両者ともFP1では好調だったが、最終セクターのグリップ確保とブレーキ安定性に苦戦。レッドブルRB21の改良による高速コーナーでの一貫性が、わずかに差を生んだ形だ。
ただし、ノリスが述べたようにマクラーレンはロングランで優位に立つ傾向があり、タイヤ摩耗が鍵となるスプリント決勝では巻き返しの可能性がある。特に序盤のターン1攻防で、フロントローからスタートするノリスがどこまでフェルスタッペンに食い下がれるかが注目だ。
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