ランド・ノリス F1イギリスGP優勝直後に顔面を負傷「鼻を少し切っただけ」

シルバーストンで自身初となる母国優勝を果たしたノリスは、スタート/フィニッシュラインに集まった数千人のファンに挨拶するため、ピットウォールに向かって歩いていた。
その際、ピットレーンにはフォトグラファーやテレビクルーを含む人だかりができていた。
前方にいた2人がピットウォールによじ登り、黒いカバーをつかんだところでバランスを崩し後方に倒れ、結果としてフォトグラファーが誤ってノリスの顔面を打ってしまった。
関係者はすぐに手を挙げて謝罪の意思を示した。
ノリスは鼻を押さえ、やや不快そうな様子を見せたが、問題なくガレージへ戻ることができた。
マクラーレンの複数のスタッフがすぐにノリスの様子を確認し、負傷の有無をチェックした。
ノリスは鼻に小さな切り傷を負ったが、無事であることが確認されている。
F1ではレース勝利後にドライバーがピットウォールに登るのは珍しくなく、現在フェラーリに所属するルイス・ハミルトンも、かつてシルバーストンでのイギリスGP優勝時に同様のパフォーマンスで祝福していた。
OH NO!!! LANDO GOT HIT IN THE FACE pic.twitter.com/24gSiPB3Xn
— ray (@ln4norris) July 6, 2025
それでもノリスはレース直後、2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンとのインタビューで、勝利の喜びを満面の笑みで語った。
「最高だ。ずっと夢見てきたこと。ずっと成し遂げたかったこと。世界タイトルを除けば、感情や達成感、誇らしさという点ではこれ以上はない」
「この場所(シルバーストン)がすべての始まりだった。そしてようやく自分の番が来た。信じられないレースだった。いつも通りストレスは大きかったけど、ファンのサポートが大きな後押しになった。本当に感謝してる」
「レース前にいろいろ考えていたことは全部吹き飛んだ。ただひとつ、『失敗するな』、それだけだった。最後の数周は観客席を見ながら、すべてを噛み締めていた。もう二度とこの瞬間が訪れないかもしれないと思って。もちろん、また経験できることを願ってる。でもこの瞬間は、ずっと大事な記憶になる。素晴らしい達成だ」
さらにこう続けた。
「ストレスの多いレースという意味では、これ以上のストレスはないというくらいだった。オスカー(・ピアストリ)もいい走りをしていたし、彼にも拍手を送りたい。彼はずっと速かった」
「こうしてコース上で一緒に戦える瞬間は楽しい。もちろん、彼が後ろにいるときの方が楽しいけど、それも人生だね」
ノリスは今回の勝利でドライバーズランキング2位を維持。チームメイトでありランキング首位のオスカー・ピアストリとのポイント差は8点に縮まっている。
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