ランド・ノリスはマクラーレン同士討ちで「転機を迎えた」と元F1王者

ノリスは、F1モントリオール戦の終盤に4位を争ってピアストリを追っていたが、スタート/フィニッシュストレート上で左にステアしてオーストラリア人ドライバーのリアに接触した。
この接触によってノリスのマクラーレンは致命的なダメージを負い、その場でリタイアを余儀なくされた。
このインシデントは、今季ノリスにとってさらに痛い一撃となった。彼は今季ここまで、年下でF1経験の浅いチームメイトであるピアストリに対し、一貫したパフォーマンスを発揮するのに苦しんできたからだ。
だが、バトンはこのクラッシュの重要性をあまり重く捉えておらず、「チャンピオン争いの中にいるドライバーがミスをするのは当然だ」と語っている。
ちなみにバトン自身も、2011年のカナダGPでルイス・ハミルトンと同じような形で接触したことがある。
「そう、ランドのミスだったけど、そういうことは起きるものなんだ。僕とルイスも14年前に同じストレートでクラッシュしてるからね、そういうものさ」とバトンは語った。
さらにこう続けた。
「こういうチーム内バトルがあるのはいいことだ。これはワールドチャンピオンシップのための戦いなんだ。彼らが激しく戦っているのは素晴らしいし、ミスもするだろう。それが今この瞬間なんだよ。
でも彼らはチャンスをしっかり掴まなきゃいけない。次にこういう機会がいつ来るかなんてわからないし、レギュレーション変更で二度と来ないかもしれない。だから2人ともこのワールドチャンピオン争いに本気で取り組んでるんだ」
このモントリオールでのミスによって、ノリスはピアストリに対して22ポイントの差をつけられており、オーストラリア人が今季タイトル争いの有力候補となっている。
だが、クラッシュやその結果が選手権争いに与える影響にもかかわらず、バトンはノリスが特に「アプローチとドライビングに対する自信」の面でカナダで大きな前進を見せたと考えている。
「ランドは転機を迎えたと思う。“コーナーを曲がった”っていうダジャレみたいだけど、本当にそうなんだ。自分の能力に自信を持ち、それをすべて出し切ろうとしている」
「だから、彼がここからどう進んでいくのか、本当に楽しみなんだ」
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