ランス・ストロール F1引退説を強く否定「そんな計画はなかった」

ストロールはF1キャリアを通じて、批判を黙らせるという独特の課題に直面してきた。キャリアの大部分を父ローレンス・ストロールが所有するチームで走ってきたためだ。引退の噂は何度も浮上しては消え、今回もまた2シーズン前にさかのぼる噂を否定することになった。
ストロールは2017年にウィリアムズから10代でF1デビューを果たした。その後2019年に父が率いるレーシングポイントに移籍し、以来同チームで走り続けている。チームは2021年にアストンマーティンへと変貌した。
彼は2020年トルコGPでのポールポジション獲得など、輝きを放った瞬間もあり、通算で3度の表彰台も獲得している。しかしキャリアを通じた全体的なパフォーマンス水準は、才能と結果だけでシートに値するかどうかについて、すべての人を納得させるには至っていない。
そのため、調子を崩すたびにストロールがF1を辞めるのではないかという噂が流れてきた。奇妙なことにテニスへの転向説まで浮上したこともあった。
オランダGPの週末、ブラジル人ジャーナリストが生放送で「ストロールがアストンマーティンとF1を2度辞めたいと申し出て、そのたびに父が却下した」と発言した。しかし、この噂についてイタリアGPを前にPlanetF1.comから質問されたストロールは、ナンセンスだと一蹴した。
「そんな計画はなかった」と彼は強調した。「どこから出てきたのか分からないよ。彼は何か言う必要があったんだろうね!僕にそんな計画はなかった」

ストロールは現在、2025年シーズンでおそらくキャリア最高の出来といえるシーズンを築きつつある。ここまで32ポイントを獲得してドライバーズランキング11位につけており、2度のワールドチャンピオンであるチームメイトのフェルナンド・アロンソを2ポイント上回っている。
直近4戦で3度7位入賞を果たす好調の波に乗っており、今週末のモンツァでもその勢いを維持したい考えだ。モンツァは過去に好成績を収めてきた象徴的なサーキットであり、2020年には表彰台、2017年にはフロントロウスタートを果たしている。
「2017年と2020年の良い思い出がある」と彼は振り返った。「いつも戻って来るのが楽しみなサーキットなんだ。コース、ファン、週末全体を包むエネルギーは本当に特別で、すごくユニークだよ。イタリアのモータースポーツファンは間違いなく特別だ」
「それに、子供の頃にイタリアでカートをやっていて、たくさんの時間を過ごしたから、イタリアでレースをするのは自分のルーツに戻ってくるような感覚なんだ」
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