ランス・ストロール、F1マシンから自力で降りれずも「大丈夫」
ランス・ストロールは、F1バーレーンGPのFP2で、負傷した右手首を守るために左手でステアリングを切っていたと語った。

車載カメラの映像では、ランス・ストロールが右手を休め、左手でステアリングホイールの上部を押してターン1のタイトな右カーブに進入することに集中しているように見えた。また、フリー走行2回目では、メカニックのアシストを使ってクルマから降りる姿も見られた。

ランス・ストロールは怪我の回復のため、先週バーレーンで行われた3日間のテストを欠席した。

回復プログラムの一環として、シルバーストーンにあるチームのシミュレーターで、パワーステアリングを控えめにして体力テストを行った。これが今日実車で披露したテクニックを練習する機会にもなったかもしれない。

それは、ドライバーが伝統的にステアリングホイールの上部にある右手に集中するモナコのヘアピンや、手首と腕を負傷してラリーの事故から復帰したロバート・クビサの運転方法と比較することができる。

ランス・ストロールの車載カメラのリプレイでは、エンジニアのベン・ミッシェルが、ターン1とターン2の全体的なペースを向上させるためのラインについて指導をしているときにステアリングを切るのに苦労していた。

ミッシェルが『ランス、1は妥協して、2でもっといいラインを取る必要がある。1と2を妥協するんだ』と伝えると、ストロールは『この手では無理だ』と答え、ミシェルは『分かった』と答えている。

その直後、ピットウォールとの話し合いの後、ミッシェルは『ランス、ターン1、もっとクルマを遅くすれば、ステアリングを切る回数が減るはずだ。他のクルマがそうしている。だから、もっとクルマを遅くして、ステアリングを少なくして、出口を優先してくれ』と伝えた。


手首のせいで日曜日にレース距離を走りきれるかどうか疑問があるかと聞かれたランス・ストロールは「大丈夫だ」と断言した。

「いや、ただ守っていただけだよ」とストロールは言った。「少し快適になった気がする。間違いなくクルマを運転できると感じている」

「体調は問題ない。少し凝ってるけど、今日のクルマは全体的に大丈夫だった」

プレシーズンテストを欠席したランス・ストロールは、手首に関する妥協点を除けば、金曜日はコースに慣れ、AMR23を理解することに費やさなければならなかった。

走行不足にもかかわらず、ストロールはトップタイムを記録したチームメイトのフェルナンド・アロンソに0.543秒差の6番手でFP2を終了した。

昨シーズンからのチームの進歩について、ストロールは「信じられないくらい、素晴らしいよ。クルマのフィーリングも最高だし、本当に最高の仕事だ」と語った。



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カテゴリー: F1 / ランス・ストロール / F1バーレーンGP / アストンマーティンF1チーム