F1 ランス・ストロール、ベッテルとの不要な接触に「かなり腹が立った」
レーシングポイントのランス・ストロールは、F1イタリアGPの決勝レースでコースに合流させる際に自分をスピンさせたセバスチャン・ベッテルに“かなり腹が立った”と語る。

セバスチャン・ベッテルは、レース序盤にアスカリ・シケインで単独スピンを喫して芝生にストップ。だが、強引にコースに復帰したことで後続のランス・ストロールは回避行動が間に合わず、スピンを喫して順位を落とした。

レース後、ランス・ストロールは「正直、起こったことにはとても腹が立っている。彼は積極的にサーキットに戻るべきではない立場にいた」とコメント。

「僕は接触を避けるためにできる限りのことをした。本当に用心深く走っていたし、イエローフラッグを見て、減速したりしていた。僕はそのような状況でのルールに従っていたけど、彼はアスカリの真ん中でサーキットに戻った。僕にできることは本当に何もなかった。かなり低速で走っていたけどね」

「彼はその時点でサーキット全体をブロックしていたので、接触して、スピンして、あらぬ方向を向いてしまった」

だが、そのランス・ストロールも、レーシングラインに戻ろうとした際に後続のピエール・ガスリーをグラベルに追いやっている。

セバスチャン・ベッテルと同じように、ランス・ストロールは後続のクルマが見えていなかったと主張する。

「とにかく邪魔にならないようにしていた。右側から誰が来ているのか見えなかったし、自分としてもサーキットに戻るために危険な操作をしなければならなかった。その後、僕はベッテルとほとんど同じことに対して罰せられた。本当に災難だった」

「右側に視界がなかったし、その時点ではとにかくレースに復帰しようとしていた。でも、現在のこのクルマでできることはあまりない。ちょっとした推測ゲームだ」

ピエール・ガスリーはコース外から戻って11位でフィニッシュ。セバスチャン・ベッテルとランス・ストロールもポイント圏外でレースを終えた。

ピエール・ガスリーは、ランス・ストロールと“接触寸前”と表現し、「何も起こらなくてよかった。もっと酷いことが起こっていたかもしれないからね」とコメント。

「でも、それが原因で9位からはわずか3秒の差で届かずレースを終えることとなった。かなり多くのことが犠牲になったね」

レース中、セバスチャン・ベッテルには10秒のストップ&ゴーペナルティ、ランス・ストロールにはドライブスルーペナルティが科せられ、またベッテルには3点、ストロールには2点のペナルティポイントが加算された。

ペナルティーの不一致について質問されたランス・ストロールは「彼があんなことをしなければ、そもそもあそこにはいなかっただろうし、僕はレーシングラインにいた。僕が見た感じでは、彼は芝生にいて、コースに合流してきた」

「僕は自分のクルマをライン上に置いていた。ダブルイエローが振られていた。僕はとにかくレーシングラインから離れようとしていた」



このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ランス・ストロール / セバスチャン・ベッテル / F1イタリアGP