アストンマーティンF1 ランス・ストロール「開幕戦はメルセデス有利」
アストンマーティンは、バーレーンでの2026年F1プレシーズンテストを前に、新型AMR26の本格走行に臨む。スペインでのシェイクダウンでは走行距離が限られており、今回が実質的な初の本格検証となる。

そんななか、ランス・ストロールは新世代マシン、とりわけエネルギー回生の扱いについて懐疑的な見方を示すとともに、開幕戦オーストラリアGPではメルセデスが優位に立つ可能性を示唆した。

「ジョージがオーストラリアで30秒差をつけてメルセデスで優勝するなら、ストレートでシフトダウンしたり、アクセルを抜いてコーストしたりすることを気にしないだろう」とストロールは語った。

「その時になれば、もしかしたら考えも変わるかもしれない」

メルセデスが本当に序盤から大きなリードを築くと見ているのかと問われると、ストロールは次のように続けた。

「新しいレギュレーションが導入されると、たいていは競争相手との間に大きな差が生まれるものだ。水晶玉を持っているわけではないが、そう思う」

ストロールはまた、現在のF1が進んでいる方向性そのものにも疑問を投げかける。

「個人的には、合成燃料を使う自然吸気エンジンに戻るのが良いと思っている。でもルールを決めるのは僕ではない。ただクルマを走らせるだけだ」

「この10年、モータースポーツはよりバッテリー寄りの方向に進んできた。レースでも常に燃料やタイヤのマネジメントが求められ、全開で走ることはほとんどない」

「今のタイヤでは、あるコンディションでは予選ラップでさえ全開で走れないことがある。給油があって、軽いマシンで、良いタイヤで、常に全開で走れていた時代をもう一度経験したい」

「でも残念ながら、それが今のF1ではない。オーストラリアでポールポジションを取るのが誰であっても、きっと気にしないだろうがね」

さらにストロールは、近年のマシン特性についても言及した。

「前の世代のマシンが特別に楽しかったとは思わない。とても硬くて重かった。より小さくなった今回のマシンで、もっと楽しめるかもしれないが、それは時間が教えてくれるだろう」

一方、ランド・ノリスは2026年型マシンについて「即時的なパワーや制限された空力の面では、かつてのF1よりF2に近い部分もある」と語っている。

この発言を聞いたフェルナンド・アロンソは、ユーモアを交えて応じた。

「彼のほうが僕たちよりも大きな一歩を踏み出したんだろう! 100〜120ポイントのダウンフォースを失ったと言っていたが、僕たちはそれよりずっと少ない。だから適応はずっと楽だったと思う」

ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

バーレーン初日は36周で終了 ホンダPUデータ異常を確認
アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト初日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで本格的な走行プログラムを開始したが、ホンダ製パワーユニットのデータ異常により、わずか36周でこの日の走行を終えた。

サウジアラビア・ダーランのイトラで2026年仕様カラーリングを発表して以来、これが初の本格テスト機会となった。マシンにとっては実質2回目のフル走行日であり、1月のバルセロナ以来の本格的なデータ収集の場でもあった。

午前中、ストロールは33周を走破し、ベストタイムは1分39秒883。主目的は純粋なパフォーマンス追求ではなく、プログラム消化と各種要素の確認だった。

しかし午後、ホンダのエンジニアがパワーユニット関連データに異常を検知。詳細な解析が必要と判断され、チームは安全策として走行を打ち切った。午後はわずか3周にとどまり、合計36周で初日を終えた。

「今日がAMR26での初めての本格的な走行だった。バルセロナでは3周しか走っていなかった」

「午前中はプログラムに沿って多くの走行ができ、さまざまな項目をテストした。午後はパワーユニットのデータ異常をチームが調査したため、走行は限定的になった」

「まだ僕たちが望む状態までマシンを持っていくには多くの作業が残っているが、この2日間のテストでできる限り多くを学び、積み上げていきたい」

翌日はフェルナンド・アロンソがバーレーンで初めてAMR26をドライブする予定で、ストロールは金曜日に再びコクピットへ戻り、新パッケージの評価をさらに進める見込みとなっている。

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カテゴリー: F1 / ランス・ストロール / アストンマーティンF1チーム