F1 ロバート・クビサ ウィリアムズF1
ウィリアムズのロバート・クビサは、F1バルセロナテスト最終日のマシンは“本来あるべき状態ではなかった”とし、90周を走行したものの“また1日を失った”と失望を露わにした。

今年、ウィリアムズで8年ぶりにF1復帰を果たすロバート・クビサだが、名門チームは昨年のコンストラクターズ選手権を最下位で終えるなど、最悪の状況に陥っている。

加えてウィリアムズの新車FW42は1回目のプレシーズンテストのスタートに間に合わず、3日の午後になってようやくシェイクダウンを終了。2回目のテストではタイムシートの下位に位置しつつも一貫性のある走りを続けていた。

ロバート・クビサは最終日に90周を走行し、1分18秒993を記録。しかし、ウィリアムズ FW42の状態は悪化しており、さらにスペアパーツが不足していたため、セッション終盤にパフォーマンス走行が妨げられた。

「今日はまた一日を失った。もちろん、僕たちは周回数を重ねたけど、クルマは最適とはかけ離れていた」とロバート・クビサはコメント。

「僕たちはいくつか問題を抱えていた。残念ながら、クルマは本来あるべき姿を表したものではなかったし、それが今日のテストとプログラムに大きな影響を与えた」

「全ての情報が誤解を招くものあったし、ある意味で開幕戦のオーストラリアに向けた情報を得るのが難しかった」

ウィリアムズは、FW42の完成の遅れを最小限に抑えるために全力を尽くしたたが、必然的にF1プレシーズンテストに大きなしわ寄せがいくことになった。

「もちろん、僕たちは大きく遅れをとっているし、今日の問題のいくつかは急いだことによる結果だ」とロバート・クビサはコメント。

「前週にクルマを準備するとに苦戦していれば、スペアパーツの準備も苦労するものだ。残念ながら、今日は交換する必要のあるパーツがなく交換することができなかった」

「最終的に今あるものを最大限に生かしたけど、これでは十分ではない。最終的にはクルマは最適とは言えないものだった」

ウィリアムズの最高技術責任者を務めるパディ・ロウは、FW42はテストを継続するにはあまりにくたびれた状態にあり、最終日のプログラムを調整せざるを得なかったと認めた。

「午後のロングランは重要なボディワークのパーツの多くが劣化の段階に達していたため残念ながら中止することになった。それにより、ロバートにとっても、もはやクルマから有益な情報を学習できない状態となっていた」

「そのため、我々はオーストラリアまでにやっておく必要のある最終的なレース手順の練習(スタート、ピットストップなど)のための時間に切り替えることに決めた」

「テストに遅れて到着したが、走行自体の信頼性は信じられないくらい高かった。今日まで我々は当初意図していた走行距離を達成し、利用可能なすべてのタイヤセットを消費することができた」

「だが、今日はこのクルマは継続するためにはあまりにくたびれていた。オーストラリアでの重要なレースのためにリソースをセーブするという点で計画を変更することは正しいと感じた」

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カテゴリー: F1 / ロバート・クビサ / ウィリアムズ・レーシング