ロバート・クビサ F1 ハンガリーテスト
ロバート・クビサは、F1ハンガリーテスト2日目にルノーの2017年F1マシンで走行。2018年のF1復帰が噂されているが、まずは“この瞬間を楽しむ”ことが重要だたと述べた。

2011年のラリー事故で負傷を負ったロバート・クビサだが、今年、2度のルノーのプライベートテストで6年ぶりにF1マシンでの走行を実施。2012年F1マシンでのテストを終え、F1ハンガリーテストで最新型のF1マシンを走らせた。

今回のロバート・クビサのテスト参加は、ルノーが2018年にF1復帰できる能力があるかを評価する機会だとされている。

ロバート・クビサは、ハンガロリンクで2レース分以上の距離となる142周を走破。スーパーソフトタイヤで4番手タイムとなる1分18秒572を記録した。

ロバート・クビサは、体力的に厳しい最新型のF1マシンでのテストを楽しんだとコメント。一日を通して“痛みはなかった”とし、すぐに適応できたことに個人的に満足できたと述べた。

「ハンガリーは、難しいトラックであり、最も体力的に厳しいトラックのひとつとして知られている」とロバート・クビサはコメント。

「ここに来て、ニコ・ヒュルケンベルグも実際に同じことを言っていた。ここで走ることができれば、おそらくどこでも走れるだろう。大変な仕事だったけど、大部分のドライバーにとって今日はクルマを走らせるには難しい時間だったと思う」

「簡単ではないことはみなさんも想像できると思うし、僕もそれを隠すつもりはない。最終的に140周以上を走り込んだ。明日も余裕で走れると思うし、フィトネスレベルはいい感じだ。良い兆候だ。改善する必要のある部分やうまくやらなければならない部分はあるけど、常にそういうものだ」

「もし、3ヵ月前に自分がここで140周を走破すると言われたら、すぐにサインいていたと思うけど、ここに来たら、もっとうまくやりたいと思うものだ。でも、一旦ここに来てら、もっとやりたい、もっとうまくやりたいって思ってしまうものだ。でも、僕たちは満足すべきだと言わなければならない。満足している」

だが、久々のF1走行の出来について質問されたロバート・クビサは「100%満足しているわけではない」とコメント。

「今日はターニングポイントだし、最初にマシンから下りたのはランチ休憩のときだった。マシンに乗ったのは9時で13時までドライブしていた。だから、全てをシャッフルして何が起こっていて、どこにプライオリティを置くか考える時間はなかった。情報を集めて、感触を掴んでいったけど、整理する時間がなかった」

「一旦マシンを降りて長い休憩を取り、14時にマシンに戻った。そうしたら別のドライバーになったように感じたし、クルマにより慣れていた。これはいい兆候だ。多くの人がドライブすることでしか改善できないと思っているけど、考えること、そして、どこをもっと良くすることができるか考えることでも改善できる。それが自分に起こったことで、明日も走ればどこで改善できるか思いつくだろう。それに、確実にマシンにもっと馴染み、全てが楽になるし、自然になっていく。それが目標だ」

2013年にはF1は“不可能な夢”だと語っていたロバート・クビサだが、テストを終えた今は“不可能なものは何もない”と語る。

「もちろん、この6年間、僕は異なる期間を過ごしてきたし、僕の人生のステージは主に身体的な問題と怪我に捧げてきた。もちろん、頭の中ではたくさんのことを考えていたし、それは普通のことだと思う。僕のアプローチはとてもシンプルだったし、どんなことも可能だと思っていた。今と4カ月前を比較してみれば、大きな変化だし、それはとても素早く起こった」

「3ヵ月で大きく改善して、かなりの前進を果たせたとすれば、将来はどんなことも可能だ。でも、僕たちは現実的でなければならない。簡単なことなどない。確かに僕にできるのであれば、そして、チャンスを得られるのであれば、F1での役割を得ることが目標だけど、僕にはわからない」

「ひとつ確かなのは、それが実現しなくても落胆することはないということだ。僕はこのチャンスを目指していたし、この状況はとても現実的だった。ルノー、そして、彼らがしてくれたことに感謝している。初めて僕たちが会ったときは、誰もハンガロリンクの公式日に僕を走らせるなんて関得ていなかったと思う。でも、それは実現した」

「この2ヵ月半で僕が示したことはかなり重要だった。僕自身のためだけでなく、ここから前進するためにもね。進めなければならないことはたくさんあるけど、まだはるか先のことだし、瞬間を楽しんで、今日起こったことについて考えたい。多くのことが起こったけど、僕はドライビングをしたんだからね。またクルマに乗るチャンスがあったら、ずっと楽に感じるだろうし、もっと慣れて、より自然にやれるだろう」

「僕は正直だし、今日避けたかったのは、コースオフしたり、クルマをクラッシュさせることだった。誰もそんなことはしたくないと思うけどね。ドライバーとしての観点だけでなく、チームワークとしても午後はとても生産的だった」

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カテゴリー: F1 / ロバート・クビサ