元F1ドライバーのヘイキ・コバライネン、SUPER GT参戦終了を発表
元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンは、個人的な理由により、今シーズン限りでSUPER GTへの参戦を終了することを発表した。

2006年にルノーでF1デビューを果たし、マクラーレン時代の2008年のF1ハンガリーGPで優勝経験もなるヘイキ・コバライネンは、ロータス/ケータハムを含めた長いF1キャリアの後、2015年に日本でSUPER GTへの参戦を開始。

LEXUS TEAM SARDに所属したヘイキ・コバライネンは、平手晃平とパートナーを組んで2016年にSUPER GT初勝利を挙げ、レクサス・RC FでGT500のチャンピオンを獲得。2017年にはレクサス LC500をドライブし、2018年には小林可夢偉とチームメイトとなり、2020年にはGRスープラをドライブ。2021年はルーキーシーズン以来、初めて勝利や表彰台を一度も獲得できなかった。

ヘイキ・コバライネンはYoutubeに動画を公開。日本の新型コロナウイルスに対する厳しい渡航制限のなかで、家族との時間を過ごしたことを主な理由に挙げ、今季限りでSUPER GTへの参戦を終了することを発表した。

「日曜日に富士でスーパーGTシリーズの最終ラウンドを行い、4位でフィニッシュした」とヘイキ・コバライネンは語った。

「かなり良い結果だった。シーズンを通して最高の結果だった。しっかりと強いレースでシーズンを終えることができて良かった」

「でも、同時にそれはSUPER GTでの最後のレースだった。7年間にいたSUPER GTシリーズを離れることを決断した」

「実際、今年の初めにフィンランドで妻と数日間過ごしたときに最後のシーズンになると決断した」

「それにはいくつかの理由がある。もちろん、今シーズンは僕たちにとって厳しいものだった。僕たちが望んだほど競争力がなく、結果を出すことができなかった」

「パックの真ん中や後ろでレースをするのは難しいこともある。でも、それがメインの理由ではない。」

「実際のメインの理由はコロナウイルスだ。過去2年間、渡航制限によってほとんどの時間を日本で過ごした。日本の国境管理はかなり厳格だ」

「就労ビザで出入国することはでるけど、妻はそれができなかった。そのため、家族や妻からしばらく離れることを余儀なくされた。来年、再びそうする覚悟ができなかった。それがこの決定のメインの理由だ。

「7年間過ごしたSARDレーシングに感謝したいと思う。SARDレーシングとSARDカンパニー全体が僕にとって家族になった。加藤社長のサポートにも感謝している」

「トヨタ自動車の社長である豊田章男氏のサポートにも感謝している。7シーズンにわたって、彼は実際にはガソリンヘッドであり、素晴らしいドライバーであり、いつもとても協力的で、とてもフレンドリーだった。すべての善意に感謝している」

「トヨタと一緒に日本を旅することは決して忘れない。僕のキャリアの大きな部分だ。実際、F1での期間は7年間だったので同じ長さだし、僕のキャリアの重要な部分だ」

「1つの章が閉じているときは、別の章が開く。まだモータースポーツに情熱を持っているし、完全に取り除くことはできない。今年は数回のラリーをやったことをご存知かもしれらないけど、ラリーへの情熱は本当に高まっている。ずっと本当に興味を持っていたことだ。もうWRCチャンピオンになれないことをわかっているけど、もう少しやりたいし、改善したい」

「次のシーズンの計画は、ラリープログラムを中心に日本でラリーする予定だ。ラリーのスケジュールSUPER GTのスケジュールに比べてはるかに簡単で、テストもイベントも少ないので、日本にずっといる必要がないので、家族、特に妻と一緒に時間を過ごす時間もある」

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カテゴリー: F1 / ヘイキ・コバライネン / SUPER GT