小林可夢偉
小林可夢偉は、GP2アジアシリーズ第5戦 マレーシアGPで、第1レースで2位表彰台を獲得。第2レースは7位だったが、ポイントランキング首位を守った。

3日に行われたフリー走行で小林可夢偉はトップタイムをマーク。午後4時からの予選ではセッション開始前に雨が降り、ウェットから徐々に乾いていく路面でのアタックとなった。好走を見せていた小林だったが、最終ラップでのアタック中にスローダウン車両に阻まれ、それ以上のタイムアップはならず。第1レースは4番手グリッドとなった。

4日正午に第1レースがスタート。4番手グリッドの小林は、スタートでやや出遅れ、ライバル勢の先行を許すが、すぐに抜き返し、3番手につけた。しかし、前走車のペースが上がらず、追い越しも困難と判断した小林は、7周目にピットがオープンすると同時にピットインし、タイヤを交換。リアタイヤのみの交換で、20位でコースに復帰した。

後方集団を上手くかわしながらポジションを上げていった小林は、全車両がピットインを終えた時点で2位に浮上。後半は、早めにリアのみの交換したためにタイヤ摩耗に苦しみ、20周あまりにわたって後続からの追撃も受けたが、これを抑え切り、見事2位でチェッカー。8ポイントを追加し、ランキングで2位以下との差を更に広げることに成功した。

5日の第2レースは、第1レースの結果から上位8台が逆順でのグリッドとなり、小林は7番手グリッド。スタート前にスコールに見舞われたため、状況が改善するまで3回・計30分にわたってスタートは順延され、セーフティカー先導でスタートが切られた。

小林可夢偉は4周目のスタート直後に後方車両から追突されスピン。18位までポジションを落としてしまったが、諦めることなく追い上げを開始した小林は、その周のうちに6台をパス。その後も毎周1台ずつ前走車をパスする猛追で、11周目には6位まで浮上した。しかし、その後路面が乾き始めてからはペースが鈍り、45分レース規定のために20周へと短縮されたファイナルラップの最終コーナーで後続車に並ばれ、フィニッシュラインで逆転されてしまった。この結果、第2レースは惜しくもポイント圏外の7位となった。

小林可夢偉は今大会8ポイントを獲得し、ランキング首位の座を堅守。2位に13ポイント差をつけ、4月24日(金)から26日(日)にかけて開催される最終戦バーレーン大会で日本人初のGP2アジアシリーズチャンピオン獲得を目指す。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 小林可夢偉 / GP2