小林可夢偉
小林可夢偉は、バーレーンテストを終えてケータハムの2014年F1マシンCT05に大きな危機感を抱いており、現時点ではケータハムはGP2マシンを使った方が良いかもしれないとさえ述べた。

先週のバーレーンテストで2日目と最終日にCT05を走らせた小林可夢偉だが、総合タイムでは16番手となる1分39秒855を記録。トップタイムを記録したメルセデスのニコ・ロズベルグからは6秒以上の差がついた。

レース仕様の難点はスピードなのか信頼性なのかと質問された小林可夢偉は「両方ですね。全てです!」とコメント。

「レースコンディションではないですが、レースコンディションでは、現時点で僕たちはGP2カーを持ってこなければならないかもしれません。そんな感じです。ラップタイムはまだGP2の方が速いです。僕たちのクルマには多くの問題がありますし、やらなければならない作業はたくさんあります。今、レースをしなければならないとすれば、クルマはF1のレベルではないと思います」

「でも、ベースのラップタイムと僕たちが成し遂げられるであろうことに目を向ければ、そこには物凄いポテンシャルがあります。たくさんの作業が必要ですし、果たさなければならないステップはたくさんあると思います。トライして、作業して、進歩していきたいです。彼らを信頼するだけですし、シーズン開幕戦のメルボルンでわかると思います」

「ギャップがどれくらい大きいかを言うのはとても難しいです。予測はできません。エンジンシステムについてはわかりませんが、僕たちのものはとても難しいです。保証はないですし、新しいものがたくさんあります。パワーに問題があって、ストップしなければなりませんでした。レースでは最大のパワーと最大のリカバリーで走らなければなりません。それが第一目標です。最大のリカバリーで走れれば、もう少し作業していけると思います。僕たちにとってはタイムを失わないことがとても重要です。今動かなければなりませんし、そうでなければ、僕たちはかなり弱いと思います。次の4日間のテストは全員にとってかなり重要になると思っています。僕たちのチームにとっては特にです。ルノーのエンジンスタッフもやなければならないことはたくさんあります。様子を見てみなければなりませんね...

心配しているかと質問された小林可夢偉は「もちろんです」とコメント。

「ラップタイムを見れば、心配しないわけにはいきません。ハッピーなはずがありません。何をする必要があるかを考えなければなりませんし、時間はとても限られています。あらゆる変化によって時間はとても重要です」

「僕たちはラップタイムを改善する必要がありますし、確実にレースをフィニッシュするために優先順位を決定していかなければなりません。パフォーマンスと同様にその点について考えていかなければなりません。限られてはいますが、出来ることは何でもトライしていかなければなりません」

小林可夢偉は、CT05に対する明らかな懸念に関わらず、ケータハムに加入してから見つけたことには満足していると主張した。

「僕たちはお互いをリスペクトしていますし、一生懸命に作業することによって改善し、目標に到達しようと頑張っています。現時点ではきちんと機能していません。期待していたものではありません。僕たちのクルマに大きな問題があるとは思いませんが、どれくらいのパフォーマンスがあるかを確認するのはとても難しいです。かなり多くのテストアイテムとテストリストがありますが、クルマが十分に走ってくれないので、どうすることもできません。僕たちはただ待って昼食を食べているだけです。テストをするためにここに来ているのであって、食事のために来ているのではありません」

「ポテンシャル、そしてキャッチアップできるかにより目を向けています。それが僕がここにいる理由の非常に重要な部分です。ただレースをフィニッシュすることだけを考えているわけではありません。パフォーマンスにも目を向ける必要があります。このチームにとってそこが最大のチャレンジですし、役に立ちたいと思っています。ポテンシャルはありますが、現時点ではペースは遅れています」

「今年は僕たちにとって大きなチャレンジです。全員が最大限でトライしていますし、スタッフが全力を尽くしていることはわかっています。僕たちは懸命に働いています。スタッフ全員がそうしていますし、僕たちは望んでいる結果を達成できると信じています」

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カテゴリー: F1 / 小林可夢偉 / ケータハム