アイザック・ハジャー F1スペインGP7位「限界まで攻める自信がついてきた」

チームメイトのリアム・ローソンも好走を見せたが、セーフティカーのタイミングに阻まれ惜しくも11位フィニッシュ。2人の若手が見せた成長は、チームにとって今後への希望を感じさせる週末となった。
ハジャーはレース後、「今日は本当に満足している。強いパフォーマンスで、ほぼ完璧なレースだった。チーム全体が誇りに思える内容だったと思う」とコメント。
「第1スティントは本当に楽しかったし、終盤にニコ(・ヒュルケンベルグ)に抜かれたのは残念だけど、戦略は完璧だった。ミディアムタイヤでのペースがすごく良くて、ミッドフィールドを抜け出すことができた。ソフトへのピットインのタイミングも良かったし、マシンへの自信も高まっている。毎戦、限界まで攻められている実感があるし、チームも確実に前進している。3連戦すべてでポイントを獲得できたのは理想的で、この勢いをカナダにもつなげたい」
一方でローソンは、随所で好バトルを展開しつつも、セーフティカー導入時の運に見放された。
「僕たちとしてはとても良いレースだった。ずっとトラフィックの中で走っていたけど、それでもペースは良くて何台かオーバーテイクもできていたから、戦略も悪くなかったと思う」
「でも最後は運がなかった。セーフティカーラインにほんの0.5秒届かず、前のドライバーたちはピットインできたのに、僕はできなかった。その差で全てが変わってしまった。ここまでいいレースをしてきたのに本当に残念だ。カナダに向けては、このレースペースの良さを前向きな材料として持ち帰りたい。ポイントは常に目標だ」

チーム代表のローラン・メキースは、3連戦を締めくくるスペインGPの結果に手応えを語った。
「バルセロナでは非常に強い週末になった。現地チーム、そしてファクトリーの皆に大きな感謝を伝えたい。3戦連続でQ3進出、そして3戦すべてでポイントを獲得できたのは、チームの進化の証だ」
「昨年のスペインでは速さに欠けていたが、今年は強力なクルマでミッドフィールドの上位を争うことができた。セーフティカーで展開は多少変わったが、それでも十分なポイントを得られた。アイザックは週末を通して素晴らしかった。昨日の予選Q3進出、そして今日の走りは見事だった。リアムも予選では少し遅れたが、レースでは速さを見せ、好オーバーテイクも見せてくれた」
「この3連戦を我々はコンストラクターズ選手権8位で始め、6位で終えた。とはいえ、戦いはまだ始まったばかりで、今後も厳しい戦いが待っている。カナダでは2台とも競争力のある状態で臨めるだろうが、今の順位を守るのは簡単ではない。我々は引き続き集中して取り組み、強豪チームに挑み続けていく」
スペインGPの好結果により、レーシングブルズは選手権6位に浮上。若手2人の躍動がチームの流れを変えつつある今、次戦カナダGPでもさらなる前進が期待される。
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