インディカー 第13戦 結果 | A.ロッシが今季2勝目、佐藤琢磨は17位
インディカー・シリーズ 第13戦 ミッドオハイオの決勝が7月28日(日)に行われ、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は追突された影響で17位に終わった。
Hondaインディ200アット・ミッドオハイオは、今年もアメリカ東部オハイオ州コロンバス郊外で、インディカー・シリーズ第13戦として開催された。
全長2.258マイルのツイスティーでテクニカルなロードコースを90周するレースでは、予選トップでポールポジションからスタートしたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)がライバル勢を寄せ付けない走りを披露。2ストップ作戦も功を奏して今シーズン2勝目、キャリア4度目の優勝を飾った。ホンダはこれで今シーズン8勝目。アイオワ、トロントに続く3連勝を記録している。
金曜から快晴続きだったミッドオハイオ。決勝日は雲が多めで雨の心配もあったが、レースは最後までドライコンディションで争われた。午前中から日照時間は短く、日中の気温は上がらなかったので、コースサイドに陣取った多くのファンは快適にレース観戦を楽しめた。ミッドオハイオ・スポーツカー・コースはホンダのオハイオ工場に近く、今年も1万1000人以上のHondaアソシエイツが夏の一日を家族とともにサーキットで過ごしていた。
バックストレート先のターン4からピット前のメインストレートまで、右に左にとバラエティに富むコーナーが連続するミッドオハイオ。そこをリズミカルに走り抜けるためには、マシンセッティングが高いレベルに仕上げられている必要があり、ドライビングでは小さなミスがラップタイムに大きく影響する。このコーナーが連続するセクションは、ドライバーたちにとっては体力的にハードで、まったく気の抜けないところでもあり、精神面にもタフなレースが毎年開催されている。
このようなコースで本領を発揮するのがアレクサンダー・ロッシというドライバー。昨年のワトキンス・グレン・インターナショナルでの優勝を思い起こさせる目覚ましいスピードを見せつけ、それを90周にわたって保ち続けた。同時にロッシは燃費セーブも巧みにこなし、出場24台中で唯一となる2回の燃料補給とタイヤ交換でゴールまでを走りきった。
2位はルーキーのロバート・ウィッケンズ(Schmidt Peterson Motorsports)。こちらは序盤の早い段階で最初のピットストップに入り、ロッシの前に出ることに成功した。しかし、2回目のピットストップ後、ハードコンパウンドのタイヤを装着したときにペースが上がらず、トップの座をロッシに取り戻され、2位でのゴールとなった。それでも、ルーキーイヤーにして4度目のトップ3フィニッシュ。前戦のトロントから2戦連続の表彰台には賞賛の声が上がっている。
スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、予選9位から5位でフィニッシュしてポイントリーダーの座を堅持。セバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)は予選の第1セグメントでアクシデントを起こしたために最後尾の24番手スタートだったが、ソフトコンパウンドのタイヤを1回目のピットストップから連続投入する作戦が見事成功し、6位まで順位を上げてゴールした。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)の予選順位は8番手だった。第2セグメントでソフトタイヤを使ってのアタックラップ中に他車がアクシデントを起こしたためスローダウン。そのままセッション終了となったため、持てる力を発揮しきれずに予選を終えるしかなかった。しかし、金曜日のプラクティスからマシンのセッティングはよく、レースでは1周目にポジションを2つアップする好スタート。トップグループでチャンスを待つ戦いが可能と見られていた。ところが、2ラップ目に他車に追突されてスピンし、17番手まで後退。その後さらにポジションダウンした佐藤琢磨は、最終的に17位でのフィニッシュとなった。
アレクサンダー・ロッシ(優勝)
「私たちが望んでいたのは、今日のような勝利です。残り5レースで完全な仕事をする必要がある。そう自分たちで言ってきました。そのスタートを狙い通りに切ることができました。作戦もすばらしく、レース序盤の戦い方次第で、2ストップで走りきることは可能と分かっていました。そして、考えていた通りのレースを戦うことができました。チャンピオンになることを考えていますが、同時に各レースでの優勝も目指しています。次のレース、ポコノまでの間には少しの休みがあります。過去2シーズン、私たちはポコノで高い競争力を発揮していますから、今日と同じような戦いぶりを見せたいと思います」
佐藤琢磨(17位)
「コンペティティブな走りを続けてゴールできなかったことが大変残念です。スタートは非常によく、2台をオーバーテイクして6番手に浮上できたのです。すべて順調でした。2ラップ目のターン4、マックス・チルトンがプッシュ・トゥ・パスを使ってアタックしてきたのが見えたので、左側に1台分のスペースを空けてコーナーに入りました。すべてがうまくいっていると思っていましたが、ターン4出口で彼が僕のマシン後部にぶつかり、私はスピンに陥りました。そして、その後にレースでばん回することはできませんでした。残念ながら、レース中盤のスティントがよくなく、追い上げは困難でした。21番手まで落ちたポジションから、レース終盤にようやく何台かをオーバーテイクできましたが、非常に残念な結果となりました。今日は大きな期待を抱いていたのですが、期待通りのレースとはなりませんでした」
カテゴリー: F1 / インディカー
Hondaインディ200アット・ミッドオハイオは、今年もアメリカ東部オハイオ州コロンバス郊外で、インディカー・シリーズ第13戦として開催された。
全長2.258マイルのツイスティーでテクニカルなロードコースを90周するレースでは、予選トップでポールポジションからスタートしたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)がライバル勢を寄せ付けない走りを披露。2ストップ作戦も功を奏して今シーズン2勝目、キャリア4度目の優勝を飾った。ホンダはこれで今シーズン8勝目。アイオワ、トロントに続く3連勝を記録している。
金曜から快晴続きだったミッドオハイオ。決勝日は雲が多めで雨の心配もあったが、レースは最後までドライコンディションで争われた。午前中から日照時間は短く、日中の気温は上がらなかったので、コースサイドに陣取った多くのファンは快適にレース観戦を楽しめた。ミッドオハイオ・スポーツカー・コースはホンダのオハイオ工場に近く、今年も1万1000人以上のHondaアソシエイツが夏の一日を家族とともにサーキットで過ごしていた。
バックストレート先のターン4からピット前のメインストレートまで、右に左にとバラエティに富むコーナーが連続するミッドオハイオ。そこをリズミカルに走り抜けるためには、マシンセッティングが高いレベルに仕上げられている必要があり、ドライビングでは小さなミスがラップタイムに大きく影響する。このコーナーが連続するセクションは、ドライバーたちにとっては体力的にハードで、まったく気の抜けないところでもあり、精神面にもタフなレースが毎年開催されている。
このようなコースで本領を発揮するのがアレクサンダー・ロッシというドライバー。昨年のワトキンス・グレン・インターナショナルでの優勝を思い起こさせる目覚ましいスピードを見せつけ、それを90周にわたって保ち続けた。同時にロッシは燃費セーブも巧みにこなし、出場24台中で唯一となる2回の燃料補給とタイヤ交換でゴールまでを走りきった。
2位はルーキーのロバート・ウィッケンズ(Schmidt Peterson Motorsports)。こちらは序盤の早い段階で最初のピットストップに入り、ロッシの前に出ることに成功した。しかし、2回目のピットストップ後、ハードコンパウンドのタイヤを装着したときにペースが上がらず、トップの座をロッシに取り戻され、2位でのゴールとなった。それでも、ルーキーイヤーにして4度目のトップ3フィニッシュ。前戦のトロントから2戦連続の表彰台には賞賛の声が上がっている。
スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、予選9位から5位でフィニッシュしてポイントリーダーの座を堅持。セバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)は予選の第1セグメントでアクシデントを起こしたために最後尾の24番手スタートだったが、ソフトコンパウンドのタイヤを1回目のピットストップから連続投入する作戦が見事成功し、6位まで順位を上げてゴールした。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)の予選順位は8番手だった。第2セグメントでソフトタイヤを使ってのアタックラップ中に他車がアクシデントを起こしたためスローダウン。そのままセッション終了となったため、持てる力を発揮しきれずに予選を終えるしかなかった。しかし、金曜日のプラクティスからマシンのセッティングはよく、レースでは1周目にポジションを2つアップする好スタート。トップグループでチャンスを待つ戦いが可能と見られていた。ところが、2ラップ目に他車に追突されてスピンし、17番手まで後退。その後さらにポジションダウンした佐藤琢磨は、最終的に17位でのフィニッシュとなった。
アレクサンダー・ロッシ(優勝)
「私たちが望んでいたのは、今日のような勝利です。残り5レースで完全な仕事をする必要がある。そう自分たちで言ってきました。そのスタートを狙い通りに切ることができました。作戦もすばらしく、レース序盤の戦い方次第で、2ストップで走りきることは可能と分かっていました。そして、考えていた通りのレースを戦うことができました。チャンピオンになることを考えていますが、同時に各レースでの優勝も目指しています。次のレース、ポコノまでの間には少しの休みがあります。過去2シーズン、私たちはポコノで高い競争力を発揮していますから、今日と同じような戦いぶりを見せたいと思います」
佐藤琢磨(17位)
「コンペティティブな走りを続けてゴールできなかったことが大変残念です。スタートは非常によく、2台をオーバーテイクして6番手に浮上できたのです。すべて順調でした。2ラップ目のターン4、マックス・チルトンがプッシュ・トゥ・パスを使ってアタックしてきたのが見えたので、左側に1台分のスペースを空けてコーナーに入りました。すべてがうまくいっていると思っていましたが、ターン4出口で彼が僕のマシン後部にぶつかり、私はスピンに陥りました。そして、その後にレースでばん回することはできませんでした。残念ながら、レース中盤のスティントがよくなく、追い上げは困難でした。21番手まで落ちたポジションから、レース終盤にようやく何台かをオーバーテイクできましたが、非常に残念な結果となりました。今日は大きな期待を抱いていたのですが、期待通りのレースとはなりませんでした」
2018 インディカー 第13戦 ミッドオハイオ決勝 結果
Pos | No | Driver | Team | |
---|---|---|---|---|
1 | 27 | アレキサンダー・ロッシ | Andretti Autosport | H |
2 | 6 | ロバート・ウィッケンズ | Schmidt Peterson Motorsports | H |
3 | 12 | ウィル・パワー | Team Penske | C |
4 | 1 | ジョセフ・ニューガーデン | Team Penske | C |
5 | 9 | スコット・ディクソン | Chip Ganassi Racing | H |
6 | 18 | セバスチャン・ブルデー | Dale Coyne Racing | H |
7 | 28 | ライアン・ハンターレイ | Andretti Autosport | H |
8 | 22 | シモン・パジェノー | Team Penske | C |
9 | 15 | グラハム・レイホール | Rahal Letterman Lanigan Racing | H |
10 | 26 | ザック・ビーチ | Andretti Autosport | H |
11 | 98 | マルコ・アンドレッティ | Andretti Autosport | H |
12 | 20 | ジョーダン・キング | Ed Carpenter Racing | C |
13 | 21 | スペンサー・ピゴット | Ed Carpenter Racing | C |
14 | 5 | ジェームス・ヒンチクリフ | Schmidt Peterson Motorsports | H |
15 | 10 | エド・ジョーンズ | Chip Ganassi Racing | H |
16 | 23 | チャーリー・キンボール | Fucos Racinf | C |
17 | 30 | 佐藤琢磨 | Rahal Letterman Lanigan Racing | H |
18 | 14 | トニー・カナーン | AJ Foyt Racing | C |
19 | 4 | マテウス・レイスト | AJ Foyt Racing | C |
20 | 60 | ジャック・ハーベイ | Meyer Shank Racing with SPM | H |
21 | 32 | レネ・ビンダー | Juncos Racing | H |
22 | 88 | コナー・デイリー | Harding Racing | C |
23 | 19 | ピエロト・フィッティパルディ | Dale Coyne Racing | H |
24 | 59 | マックス・チルトン | Carlin | C |
カテゴリー: F1 / インディカー